バディはどうなる⁉︎
私の家に着いても、結局アヤメちゃんは起きず、運転主さんに挨拶して家に帰る。
「ふぅ……楽しかったな…」
日本に来てからこう言うのは久し振りだ。
これでも私は海外に住んでいたことがある。
まぁ、その話は後々することになるだろう。
その日私は、重大な事を忘れてるとも知らずに寝てしまった。
翌日。
「ぇぇぇぇぇぇぇあぇぇぇえ⁉︎」
そう、この悲鳴は私が発している。
「だから昨日言ったじゃないですの?ペアを組んで置かないと抽選になるって」
「でも、ペアの名前を書く用紙の提出、明日の朝までなんで知らなかったよ⁉︎」
「まぁ……でも、あと一週間後にパーティーはあるんですから……」
「………はぁ……」
私はこの日、ろくに授業に集中する事もできず、(いつもあんまり聞いてないけど)、ぼーっと過ごした。
本当にペアどうしよう……
明日から課外だし……今日中に決めないと…
「せーんぱい!見っけ!」
「唯君!」
「先輩って、誰と舞踏会に出るの?」
「それが、まだ決まってなくて……」
「え⁉︎そうだったの?」
「なにその意外そうな顔……」
「いや、だって……千兄と行くのかと思ってたし……」
「え?千里君?なんで??」
「いや、なんでって……」
(まだ誘ってなかったのかな…それとも、誘わないの?)
「いや……そんな事なら先輩の名前書いて用紙提出すれば良かった…」
と唯君は頬をぷぅ と膨らませて言う。
「もう誰かと約束したの?」
「んーん。抽選にしたんだ。でも、先輩がまだ決まってないんだったら、先輩と一緒に踊りたかったな……」
「そっか…」
相手が唯君だったら普通に良かったな…
まぁ、周りの目は怖そうだけど……
「じゃあ、先輩は誰と組みたい??」
「え…?」
「考えてなかったの?じゃあ、抽選にしようよ!そしたら一緒に踊れるかもよ?」
「うーん……でも、4曲くらいも踊らなきゃいけないんでしょ?私、踊るの嫌いなんだよね……苦い思い出あるし…」
「えー?僕悲しい……」
唯君は目をウルウルさせてこっちを見つめてくる。
「……ッ、じゃあ、一曲位はバディじゃなくても踊ろうね?」
「ホント?約束ね?」
「うん!」
「やったー!」
ぎゅー
「えっ、ちょっと!」
唯君は私を抱き締めて、
「舞踏会、楽しみにしてるね?」
と耳元で囁いてから去っていった。
はぁ…
心臓バクバクしてる……
顔近すぎでしょ……
でも、バディは結局決まらない…
どうしようかな…本当に……
すると、
「ひなのちゃん?どうしたの?」
「あ、聖夜さん!」
聖夜さんなら安心だ!
「聖夜さんって、バディ決まりましたか?」
「え?まだだよ…ひなのちゃんは?」
「いや…まだなんです……あの、良かったらバディになってもらえませんか?」
「うーん。そうしたいんだけど、僕は抽選でもう用紙を出してしまったんだよ」
「えぇ……」
2人にフラれた気分だよ……
「そうじゃないとちょっと去年揉めちゃってね……ゴメンね?でも、バディじゃなくても一緒に踊ってくれる?」
「あ…はい」
そういう事なら仕方ないよね……
ーーーーー
ちーん……
結局決まらないまま、放課後に突入……
あぁ……
「ん?」
なんか机の上に置いてある……
?バディの用紙??
なんだろ……




