舞踏会について
「うーん、美味しいですわ…」
そう言って、イチゴに生クリームをつけて食べている。
アヤメちゃんよく食べるなぁ……
「美味しいね?この洋梨とか特に」
「むっ!そちらも美味しそうですわね」
「…食べる?はいどーぞ」
そう言ってスプーンを差し出すと、アヤメちゃんはなぜか赤面する。
「(こ、これはもしや…アーンと言う私が憧れてやまないシュチュエーション‼︎)」
ボソボソと何を言ってるかわからない……
「早くしないとアイス溶けちゃうから私が食べちゃうよ?」
「えっ!」
アヤメちゃんが驚いた顔をした後、
そこから一瞬にしてスプーンの上のバニラアイスと洋梨が消えた。
もぐもぐ……
アヤメちゃんは恥ずかしそうに視線を反らす
「どうしたの?」
「い、いえ…別に?う、嬉しいなんてこれっぽっちも思っておりませんわよ?(これは…反則ですわよ!)
「う、うん……」
そんな真っ赤な顔で言われても……
「そ、それより…
ゴクゴクゴク
ふぅ……ダンスのバディは誰にするんですの?」
アヤメちゃんは手元にあったパイナップルジュースを飲み干し、一息ついてから聞いてきた。
「そのパーティーって必ず参加しなきゃいけないの?」
「もちろんですわ!参加しなかった人には、重〜い罰則が待っているそうですわ」
「えっ…ど、どんな?」
「うーん…噂に聞いた話によると、生徒会に睨まれ、そうすると全校生徒からも睨まれ、挙句の果てに先生まで……」
「うん、もういいよ」
恐ろしさはよーくわかったよ。
「要するに、そのパーティー会場に行けばいいんだよね?」
「ドレスコードは必須ですわよ?」
「そっか……」
レンタルでもしようかな…
お金かかるなぁ……
「で、先ほどから何回も聞いておりますが、お相手は?」
「決まってなかったらどうなるの?」
「ズバリ、抽選ですわよ!まぁ、その分沢山の方とお取らなければならなくなりますわ」
「?どういう事?」
「ですから、抽選と言うのは相手を見つけるためのですので、4〜5人と踊る事になりますわ」
「4、5人⁉︎じゃあ最低でも4曲は踊らないといけないって事?」
「まぁ、そういう事になりますわね。バディがいれば、ゆっくりと過ごせますが…」
「そっか……」
うーん……どうしよ……相手いない…
「相手なら沢山おられるでしょう?久遠様とか、柊兄弟とか……」
「でも、みんなもう決まってるんじゃない?人気だろうし……」
「本当にそうでしょうか?まぁ、いずれにせよ見つかるといいですわね?」
「う、うん……」
ちょっびり重たい気分を振り切るかのように、私はフルーツパフェを食べまくったのだった。




