友達?
なになになに……
私、なんかした??
しかも、転入早々⁉︎
「あの、……な、なんでしょう?」
「なんでしょう?それを聞きたいのはこっ
ち側ですわよ!」
取りまき1、2と後ろの2人を名付けておこう
取りまき1 が眉間に縦じわを3本くらい寄せながらこっちを睨んでいる。
「いや……そう聞かれても何のことかわからないのですが……」
「分からないとは言わせないわ!私見たんだから!あなたが……あの唯様と休日一緒に居るのを見たんだから!しかも??私の友達の優香が本当はその日、唯様とデートする予定だったのよ?本当に呆れますわ!」
うわー。取りまき 2のいきなりのマシンガントークにちょいビビる。そして、あの平手打ちされた人の名前、優香って言ったんだ。
まぁ、もう会うこともないだろうからどうでも良いけど。
そして何より一番怖いのは……
真ん中で仁王立ちしていて、しかもなにも言わずにこっちを睨みつけてる……美少女。
茶髪でストレートパーマをきっとかけたのだろうと思われる良く手入れされたサラサラの髪が風になびいている。
「何か言ったらどうなの?」
取りまき 1が顔をひきつらせて聞いてくる。
でも、仁王立ちの美少女はなにも言わない。
こちらをじっと睨みつけているので、私も視線を合わせる。
すると……
「な、なんですの??」
目を合わせて瞬間にそらされて、ふいっと横を向く。
そして、第一声がこれなんだから、
そう聞きたいのはこっちなんだが……と思いながらも、とりあえず、
「いや、こっちを睨みつけ…じゃなかったじっと見つめているから、なんだろうと思っただけですけど……」
「あなただって理由わかってるでしょ??しかも、唯様だけでなく千里様とも喋ったらしいですね?更に更に、あろう事か久遠様ともお近づきになったそうじゃない!この……タラシ女が!」
再び取りまき2 のマシンガントークがさく裂した!
しかも、タラシ女って……w
お嬢様口調崩れてるし。
「彩様!ガツンと言ってやって下さい!」
「えぇ……」
再び目があうとやはり逸らされる。
何を言われるのだろう?
この学校から出て行け?的な??
うーん、それは困るなぁ……
なんてことを考えていると、
「わわわ、わたくしとお友達になって下さらないかしら?」
ん???
いま、なんて??
首をかしげると、
「だから、わたくしとお友達になりなさいと言っているのよ!」
ん??一回目となんか違うような……上からになったような……
でも、流れ的にどうなの?と思ってフッと後ろに視線をやると……
取りまき 1、2の口がポカンと開いていた。
まぁ、普通そうなるよね。
「あ、彩様?な、何をおっしゃいますか?こ、この者は私達の、いえ全校生徒の癒し、憧れである方々を次々と誑かしたんですよ?」
「そんなもの私には関係ないわ?さぁ!どうなの?私と友達になるの?それとも、ならないのかしら?」
「うーん……」
どうすれば良いんだろうか……確かに友達が出来るのは嬉しいんだけども、なんか違う気もしなくはない。
「ど、どうなの?」
気が強いと思っていたが、少し不安そうに聞いてくる。
まぁ、友達はいた方がいいよね?
うん、きっとそうだ。
「いいよ。」
と、自分を納得させながら返事をする。
「遂にやりましたわね!彩様!」
「おめでとうございます!私達も嬉しいですわ!」
取りまき2人が泣きそうな顔をして喜んでいる。
?どゆこと?
未だ状況が良くわからない私。
多分、皆さんもよくわかりませんよね??
「ど、どういうことですか?」
と聞くと、マシンガントーク連発していた取りまき 2が、
「これは元々、彩様の友達を作ろう計画だったのです」
「それは言わない約束でしょ!」
と、すかさず取りまき 1が反応する。
「もう成功したのだから話してもよくてよ??」
と、彩様と呼ばれる美少女が答える。
「分かりました!この計画を立てる契機から行きますと……
とても長かったのでまとめると、要するに彩様は相当な金持ちだったので、取りまき達はいたが友達はこの性格上いなかったらしい。
そこで、取りまきに頼んで転入して来た私をターゲットにして友達になろうとした。取り巻き達が私をイジメて、あや様?が助ける
というものだった。それにしてはインパクトの強過ぎる作戦だったけれど……
やはり、お金持ちは大変だな……
ビンボーも大変だけどね。
「と、とりあえずなんて呼べば良い?」
こう聞いてみると、
「彩様、あやめ様、本城様など、なんでも良いわよ?」
ちなみに、本名は本城 彩芽 らしい。
あくまでも様付けなのか?
それは友達じゃなくない?
「あの、アヤメちゃんじゃダメかな?」
「な⁉︎あやめちゃん??」
顔を真っ赤にさせたアヤメちゃんはなんだかとても可愛いらしい。
「良かったですね!彩様!」
「まぁ、こんなものよ!」
と、今度は自慢げに話すアヤメちゃん。
うん、見た感じ思ったより良い人らしい。




