上条にお願いするの
「まぁそういうことだ…。スキャヴのことは俺に任せろ。どっちみち柊陽介は手を出せないんだからな」
上条は怒りを噛み締めてそう言った
「でも…、どうやってスキャヴと戦うつもりなの?」
「そんなもん、ハジキでズドンよ。あんまりそういうのは好きじゃねぇんだけど、まぁ仕方ねぇ」
「スキャヴの場所は?どこにいるかわかるの?」
「人探し専門のやつがいるからそいつに頼む」
どうする?
とりあえず上条に任せておけば、柊先輩は大丈夫か…
「安心しろ。最悪、熊谷ってヤツだけはキッチリ殺すから。そうしたら柊陽介にかけられた縛りも無くなるだろ?」
「え?そうなの?」
「いや知らねぇけどよ。普通そうだろ。縛りをかけた能力者が死ぬか能力が使えなくなると、縛りも無効になるだろ」
やっぱりそうよね
あたしもそう考えた
だから金守権蔵さんの能力を使えば…って
でも権蔵さんは能力を奪われちゃったし…
「その縛りさえなくなれば、柊陽介も暴れることができるだろ?」
「たしかにそうね…」
「だから俺に任せておけ」
今は上条に任せるのが最善手かな…
あたしはコクリと頷いた
「あ、でも…。一つお願いがあるんだけど…」
「あ?俺にか?」
「ええ…、あのね………」
次の日
あたしは柊先輩と一緒にまたこの病院に来た
柊先輩は受付の人と話し終わると、あたしの方を向いて
「4階だってよ。行くぞ」
と言った
2人でエレベーターに乗り4階に着くと、昨日と同じようにヤクザみたいな見張りがいた
その見張りは、あたし達を見ると
「どちらさんですか?」
と聞いてきた
柊先輩が
「上条に用があるんだけど」
と言うと、見張りの男は
「少しお待ちください」
と言って病室の中に入り、しばらくすると
「どうぞ」
と中に案内した
柊先輩とあたしは病室の中に入る
昨日と同じ、他にも下っ端のヤクザが数人立っていて、奥のベッドで包帯でグルグル巻きにされた上条が横になっていた
「よう上条。元気そうだな」
柊先輩がそんな冗談を言う
「あ?柊陽介…。お前なにしに来た?」
上条がギロリと柊先輩を睨んだ
「まぁ世間話はあとにして単刀直入に聞く。烏丸組を襲ったやつは誰だ?」
「あ?それがなにかお前に関係あんのか?」
「まぁ少し気になってな。6人組って聞いたけど、どんなヤツらだった?お前みたいな特殊な能力を使ったりしてたか?」
「なに言ってんだお前。真島一家に能力者なんていねぇよ」
「真島一家?」
「うちと敵対してる組だよ!お前抗争とかに興味あんのか?それとも冷やかしにきたのか?」
「それじゃあお前らを襲ったのって…」
「だから真島一家だって言ってんだろうが!そんなこと言わせんな」
上条はそう言うと、あたしをチラッとみた
そう、それでいいの
柊先輩にはスキャヴのことを悟らせないで…
あたしは柊先輩に気づかれないように小さく頷いた




