鉢合わせの結末
ふぅ……
なんとか意識を取り戻したものの、なぜか千里君に正座させられています……
し、シビれる……
「なぜ家に連れてきた?唯…」
「そ、それは…映画を観るならここだと思って……」
「そういう事を聞いてるんじゃ無い。どうして、この家に連れて来たんだと聞いている」
「千兄、今日は勉強して帰ると思ってたから大丈夫だと思って……」
「はぁ……いくらお前でも、家に女を連れて来た事は無かっただろう……。遊びで家に入れるなんて……。」
「違う、違うよ千兄!今回は……その」
「なんだ?しかも、僕がいないから連れて来ただと?」
ーーわーわー……
私、正座してる意味なく無いですか?
ってか、この場にいる意味なく無いですか?
なのでとりあえず、
「あの……」
二人が一斉にこちらを向く。
「インドカレー冷めちゃうから食べてもいいですか?」
…………
沈黙がこの場を包む。
なんとか言ってよ…お腹もすいてきたし…
「そっか、じゃあ食べよっか先輩!」
これが助け舟だとばかりの顔をして、唯君は顔を輝かせる。
しかし……
「ダメだ……君にも責任があるだろう」
えっ⁉︎
今度はこっちに矛先が……
「せ、責任って?何?」
「はぁ……本当に君は……一応、唯は男だぞ?そんな危機感も無いのか?」
「いや、だって……知らなかったし…ここが家だって……」
「そうだよ?先輩は何も知らなかったし、ずっとここをショッピングモールと思ってたんだし……」
「そんな事は関係無い。問題は君がこの家にいることだ」
うぅ……
オナカスイタ……
はぁ、空腹時って何を言われても、馬の耳に念仏って感じ……
あっ、そうだ!こうすればいいんだ!
「えっと……じゃあ、私帰るよ?ここに居なかったら問題解決でしょ?」
「「は?」」
二人が目をまん丸にして、なおかつポカンとした間抜け面をこちらに向けている。
暫くしてから、二人は笑いだした。
「え?それはダメだよ……うん…」
「全く……君には敵わないな……」
なになに⁉︎
私のKY 発言で喧嘩はやめになった感じ?
そうやって期待してると……
「この場が丸く収まったわけでは無いからな」
え……うそ……まだ続くの?
と、ビクビクして千里君を見つめると、
「……っそんなに怯えなくてもいい……」
と言って、正座地獄から解放してもらったのだった。
なぜか、そのあと目をそらされたけど…
まぁ、とりあえず……
「ご飯食べようよ!」
私のインドカレー!
「全く…ちょっと気を許したらこれか……。
君はもっと自覚を持て」
「はーーい」
私はやっとお目当のインドカレーにありつけたのだった!
うーん……美味しい!!




