ジュースィーなハンバーグ♥︎
ほわわーーん
ぽわわわ〜〜〜ん♥︎
なぜこんなあっまーいサウンドから始まるのかと言いますと、何と特別メニューが私の好物である、ジュースィーなハンバーグだったのですよ!
あぁ、たまらない……
この分厚い高級感あふれるフワッフワで、口の中でとろける牛肉。そして、味に深みのあるデミグラスソース。
もう、今日はご飯いらないほどお腹いっぱいです♥︎
「はぁ、幸せ……」
「それは良かった。」
知らないうちに声に出てしまっていたらしい
「こんなに美味しいものが食べられるなんて感激です!」
前のコンビニのミックスサンドとは大違いだ。
「本当に美味しそうに食べるよね?」
「えっ……あ、まぁ……美味しいので…」
しまった!聖夜さんの存在よりも、ジュースィーハンバーグの存在感の方が強くなってた!
もしかして、引かれた⁉︎
「あの……引きました?」
ップ
何故か聖夜さんが笑い出した。
何で?このタイミングで?
「あの?」
ちょっと訝しげに聞く。
「いや、ひなのちゃんって表情がコロコロ変わって見てると面白いんだよ」
「えっと…」
もしかして、かる〜くディスられてる?
「あ、その、バカにしてるとかじゃないからね?」
エスパー来たっ!
「ただ、本当にひなのちゃんと居ると素の自分になれるっていうか……気を使わないでいいんだよね。だから、居心地がいいって言うか……。途中から何言ってるのかわからなくなってきた」
と言いながら少し困ったような笑顔でゴメンね?と謝る。
こういう所にみんな、キュンッと来るんだろうな……
実際ちょっと来たし……
はぁ……ふと思ったことを口にしてみる。
「聖夜さんもちゃんと好きな人が出来るといいですね。」
「え?」
「いや、前言ってたじゃないですか。きちんとした恋をした事ないって。でも、こんなに優しいし、モテポイントも押さえてるのに勿体無いじゃないですか!」
「……うーん?」
「だから、好きな人ができたら私に教えてくださいね!協力しますから!」
「えっと…まぁ、そうするよ。多分…」
「ちょっと!私ってそんなに信用ないんですか?酷いですよ……」
「いや、そういう意味じゃなくて!えっと…その……」
聖夜さんが口ごもっていると、
「あ!ひなの先輩!」
「唯君!何のメニューにしたの?今日の特別メニューは、本当に特別でね!とろける牛肉とね!デミグラスソースとのバランスがハンパないんだよ!」
「先輩、ハンバーグ好きなの?」
「え?うん!」
「話す熱意の入り方がすごかったよ。」
「え……は、恥ずかしい……」
「うーん……でも、僕は美味しいハンバーグより、先輩が作ってくれたうどんの方が美味しいと思うけどね。」
「えっ?うどん?」
「ちょっと!恥ずかしいこと言わないでよ、唯君!」
あぁ……聖夜さんにもバイトの事バレてしまった……
「そうだったの?言ってくれたら食べに行ったのに…今度作ってくれる?」
「は、はい。」
ん?引いてない??
以外と引かないものなのか?
でも、恥ずかしいような…まぁ、うどん作るのって楽しいからいいんだけど……
それはさておき、唯君なんか怒ってない?
「唯君?」
気になって聞いてみると、
「ん?何、先輩?」
と、変わらずの笑顔を向けてくれる。
私の気のせいだったか。
「先輩!今日はちゃんと付けてきた?」
「うん!この時計本当に可愛いから。」
「?時計?」
「あ、この前一緒にショッピングに行ったんですけど、そこでこの腕時計見つけたんですけど、ペアウォッチだったので諦めようと思ってたら唯君もデザインが気に入ったらしくて、一緒に買う事にしたんです」
まぁ、買ってくれたのは全部唯君なんだけどね…
「そうなんだ。二人って結構仲よかったんだね?知らなかったよ」
「え?いや……そうでもな…」
次の文字を言おうとした瞬間に、唯君に抱きしめられる。
「先輩?仲良しだよね?ボクら」
顔近い近い近い!
「離れて欲しかったら、ボクに話を合わせてね?」
ヒィィ!
久しぶりのブラック唯君……
「そ、そうなんです。もう親友みたいな感じなんですよ!」
「親友?そうなんだね。どうやって仲良くなったの?」
「聖夜ーー!お前今日の課題出してないぞーー」
聖夜さんの友達らしき人が、呼んでいる。
「もう直ぐ昼休みも終わりだね。僕はもう行くよ。」
「あ、はい。今日はありがとうございましたご飯美味しかったですね。」
「うん、またね」
爽やかスマイルを浮かべて、聖夜さんは友達の元に向かっていった。
そして何故か、隣からブラックオーラが漂ってきた……
今は気付かないふりしとこ……




