嘘の代償なの
「真島一家が6人組で襲ってきたってことだよな?たった6人でお前達の事務所にか?」
柊先輩も食い下がらずにそう言った
「そうだよ!一瞬のことだった。ハジキ持ってパンパン撃ちやがってよ!それでオヤジは…」
「お前の能力はどうしたんだよ。30秒先の未来が視えるんだろ?」
「あのなぁ…、俺の能力はいつも発動させてると思ってんのか?そんなわけねぇだろ!」
「警戒心の強いお前がか?」
「それにな、お前に殴られてアバラが折れてそれどころじゃなかったんだ。半分お前のせいでもあるんだぞ」
「ふん、そうかよ」
柊先輩は納得したかのような顔をした
「真島一家なら興味はねぇ。邪魔したな」
柊先輩はそう言うと振り返り、あたしに
「行くぞ白守」
と言った
そしてスタスタ病室を出て行った
あたしは上条に目で合図をしてから、柊先輩の後ろについて、病室をでた
病院を出て車に乗り込むと、柊先輩は大きなため息をついた
「スキャヴじゃなかったみたいだな…」
「そ、そうですね…」
「正直ホッとしてるよ…。頼むからせめてこのまま大人しくしてて欲しいもんだな」
そう言って柊先輩は車を走らせた
そう…これでよかったのよ
柊先輩もスキャヴじゃなくてホッとするって言ってたし
組織に戻り、車を降りると
"ピリリリリリ"
と、あたしの携帯電話が鳴った
あたしは携帯の画面を見る
「先輩、すみません。美琴の学校からです。先に行っててください」
あたしがそう言うと、柊先輩は
「わかった。先行ってるわ」
と言って組織の建物の方に歩いていった
あたしは柊先輩が遠くに行ったのを見ると、電話に出た
「もしもし?」
『よう。どうだった?柊陽介は信じてたか?』
電話の相手は上条だ
「えぇ…。これで柊先輩もスキャヴじゃないと思ったはずよ」
『よし。じゃああとは俺に任せろ。この怪我が良くなったらスキャヴを見つけだして潰してやる。約束忘れんなよ?』
「わかってるわ…。あなたがちゃんとスキャヴを潰して柊先輩の縛りが消えたら一晩付き合うわよ」
柊先輩が助かるなら、あたしのカラダなんて差し出してもいい
『それでいい。約束だからな?とりあえず何かあればまた連絡する。ほとぼりが冷めるまではスキャヴも動かないとは思うけど、警戒はしとけよ』
「わかった。柊先輩と晴翔くんから目を離さないようにしておくわ」
『いや、いつも通りでいろ。柊陽介に悟られるな』
「たしかにそうね…。まぁ警戒はしとくわ。それじゃあまた…」
あたしはそう言って電話を切った
これでいい…
柊先輩が助かるならこれでいいんだ…




