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はじめてはキミと  作者: けむけむ〆
44/48

戦闘ゲーム開始⁉︎

長い沈黙の後、

「……すまない」

とイキナリ謝られる。


「え?なんで千里君が謝るの??」


「いや、君を嫌な気分にさせてしまったようだ」


「え?怒ってたんじゃないの?」


「?なぜ君に怒らなければならないんだ?」

千里君が首をかしげながら言う。


「だって、ダンス中に固まっちゃったし…」


「それはクジ運の仕掛けを聞いたからだろう?それを別に責めたりはしない。」


「でも…眉間にシワ寄ってたよ?」


「そうだったのか?気にしなくていい。大した事じゃない」


「え……。」

余計に怖いんですけど……


「とにかく、最後まで踊ろう」


「うん。」



ワルツが終わった後……


「ごめんね?私と踊ってもらって」


「なぜ君が謝るんだ?元はと言えば僕のせいだろう。」


「え?でも、私も上手く踊れなかったし…」


「とにかく、君は悪くない。僕が小さな事を気にしていたからだ」


「え?小さな事?何を気にしてたの?」


「……それは…」


「何?そういう反応だと気になるんだけど」


千里君は顔を背けているから表情はあまり見えないけど、耳は真っ赤だ。

すると、ボソッとだけど、


「……君…が下を向いて、僕の方を見ないからだ」


という声が聞こえた。


「え?そんな事だったの??」


気が抜けて、思わず笑いが出る。


「だから言いたくなかったんだ……」

と、恥ずかしそうに顔をふいっと左側にそらす。


「なんだ……私が顔を見れなかったのは、千里君が私のダンスが下手で怒ってると思ったからだよ?」


「そうだったのか?それなら良かった。

(君に嫌がられているのかと思ったが勘違いで良かった。)」


無事にお互いの誤解が解けたようで一安心だった。




ーーーー

千里君とのダンスが終わって、次の場所に行くと…


「私と踊って下さらない?」


「いいえ、是非私と!」


「いいえ!私とですわよ!」




……なんだコレ?


お嬢様方に囲まれた輪の中心には…


「えーと、君たちと踊りたいのはやまやまなんだけど、抽選のコとも俺踊らないといけないからさぁ…。

だから、ゴメンね?」



……。

嫌な予感しかしない……。


「あ、キミが抽選の?」


「え…あ、はい……。」


ギロギロギロギロっ


グサグサグサグサっ……


まるでなんかの戦闘ゲームの様だ。


威嚇で防御を下げて怯ませて…

あと攻撃……みたいな?


「そういうわけだから、また後でね?」


ギロギロっ


うっ…そろそろHPが半分くらいまで減ってきた。


そこまでして、私踊らなくてもいいんだけどな……。

知らない人だし……

何よりチャラそうだし…



今までで、運をもう使い果たしちゃったんだろうな……


はぁ、どうしようかな……

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