最悪なの
「おい」
上条は立っているヤクザたちを呼ぶと、目で合図をした
「へい」
立っているヤクザ達はそう返事をすると、病室から出て行った
「ちょうど柊陽介を探させようとしてたんだ。アンタが来てくれたならちょうどよかった」
「柊先輩を?なんで?」
「先にそっちこそなんでここに来た?なんか用があって来たんだろ?」
「えぇ、烏丸組が誰に襲われたのか調べにきたのよ」
「それならちょうどいい。こっちが柊陽介に用があるのも同じことだ」
イヤな予感がする…
上条は続けた
「俺らはスキャヴって奴らに襲われた。あんたらスキャヴって知ってるんだろ?」
やっぱり…
イヤな予感は当たるんだ
「えぇ…知ってるわ」
「それで、そのスキャヴは柊陽介を狙っている。そのことを伝えたかったんだ」
心臓の鼓動が早くなる…
「柊先輩が狙われてるの?だって…あの約束したからもあ柊先輩はスキャヴに手を出せないのに…」
「それは氷室って奴から聞いたよ。そのままにしておくつもりはないみたいだぜ。あくまで狙いは柊陽介を殺すことだってよ」
「そんな…」
「柊陽介の息子いるだろ?うちの組に1人で来たあのガキ。そのガキを捕まえて利用するみたいだぞ。柊陽介の弱点は息子だってな」
晴翔くんまで?
最悪だ…
晴翔が絡んだらもう柊先輩は止められない
なんとか阻止しなくちゃ
「だからな柊陽介に伝えとけ。気をつけろってな。あいつを探してたのはこれを伝えるためだ」
「ちょっと待って…。そもそもなんでスキャヴは烏丸組に来たの?」
「あぁ、それはな…。俺のことを調べてたみたいだ。それで俺に仲間にならないかって誘われた」
「アナタを仲間に?」
「あぁ、そうして俺をダシに使うつもりだったらしい。俺が仲間になれば、知らずに俺に柊陽介が手を出したら約束を破ったことになって死ぬって」
そんなことまで氷室は考えてたの?
ちょっと待って…
あたしが思ってる以上に事態は深刻かもしれない
スキャヴは本気で柊先輩を殺そうとしてる
誰がスキャヴかもわからないうちは、柊先輩は誰にも手を出せない…
最悪な状況…
「ん?っていうかアナタ、仲間に誘われて断ったの?」
「あぁ、あいつらのやり方は気に入らねえ。俺は小細工なしで柊陽介をぶっ飛ばしてぇんだ」
「へぇ…。まあ無理だと思うけど」
「うるせぇ。とにかく柊陽介に伝えとけよ。スキャヴの奴らは俺がなんとかする」
「なんとかするってアンタ…。死にかけたのよ?」
「うるせぇよ!!オヤジと仲間が殺されたんだ!俺だけ逃げるわけにはいかねぇ!!次はぶっ殺してやる」
上条は鬼の形相を浮かべた




