嘘をつくの
柊先輩の車に乗って能力者の様子を見に行こうとした時
「あ、先輩。今日あたしお昼であがっていいですか?」
と柊先輩に聞いた
「んあ?いいけど、なんかあんのか?」
「美琴の学校の先生と進路のことについて話さなきゃいけないの忘れてたんですよ」
「あぁそうなのか。美琴さんは進路どうするつもりなんだ?」
「あたしとしては大学にも行って欲しいけど、本人はどう思ってるんだろ。そこら辺も学校の先生に聞いてみないと」
「そっか。うちのバカはどうするつもりなんだろうな」
「フフフ。柊先輩も晴翔くんとちゃんと話した方がいいですよ」
「ああ。じゃあ今日は俺も昼で終わろかな」
「それがいいですよ。たまには早く帰ってアカリさんと過ごしたらいいですよ」
「お、おう」
それから能力者のところをまわり、昼になり組織に戻ってきた
「学校に行くのか?送っていこうか?」
そう柊先輩が聞いてくる
「あー、健一くんが迎えにきてくれることになってるんですよ」
「おお、そうか」
「あー、でも柊先輩が送ってくれるっていうなら柊先輩に乗せて行ってもらおっかなぁ」
あたしはそう言って柊先輩の腕に抱きつく
「ば、バカお前!迎えにきてくれるならいいじゃねぇか。離せ」
「えぇ!?柊先輩のケチッ」
あたしは腕に抱きつくのをやめた
「じゃあまた明日な」
柊先輩はそう言って手を上げて帰って行った
これでいい…
あたしも組織を出ると、歩き出す
大通りまで歩き、そこでタクシーをつかまえる
タクシーに乗ると
「〇〇病院まで」
と上条が入院してる病院を行き先に告げた
タクシーは目的地に着くとあたしは降りて病院の中に入る
受付で上条のことを聞くと4階に案内された
エレベーターで4階に上がると、ある病室の前にいかにもって男が立っているのが見えた
間違いない。あそこの病室だ
あたしはその病室の前にで止まると、見張りっぽい男に
「上条に面会に来たんだけど」
と言った
「どちらさんですか?」
なんて言えばいいんだ?
「もしかしてカシラの女か?」
はあ?そんなわけない
「違うわよ。いいから上条に会わせて」
「誰かわからない人は通すことできないんですよ」
めんどくさいわね
そのとき病室のドアがガラッと開き、中から他のヤクザが顔を出した
「おい、何やってんだ」
「す、すいやせん。変な女がカシラに面会したいって…」
ドアを開けたヤクザがあたしをギロリと見て、ギョッとした表情になった
「あ、あんた!この前の!」
この前?
あぁ、柊先輩と晴翔くんを助けに乗り込んだときのことか
あたしは誰だか知らないけど、そのときのあそこにいた人ね
そのとき
「おい。その人を中に入れろ」
と上条の声が聞こえた
「か、カシラ、でも…」
「俺の能力で誰が来たかは視えてるんだよ!何回も言わせるな。その女をここに連れてこい」
「は、はい!」
目の前の男はドアを完全に開けた
「ど、どうぞ」
あたしが病室に入ると中には3人のヤクザが前で手を組み立っている
そしてその奥に包帯でグルグル巻きにされた上条がベッドで横になっていた
「よお、来たかベッピンさん」
上条はそう言ってニヤリと笑ったのが見えた




