トラブル発生!
アリの行列が出来ないように、床に落ちた粉砂糖を掃除した後、反省したアヤメちゃんが黒塗りの高級車で送ってくれる事になった。
「朝からお友達と登校出来るなんて…。幸せですわ…♥︎」
「おめでとうございます。お嬢様。」
おっ⁉︎
ここで何故か登場!サングラスをかけた強面の運転手。
そいつらはさておき…
何故こんな事になったのだろう…
「はぁ…先が思いやられる……」
「?何か言われましたか?」
「いや?別に??」
と、引きつった笑顔で対応…
悪い娘ではないんだろうけど、性格がね…
「はぁ…」
本日2回目の溜息をついている間に、学校に着いた。
「どうぞ。」
強面運転手にドアを開けてもらい、車から降りる。すると…
「「彩様ーーー!おはようございます〜」」
と言いながら、アヤメちゃんに女子達が群がってきて、私は隅の方に押しのけられてしまった。
恐るべき、女子パワー…
「先に行くか…」
アヤメちゃんが挨拶をしているうちに、スタコラサッサと教室へ向かう。
(何というババくさい移動の仕方…笑)
ちょっとした罪悪感を感じながらも、教室に到着。
ーーガラッ
教室のドアを開けると…
「ちょっとあなた!お金持ちだったの?いきなり高級車で登校だなんて!」
「しかも、彩様と一緒だったわよね?どういう関係なのかしら?」
などなどの、質問攻めにあった…
「えっと…アヤメちゃんとは友達?だよ?」
「彩様のことをアヤメちゃんですって?何という…しかも、友達だなんて…恐れ多い!」
「えっ?どういうこと?」
「彩様は本城グループの経営者の娘様なのよ?そんなことも知らなかったの?」
「そう言えば、あの黒塗りの高級車は彩様のお乗りになっている車よね?」
「どうやってあなたみたいな人が友達になれたのよ!」
いや、それはこっちが聞きたいし…
キーンコーンカーンコーン
タイミングよくチャイムが鳴り、質問攻めから解放された。
隣には、千里君が座っていた。
取り敢えず、挨拶しとこう。
「おはよう、千里君。」
「あぁ…」
とそっけない返事が返ってくる。
やっぱりなんか怒ってるよね…
「何で怒ってるの?なんか気に触るようなことした?」
「?別に、怒ってなどいない。」
と言って、ふいっと顔をそらす。
だからそれが怒ってるっていうんだってば…
むーーーー。
折角一回は仲良くなれた?って言うか、普通に会話できるようになるくらいになってたのに……
もう一度話しかけようとすると、現代文の男の先生が入ってきた。
「はぁ……」
そのせいで授業が身に入ってこない。
まぁ、この先生の授業内容がつまらないっていうのもあるけど…
ちなみに現在、評論の要約を500字以内にまとめる作業をしている。
カリカリカリカリ……
みんなのシャーペンの音だけが響く。
ねっむい……
集中力が切れて、チラリと隣を見る。
「えっ……」
なんと、千里君爆睡中です…w
堂々と机に突っ伏しております。
せんせーーー!
さっきイラついたからチクってやろうかと思ったけど、腕の隙間から見える安心しきった寝顔を見ると、そんな気持ちも消えてしまった。
はぁ……
千里君の寝顔見たらこっちまでもっと眠くなるよ…
「ヤバイ……目が閉じる」
そうなんです!眠くなると目が自然と閉じちゃうんだよね……
そして、要約も半分くらいしか書けてない…
眠気との格闘をしていると、
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った。
その瞬間、何故か私の目は覚めた。
「授業終わったー!」
#注 心の叫びであり、決して教室で1人で叫
んだ訳ではありません。
次は音楽なので、移動教室だ。
それにもかかわらず隣のお方は爆睡中。
「起こすべきか…起こさないべきか…」
みんなはさっさと音楽室に行ってしまう。
起こしてあげれば良いのに…
仕方ない…起こすか!
「ちょっと千里君、次移動だよ!起きて!」
「うーん……」
声を掛けても起きない。
肩を叩いてみても起きない。
ユッサユッサと揺らしてみても起きない。
「どんだけ爆睡してんの……」
どうすべきか…
うん…決めた!背中をバシッと行こう!
バチン!
「……ッ」
思いっきり背中をひっぱたくと、眠い目をこすりながら千里君が起きた。
「何なんだ?」
と背中をさすりながら不機嫌そうに聞いてくる。
「いや、次は移動だから……」
「あぁ、音楽だろう…僕はいつも音楽の授業には出ない」
「えっ…」
つまりサボり??
「だから、起きなくて良かったんだ。」
えっと…私……完全にお節介だったって事?
いや、でも、普通起こそうとするよね…
「だからみんな先に行った」
そっか!普通だったらみんなが起こすよね。
気づくの遅っ…
「じゃあ、もう行くね?」
寝起きで不機嫌な千里君と一緒に居たくないし……
これ以上苛立たせないように音楽室へ向かおうと席を立った瞬間……
ガチャッ
えっ…
「エェェェェェェェ」
#注 これは叫びました。
なんと、みんな移動したと思った委員長が教室の鍵を閉めたのだ。
「嘘でしょ……」
このままいっても良いのだが、委員長がまた鍵をかけに来なくてはならなくなる。
「どうしよう……」
この沈黙が痛い……
私はドアの一歩手前で立ちすくんでいた。
今回は少し長めに書いてみました!
千里君からのコメント
「前は弟の出番が多かったようだが、最近は僕の出番が多いな…まぁ、出たいという訳ではないが、出ないよりは良い。これからもよろしく頼むm(_ _)m」
やっぱり最後顔文字なんだ……w




