アヤメちゃんの婚約者⁉︎
「はぁ……」
いきなりため息ですみません…
アヤメちゃんによっていつもより早く起こされた私は、現在授業中なので、とっても眠いのです…
「ふぁぁ……」
あ、ヤバいあくびが…
手を覆うよりも先に出てしまった。
あー眠い……
寝ちゃおう!
この際仕方ないない!
(注# 真似しないでください)
机に突っ伏してから意識が飛んだ。
「ぉ…て、ひな……ちゃん、起きて」
「うー……ん?」
なんか心地よい声が聞こえる。
「もうちょっとだけ……」
「ダメだよ?」
「んぅ……お願い…」
「うーん…聞いてあげたいけど、お昼ご飯食べる時間なくなっちゃうよ?」
「え⁉︎」
ガバッ
私は飛び起きた。
「おはようひなのちゃん、こんにちはって言った方がいいのかな?」
「えっ……と…」
私を起こしてくれて、午後にきっと空腹になるであろう危機的な状況から救ってくれたのは聖夜さんだった。
何て返せばいいのかしどろもどろしてると、
「クスッ……取り敢えずお昼食べよっか」
みんなラウンジに行ってしまったのか、教室には誰もいない。
「なんかすみません…待たせてしまったみたいで」
「気にしないで?幸せそうな寝顔見させてもらったから」
「えっ……」
頬が赤くなるのが自分でもわかる。
恥ずかしすぎる……!
口が全開で寝てたらどうしよう、とか白目だったらどうしよう……
などという考えが次々と浮かんでくる。
あぁぁぁぁ……
「そんなに落ち込まなくてもいいと思うよ。
可愛いい寝顔だったよ?」
「いえ、お世辞はいいです……」
ずーん……
これはヘコむ…
「お世辞じゃないのに……。そうだ、今日は何食べる?」
「えっと……うーん…」
ヘコんでそれどころじゃないかも…
「それどころじゃなさそうだね?じゃあちょっと待ってて?」
「あ、はい……」
暫くして、
「じゃあ、行こっか」
聖夜さんが手にバスケットを持って帰って来た。
何が入っているんだろう……
聖夜さんに着いて行くと、
「わぁ……こんな所あったんだ!」
そこは屋上っていうか、よくお城とかにあるバルコニー的な感じの所だった。
下には丁度バラ園なあり、色とりどりのバラを上から眺めながら食事ができる。
「ちょっとは元気になった?」
「あ、はい!」
気を遣ってくれたんだ…
「聖夜さんって優しいですよね……。まぁ、結構誰でもほっとけない性格でしょ?」
「うーん…確かにそうかもしれないけど、こんなに自分から進んでするのは初めてだと思うよ」
「えー?またまた!」
「またお世辞だと思ってるんでしょ?はぁ…どうやったら信じてもらえる?」
そう言って、私をじっと見つめる蒼い澄んだ瞳。その真剣な眼差しに目がそらせないでいた。
少しの沈黙の後、
「じゃあ、食べよっか」
そう言って聖夜さんがバスケットを開ける。
「わぁ!美味しそう!」
中には、焼きたてのパンと、まだ暖かいコーンスープが入っていた。
「これ、どうしたんですか?」
「あぁ、これは購買に売ってるよ」
「え……」
流石お金持ちが集う学校。
購買と言っても、コンビニとは違い、作りたてのものが出てくる。
いや、凄い。
それに感心しながらも、私達は焼きたてのパンを他愛もない会話と、景色とを楽しみながら美味しく食べたのだった。




