突然の訪問
ピチチチチ……
そこまで眩しく無いけど差し込んだ朝日によって目覚めた。
昨日の衝撃的な話に驚いたけど、でも逆に気にしすぎるのも悪いよね。
そんな事を考えていると、
ピンポーン
ドアーベルが朝っぱらから鳴らされる。
現在時刻、6時47分。
「こんな時間に誰?」
ねむい目を擦りながらパパッと制服に着替えてからドアを開ける。
「御機嫌よう。」
こんな挨拶をして来るのは一人しかいない。
「アヤメちゃん……おはよ…どしたの?」
まだちょっとだけ眠たい…
「今日はフレンチトーストないのですの?」
「は?」
もしかしてそのために来た⁉︎
「もう一度めしあがりたかったのですが…。
まぁ、それでは行きましょう!」
「は?いや…え?ご飯まだなんですけど!」
「シェフの特製のクイニーアマン(ざっくりい言うと穴の空いてないドーナツみたいなもの)、それとクラブサンドがありますわ。それを車で食べればよろしくてよ?」
「ジェフ、サム」
とアヤメちゃんが言った途端、黒服の外国人男性が現れ、私を車まで担いで運んでくれた。
乱暴ではなく、優しかったのでちょっと安心した。
って……違う!
「ちょっとアヤメちゃ……」
車に乗った私は文句を言おうとしたが、目の前にある美味しそうなクイニーアマンによってそれは阻止されたのだ。
「うーん…美味しい」
目を細めながら、もぐもぐとクイニーアマンを食べていると、
「か、可愛いですわ……」
「ん?なんか言った?」
食べるのに夢中で聞こえなかったから聞き返す。
「いえ、何も?」
「そっか……?」
まだ暖かかったクイニーアマンを食べ終わり程よく焼き色のついたクラブサンドに手を伸ばす。
「……?」
何かじっと見つめられている。
「何?アヤメちゃん?」
「⁉︎いえ、何も?」
しまった気づかれた!
という顔でアヤメちゃんは目をそらす。
うーん……気になるけど、
後でいっか!
私は取り敢えず目の前のクラブサンドに集中するとこにした。
程なくして学校に着いた。
いつもより確実に早い。
「アヤメちゃん、いつもこんな早く来て何してるの?」
「あなたには紹介しておこうと思ったのよ」
そう言って目の前にスーツ姿の男の人…と言うより男の子が映った写真が差し出される。
「これは……誰なの?」
「私のフィアンセよ。」
「え……ぇぇぇぇ⁉︎」
「驚いた?まぁ、驚くのも無理はないわ」
「この人、何歳?」
「最近20歳になって成人式を迎えたのよ?
この写真なんてカッコいいでしょう?」
そう言って別の写真を見せられる。
「う、うーん…?」
まぁ、確かにかっこいいけど……
童顔で高校に入学したばかりのころに撮った写真に見える。
「…やっぱりあなたも童顔と思ったのでしょう?」
「うん」
まぁ、否定しない方が無難だよね。
「そうですのね……でも、私より背が高くて172cmあるのですよ?」
「そうなんだ!それならまだ…」
「まだって何ですの⁉︎もう、本当に…。あなたじゃなかったらぶっ飛ばしていたところですわよ?」
そんな綺麗な顔してぶっ物騒な!
などなど……
そんなこんなで話している内に時間は過ぎていき、授業が始まる時間となったのだった。




