気まずい空気
パッポー
3分後…………。
なんだか自分のついた嘘が嘘になってなかったみたいで、ちょっと焦っております…。
はい……汗
「状況は整理出来まして?」
「う、うん……。」
「全く…。生徒会のメンバーを1人も知らないなんてこちらが驚きましたわ?」
「そうなんだ……。じゃあ、名前くらい知っといたほうがいいかな……」
「当たり前ですわ!」
喝を入れられそうな勢いで生徒会のメンバーの紹介をされた。
生徒会長 月影 亮
副会長 チャラ……じゃなかった、
弦乃 春人
書記 海堂 碧海
らしい。まぁまぁまぁ……!
かっこいい名前だこと……。
アヤメちゃんは生徒会の凄さなどを色々語ってるけど、取り敢えず聞き流しておこう…。
まぁ、名前は覚えたしいいよね……。
「あ!新しいデザートが出てきた!なんだろう……!」
「ちょ、ちょっと?聞いていたの?」
私はそんな事よりもデザートの方につられていた。
そして、舌の上でとろけるマンゴームースを堪能していた。
そんな私を、見ている人がいるとも気づかずに……。
ーーーーーー
んーー!
「美味しかった……!」
もう今日はこれだけで満足だ……。
というか、もう帰ってもいいかな……。
今は8時少し前。
パーティーは9時に終わるので、あと1時間程ある。
あぁ……。
ジュースでも飲みながら、二階のバルコニーでゆっくりしようかな……。
8時以降は大人も大勢来るらしく、料理も一段と豪勢になっていたが、さすがの私も満腹だったので、おとなしくジュースだけを取ってバルコニーで風に当たっていた。
このジュースの炭酸喉にえらいくるな…。
なんか、喉がぎゅーっとなる感じ。
「西川 ひなのちゃん?」
「え?」
フルネームで呼んでくるなんて誰だろう?
と思って振り返ると……。
「あ……。」
「一応顔は覚えててくれたんだね?」
「チャ……副会長」
「あれ?知ってたの?」
「えっと、最近知りました……。」
「ふふっ……そっか」
なんかここから抜け出したい気分……。
気まずいーー!
って思ってるのは私だけかもしれないけど…
「ねぇ、顔見せて?」
「えっと、嫌です」
「結構即答だったね。なんで?」
「いや、だって嫌な予感しかしないんで」
「なにそれー?うん、でも今までに出会ったことのないタイプの子だなぁ」
なんのタイプだ!
はぁ、本当にデザート食べたら帰っとけばよかった。
「そう言えば、女の子とは全員踊ったんですか?」
ふと疑問に思ったことを聞いてみる。
「そうだよ?だって女の子の希望には極力応えないとね?」
「そうですか……じゃあ、1人にしてもらってもいいですか?」
「うーん、それはちょっと無理かな?」
は??
いやいやいや!
それ一番簡単なことじゃない?
「凄い顔だね?でも、オレ女の子に誘いとか断られたことないんだよねー?」
「……で?」
全く一文字しか言葉が出ない。
「んー?だから、俺と踊ってくれない?」
「すみません無理です」
「なんで?」
そんな本当に不思議そうに聞かれても……。
「無理なものは無理なので、すみません」
「ふーん、じゃあ俺よりもデザートのほうが好き?」
「あ、はい!」
「ジュースは?」
「あ、好きです。甘いのが特に」
ってなんでこんな話になってるんだろう……。
「じゃあ、取ってくるよ」
「え?は、はい」
チャラ男ないし副会長はジュースを取りに行ってくれたみたい。
なんだかよくわかんない展開になってきた…




