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はじめてはキミと  作者: けむけむ〆
26/48

ここってどこなんだろ…

そこにあったのは、映画館なんだけど……


「何で真ん中のところだけ椅子が無いの?」


「のけさせる事が出来るんだよ。それよりもここに座って早く見ようよ」


こ、これは!


なんと、映画館の中央部だけ一本の道のように椅子がなくなっており、代わりに無印○品に置いてある、あの触り心地の良いクッションがあり、それに背中を付けて楽な姿勢で見られるようになっている。

つまり、家でテレビを寝そべって見るような感覚なのだ。


そのクッションにダイブすると、


「うわぁ!ふわふわなんだけど、低反発でちょうど良い!」


「だよね。僕もここ、大好きなんだ」

きっと小さい時からここに来てたんだろうなぁ……

うらやましい…!



「それより、先輩何見る?やっぱりホラーかな?」


「え…やだよ……」

一人で家に帰ったら、なんか出てきそうだしね…

あと、お風呂怖いし……


「そっか…じゃあ、ホラーにしよ!お願いしまーす」


「えぇっ……」

あーあ……今日は寝つき悪いの決定…


3、2、1、


あ…もう映画が始まるカウント始まっちゃった……


チャラリラー

え?

ホラーなの?これって……


ヒ○イン失格って、少女マンガ原作の、恋愛映画じゃ?


「唯君?どういう事??」


「うん?こう言う事だけど?先輩こう言うの嫌いなんでしょ?」

と、そっぽを向きながら言われる。

そんなの全然説得力無いよ……


「ありがと!唯君」

そう言うと、


「先輩って、M?」


「違うし。とにかくありがと!」


「う、うん…ほら、映画始まってるよ、先輩」

と言って映画に集中してしまった。

こう見えて、結構不器用なんだな……

もしかして、いや、もしかしなくても、ツンデレなのか?

そして、ポップコーンが美味しかった……!






チャラリラー

エンディングが流れている。


「終わったね。すっごくきゅんとした!」


「先輩ってそう言うの無いかと思ってた」


「失礼な!私だって乙女心くらいあるよ!」


「ごめんごめん、でも良かった……」

ん。何が?

と聞き返そうとした時に、


「じゃあ、ご飯食べよっか!」

と言われたので、聞き返すタイミングを逃してしまった。


「どこで食べるの?何食べる??」

映画でテンションが上がった私は、現在ハイテンションなのだ!

ピザとか?それとも、お寿司とか⁉︎


「先輩テンション上がってる?」


「うん!上がってるよ?って言うかどこでご飯食べるの?」


「じゃあ、出よっか」

と言って唯君と一緒に、映画館を出る。

バイバイ……ふわふわクッション 泣


防音の扉を開けると、

ん??

なんでこんな内装なのかな…

映画館って、チケット売り場とか、売店的なところでポップコーンとか売ってるんじゃないの?

しかも、人いないし……


そこは、映画館っぽくなく、まるで高級ホテルの様な造りになっていた。

白い大理石に、ピンクのユリや、華やかな生け花が置かれている。

本当に映画館なの?



「ここでご飯食べるんだよ」

そう言って、唯君は大きな白い扉の金色の取っ手に手をかけて、扉を開けた。


「えっ?」

そこは、レストランなどではなく、大広間だった。

ここってどこなんだろ……


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