F4⁉︎
チーーン……
沈黙が辺りを支配する。
ひなの Lv 1 沈黙に耐えられず、HP 0
チャーラリーラー
冗談っぽく言ってるけど、限りなく沈黙って辛いですよ!
いや、ホントに!
とにかく、沈黙沈黙沈黙沈黙!
「はぁ……」
多分20分くらいしか経っていないが、私にとっては3時間くらいに思えた。
ついに沈黙が破られた。
破ったのは千里君の方だった。
「唯とどこに行ったんだ?」
「え?えっと……先ずは高級デパート的なところに行って、ビクビクした後それから私のバイト先に行ったんだ!」
「バイト?する必要があるのか?いや、それよりも何をしているんだ?」
「えっと…引かれるかもしれないけど、うどん屋でバイトしてるんだ。」
「う、うどん?まぁ、君らしくて良いんじゃないか?」
顔を机に突っ伏したまま会話しているので、私からは表情は見えない。
でも、私にはわかる!彼が笑っている事が!
# 注 誰にでもわかります。
だって、耳をほんのり赤くして、肩が揺れているんですから!
「何で笑ってるの……」
恥ずかしいような、イライラする様な複雑な気持ちで訪ねる。
「いや、笑ってなどいない……w」
いやいやいや!
最後に"w"ついてますけど。
「もういいや……」
ほっとこうと決めた私は自分の席で睡眠をとる事にした。
眠たかったせいか、すぐに眠りに落ちた。
「もう寝たのか?無防備すぎだ」
と、千里君が呟いたのは私の耳には届かなかった。
キーンコーンカーンコーン
チャイムだ!
と思って起きると、
「えっと…え⁉︎」
みんながラウンジにご飯を食べに行っている
私は次の授業も寝てしまっていたらしい。
いやぁ、爆睡って恐ろしい。
そのおかげですっきりとした目覚めを迎えた私は、ラウンジに行こうと教室を出た。
ラウンジに着く少し手前に、人だかりができている。
「何だろう?」
そう思って、顔を覗かせてみると、
「あっ。ひなのちゃん」
ギロり
人だかりの中心にいたのは、聖夜さんだった
そして、その後のサウンドは聖夜さんを囲んでいる女子のするどーーい視線がこっちに向けられた音だ。
「あ…どうも」
突き刺さる視線を気にしながら、遠慮がちに返事する。
「前は一緒に食べられなかったから、今日は一緒に食べない?」
「あ……えっと…」
ヒソヒソ
どうしてこの子なの?
もしかして久遠様からのお誘いを断るの?
これだから貧乏人は……
どうすれば良いんだよこの状況……
まぁ、誘いを断るのもな…と思い、
「良いですよ。どこに座ります?席取っときますけど……」
と、一緒に食べる事にした。
「いや、席は良いよ。」
「え?でも、座れなくなるかもしれないですよ?」
「僕の席は2階にあるんだ」
「どういう事ですか?」
「うーん……まぁ、僕の親が学校に寄付金を出してるからかな。他にも、本城さんとか、柊君とか……あとは、生徒会の人達の席があるんだよ」
それっていわゆる……VIP席的な……
あの、花より男○ 通称 花男のF4が階段を降りてくる……
二階の専用部屋的な感じ。っていうか、私の知り合いってお金持ち多っ!
ってか、私が入って良いんだろうか?
という顔をきっとしていたのだろう。エスパーの聖夜さんは、
「入っていいんだよ?っていうか、入ってくれないと一緒にご飯食べれないしね?」
「まぁ、確かに…何食べようかな……」
メニュー数が多すぎて悩んでいると、
「特別メニューは日替わりで美味しいよ?」
とさりげなく助け舟を出してくれる。
「じゃあ、それにします!」
と即決したのはいいものの、なんか響き的に高そうじゃない?
まぁ、無料だからいっか…
「じゃあ上に行こうか」
ん??
「並ばなくていいんですか?」
「うん、二階で注文できるんだよ」
ふぉぉぉぉぉ!
何この優遇!お金持ちの世界にも、上下関係ってやっぱあるんだな…
その後二階で"特別メニュー"なるものを注文して、どんな物が出てくるのかソワソワして待っていた。




