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はじめてはキミと  作者: けむけむ〆
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クジ運のヒミツ

くじ運の良さに半ばビックリしながらも、聖夜さんとのダンスが始まった。


はぁ……

イケメンって大体ダンスが上手なのか?


「どうしたの?何か言いたそうだけど…」


「いや…なんでもないです。」


「そう?それならいいけど…」


はぁ……

じゃあ次はどうな人なんだろう…

最初の2人が知ってる人、かつダンスも上手いだったという事は…

三人目はきっとヤバそう…

どうしよう……ガリ勉君みたいな人でダンスは興味なくて足踏みまくられたら……


革靴って踏まれたら地味に痛いんだよね…


「危ないっ」


「えっ……!」

どうやら私は考え事をしている内に曲とステップがズレていたらしい。

そして聖夜さんの足につまづいてしまい、抱き留められるような体制になってしまった。


「考え事しながら踊ったら駄目だよ?危ないから…」

え?

なんか、「………」の後に静かな怒りが見える。

そりゃあ失礼だったよね……

折角私なんかと踊ってもらってるのに。


「ごめんなさい…」


「いや、もう良いよ。」


「でも、聖夜さんの足踏まなくて良かったです。」

これは不幸中の幸いだった。


「え?……。そんな事じゃなくてちゃんと自分の事を心配しないと。」


「え?でも……」


「ほら、続き踊ろうか」


「あ、はい」


「次は僕とのダンスにちゃんと集中するんだよ?」


「あ、もちろんです!」


(本当は僕にも集中して欲しいんだけどね…)


なんていう心の声は、本人には聞こえるはずもなかった。




曲が終わった後、私は次の相手を確認しにスクリーンを見に行った。



「えっと、次の相手は……って、え??」

嘘でしょ?


「僕ではそんなに不満か……」

背後から声がして、ビックリして振り返る。


「え?いや、ただビックリしただけだよ?」


「そうか?まぁ、そういう事にしておくか」


気を取り直して……

取り敢えず踊ろう。ゆったりとしたワルツの曲が始まると、


「なぜ君はさっき僕に驚いたのか?」


「え?いや、だって…抽選の女子って沢山いるんだよ?その中からたまたま選ばれるってクジ運良すぎかなって…」


「聞いていなかったのか?本城と友達なんじゃないのか?」


「え?アヤメちゃん?」


「あぁ、抽選で君と当たるようにするからわちゃんとダンスの練習をしとけって言っていたのだが?」


「え、うそ……じゃあ、今までのクジ運の良さって……!」


そう言えば、電話で裏ワザ使うって言ってたような…

この事だったのか!


まぁ、普通に考えてこの三人全員に当たる確率は女子が30人、男子が20人くらいだとしても、

何千分の1、くらいになる。


「頼むから動いてくれないか?踊れないんだが……」


「あ、ごめん……」

ちょっと千里君の麗しい眉間にシワが寄っている……。

怒らせちゃったな。ってか、私って相手に基本的に迷惑なんじゃない⁉︎

今気づいたけど……


取り敢えず、迷惑にならないよう、曲のリズムにのって、踊った。

ゆっくりなワルツで良かった……


千里君の顔を見るのが怖すぎて、下を向いて踊った。


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