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俺の能力、便意操作なんだが  作者: ぬふへほ
白守美里の章
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溢れ出た想いなの

美琴が高校2年生になったとき、嬉しそうに柊晴翔くんと一緒のクラスになったと教えてくれたわ


それから今まで以上に柊くんのことばかり話すようになってね


あぁ…、美琴も恋をしてるんだなって


あたしも嬉しくなって


気づけばその柊くんと仲良くなったみたいで、いつの間にか家に連れてきてたり


さすがはあたしの娘。結構グイグイいくタイプなんだなと思ったわね


いい感じに成長してると思ったわ


後輩の伊月ちゃんも家に遊びにくるようになったり


今まで美琴が誰かを家に連れてきたことなんてなかったから


美琴と伊月ちゃんの会話の中にもいつも柊晴翔が登場してさ

だからあたしも気になっちゃって


「ねぇ、ママもその柊晴翔くんに会ってみたいんだけど」


と美琴に言っちゃったの

そしたら美琴は嬉しそうに


「ママがそう言うなら、また家に呼ぶわよ」


って言って、すぐ柊くんに連絡してたわね


この時は本当に単純に、美琴の好きになった人に会ってみたいって気持ちだけだったの


柊なんて名字は沢山いるだろうし、柊先輩とはまったく関係のない人だろって


でも…、家に来た柊晴翔くんを見た時、一瞬時間が止まったの


間違いなく柊先輩の息子さんだって…

柊先輩の面影があったから


やっぱり晴翔くんは柊先輩の息子さんだったみたいで…

色々なことまで話してしまったわ


心の奥底に隠してた気持ちを抑えるので必死でね

今更この気持ちが出てきても、もうどうしようもないから


ただ懐かしい…あたしの初恋の思い出ってことにしないとね


それからどんどん仲良くなっていく二人が羨ましくてね…


あたしも柊先輩とこんな風に…って


でも上手くこの気持ちを抑えこんでたと思うわ


そんなとき事件は起こって


相澤明が脱走して、そして美琴が攫われて…


もう絶体絶命ってときに現れたの…


その人は相変わらず強くて…カッコよくて…


「おぉ、白守、元気だっか?ってかお前少し太った?」


なんて相変わらずデリカシーもなくて…


短い間だったけど、ずっと追ってた後ろ姿…

目を瞑るたび思い出してた声…


あたしのピンチになると現れる…あたしのヒーロー


込み上げてくる涙よりも、心の奥底に隠していた気持ちが溢れてきてしまったわ…


だからね……ごめん…

謝らなくちゃいけないことがあるの


あの時…

晴翔くんが刺されて血まみれで倒れてたとき…


たまたま連れていたスキャヴの不破亮太に


「コイツを助けて欲しければ、スキャヴ全員を解放しろ」


と取引を持ちかけられた時…


あたしは取引に応じる気はなかった


美琴に


「お願い…ママ…」


と泣きながら言われても応じる気はなかった


ただ…

あの人が…


あたしの初恋の人が…あんなに悲しそうに、なにかを懇願するような目をしてるのを見るのが耐えられなかった


あたしのヒーローはいつも強くて、余裕に満ち溢れていて…

なのに…そんな弱々しい目をしないで!!


って…


ハァ…あたしは最低ね…


これからその裁きを受けなきゃ…


よくて解雇…

訴えられたりしなければラッキーか…


あたしは深いため息をつき


総司令の部屋の前に立っていた




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