仁王立の美少女
ご飯がないから、どこかに買いに行かないと
でも、この学校内で買ったらとっても高いだろうし……
「あの、私今から早退するのでご飯は一緒に食べれません……ごめんなさい……」
「え?体調でも悪いの?それならーーー」
「いや、大丈夫です。すぐ戻ってきますので……」
聖夜さんごめんなさい。
私は聖夜さんが何か言い終わる前にクルリと背を向けて駆け出した。
先生に
「祖母が危篤で…」
という盛大な嘘をつき、早退届けを提出してから学校の門をくぐりぬける。
そして、
「いらっしゃいませー」
学校から徒歩数分のところにある、セ○ンイレブンに駆け込む。
うーん、何にしよう……
ここは、シャキ○レタスサンドにしようかな……それとも、ブリトーにしようか……
散々まよって、結局ミックスサンドを購入した。
「ありがとうございましたー」
昼休み終了まで、あと20分。
「ご飯食べる時間あるかな…」
そう呟きながら、今来た道をダッシュで戻った。
急いで教室へ向かい、
ガラッ
「あと、16分……」
と、昼休みが終わるまでの時間を確認してからサンドイッチを食べ始める。
ほとんどの人は、もうすでに昼食を終えていたようだ。
パクパクと急いでミックスサンドを食べていると、
「キミは何をしているんだ?」
上から声が聞こえ降ってきた。
顔を上げると、そこには黒髪君、じゃなかった。
千里君が立っていた。
「いや、見ればわかると思いますが…」
「早退したんじゃなかったのか?」
「えっ⁉︎何で知ってるの?」
「いや、窓からキミが凄いスピードで帰って行くのが見えたんだが…」
えっ……は、恥ずかしい。
「み、見なかった事にしてください」
「そうか……じゃあ、最後に聞くが、何をしに行ったんだ?」
「ご、ご飯を買いに……」
何だか千里君の顔が無表情になってくる。
こ、怖い。
「キミはバカなのか?」
「へ????」
いきなりディスられましたよ。
「キミは特待生なんだから、食堂の食事は無料だろう。知らなかったのか?」
「あ……。そう言えば……」
「キミは本当に特待生なのか?」
「すいません」
何だか謝らなくてはいけない事になってしまった。
っていうか、いきなり冷たくなってないですか?まさかのキャラ変??
っとまぁ、こんな感じで色々考えていると、良いタイミングでチャイムが鳴った。
〜〜放課後〜〜
「ふぅ、帰るか……」
そう思ってスクバを持ったところ……
「ちょっと、あなた!」
何かな……後ろから声がする。
まあ、私が呼ばれてるじゃないよね……
女子の声だし……
「ちょっと!無視するおつもり⁉︎」
別の女子の声が聞こえた。
??もしかして、私?
でも、振り返って違ったら恥ずかしいし…
皆さんもあるかもしれないが、手を自分に降られていると勘違いして、振り返してしまった恥ずかしさは計り知れない。
「ちょっと!本当に何なのあなた!」
また別の声がして、今度は腕を結構強い力で掴まれた。
どうやら、読んでいた相手は、私だったようだ。
「な、何でしょうか?」
恐る恐る後ろを振り向くと……
そこには3人の取り巻きを引き連れたいかにもお嬢様という感じの美少女が、
仁王立していた……




