楽しい?ショッピング
ふぅ……
今日は色々あったな……
と放課後に思いながら教室でぼーっとしていた。
今日は委員会活動の日らしく、転入して来た私以外はみんな委員会に行ってしまったらしい。
アヤメちゃんの婚約者の事とか、聖夜さんに起こされてしまったこととか……
今日は盛りだくさんだった。
「さて、帰る……
ガラッ
帰るか、と言おうとしたところで教室のドアが開いた。
「帰りますわよ!」
私よりちょっと背の高いアヤメちゃんが教室に飛び込んできた。
「うん、バイバイ」
と言って自分も帰ろうとアヤメちゃんの横を通り過ぎる。
「ちょ、ちょっと!」
いきなり腕を掴まれる。
「?どうしたの?」
「今日はその…一緒にショッピングに行きません…?」
少し照れながら誘ってくるアヤメちゃん。
「うん…いいよ?」
今日お金持ってきててよかった……。
委員会があるので授業はいつもより早く終わったため、アヤメちゃんと二人でショッピングに行く事になった。
どーん
と、そびえ立つ建物。
やっぱりこうなるわけね……
「さて、着きましたわよ?」
「う、うん……」
1回唯君とこういう所に来たものの、未だこの高級感には圧倒される。
「さぁ、今日はドレスを買いますわ!」
「え……えぇ⁉︎」
ドレスとか……
数分後……
「さて、どれが似合います??」
「うーん、その薄い蒼色の方かな?」
「わかりましたわ!」
またもや数分後……
「これだったらどちらですの?」
「えっと……その黄色の方かな…」
「はい!」
またまたまたもや数分後……
「これだったら……」
「左!」
「は、はい!」
はぁ……終わりの方では色さえいうのが面倒くさくなってきた。
この後このやり取りを何回繰り返したかは分からない。
ただ、ドレスを選ぶアヤメちゃんだけは、とても楽しそうだった事だけは分かる。
「これに決めましたわ!」
結局アヤメちゃんが選んだのは、薄い蒼色ののシフォンドレス。
ずっとこんなフワフワしたのは似合わないと言っていたが、最終的に気に入ったらしい。
「それでは次ですわ!」
「え……」
数分後……
「うーん……やっぱりこちらの方が似合いますわね……」
「何やってんの?」
「いや、でもこっちの方も…」
「だから……何やってんの??」
「いえ、付き合ってもらったお礼に、良いドレスを選んであげようと思いまして!」
「いや、いいよ……ドレスとか着ないし」
「?何言ってるんですの?もう直ぐイベントで着なければならないのですよ?」
……はい?
「??どういう事???」
「だって、もう直ぐ夏休みでしょう?」
「それで、なんで着なきゃいけないの?」
「夏課外の一番最後の日は舞踏会があるのですよ……」
ウットリとした表情でアヤメちゃんは話す。
「舞踏会?嘘でしょ……聞いてないし…」
「その舞踏会はバディが必要なのです!しかも、誰でも良いんですのよ?だから、私はフィアンセの潤君と……❤︎」
あっ……自分の世界入っちゃった……
「はぁ……バディねぇ…」
どうしよう……
「「お買い上げありがとうございます」」
「さっきの買ったんだね」
「でも、本当によかったんですの?あれくらい差し上げましたのに……」
「いや、そんなに貰えないよ……」
私が買うものと桁違うし……
「そうですのね……では、少し疲れた事ですし、お茶でもしましょう!」
「!それいいね、どこ行く??」
ちょっとどころではなく、結構疲れていた私は一気にテンションが上がる。
「では、あそこに行きましょう!」
と言って指差したのは、千○屋というフルーツがとっても美味しいカフェ。
「うん!」
良かった……今度は普通のとこだ!
と思ったけど……
「今日って定休日なんじゃない?この時間に誰もいないって…」
「?ちゃんと開いてますわよ?さぁ、入りましょう」
と言って入ると、従業員のお姉さんやシェフ達が総出で、
「「本城様、いらっしゃいませ」」
わお……
「もしかして、貸切……?」
「そうですわよ?思う存分食べましょう!」
「う、うん…」
やっぱりお金持ちは一味違ったのでした…




