表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
36/75

第36話 新たな同志

——レクトル本部

「あー!疲れた!」

そう言いながら空間から2人を抱えて出てくるプルケ

エゴは力を使い果たし、グラディは重症である。


「よく戻ってきてくれたプルケ」

デウスが出迎えをする。

「ほんと、人遣い荒いわー」

「すまなかったね。今度ぬいぐるみでも買ってあげるよ」

「まじぃ?なら頑張ったかいあったかも〜」

2人を下ろし髪をくるくる回す。


「サンクトとフローマが。まさかこうなるとは、しかし本来の任務は成功している。素晴らしいですよ本当に」


2人が治療を受け再び円卓会議が行われたのは1週間後であった。

「さて、みんなまずはご苦労様。サンクト、フローマ、デモンの離脱により本来の目的を達成できた」


「我々にとってこれで大きな一歩を進められる。私とエッセはしばらく研究に籠る予定だ。みんなはそれぞれ休息を取ってくれたまえ、集合があるまでは自由行動になる」


「それってぇいつ頃になりそうなの?」

プルケが尋ねる

「正直わからない。システムの事だからね」

「え、じゃあ結構遊んでてもいいの?」

デウスの返答を期待して聞く


「ああ。しばらくレクトルとしての活動はない」

「やったーーー!最近忙しかったしラッキー!」

「我はしばらく修行に入る」

刀堂は腹に大きな包帯を巻いている


「デウス、戦力はどうするんだ」

インヴィクが尋ねる

「増強は考えている。今日も1人我々の仲間になった同志がいる、入りたまえ」


顔立ちはとても幼く、20代にも満たないだろう。しかし闘志はみなぎり、自信に満ちている表情をしている。

和装に腰には布で包んだ棒状のものをもつ彼。


「初めまして、デウスより"ソルス"の称号を頂きました。ソルスもしくは一輝(いっき)とお呼びください」

空気がややピリつく

「彼だけじゃなくまだ何人か賛同者を連れてくるから少しだけ待っててねインヴィク」


「彼のような強者が来るのならなんの問題もない」

「ありがとうございます」

ソルスは一礼する。

「さて!じゃあ僕は時間が1秒でも惜しいし研究に入るね!みんなそれぞれ楽しい時間を過ごして〜」

そう言い残すとそそくさとエゴと出ていく。


ソルスがグラディに近づき、

「ソルスです。よろしく」

右手を前に出す。


「グラディ、刀堂景虎だ」

差し出された右手を握る。


——ビキッ!

握った瞬間刀堂の手は潰れるほどの握力で握られる

刀堂は咄嗟に手を離し、

「何しやがる!てめー」

右手を押さえながらソルスに問う。


「あなたカナと斬り合ったらしいですね。どうでした?カナは」

「カナ?霧島のことか?なぜそんなことを聞く」


「貴方には関係ありません」

いつの間にか布が取れ、腰の刀があらわになる。

構えようとするソルスに

「やめろ。一応我々は同志だ。無闇に戦力を減らすな」

インヴィクが止める。


刀から手を離し

「すみません!以後気をつけます」

そう言い2人にお辞儀をし早々に部屋を出る。

最後にグラディを見たその目は、一切笑っていなかった。

「なんなんだあいつは」

首を傾げながらグラディも部屋を後にする


——研究室

会議から3ヶ月が経つ。

研究室はものが散乱し、目も当てられない。

「なぜだ。理論は完璧。なぜ適合しないんだ!」

博士の前には大きな水槽があり、そこに白髪の子が入っている。

「何が…何がだめなんだ望。君と同じ個体でだめなのか。どうすればいいんだ私は」

博士は打ちひしがれる。

完璧だと思った理論が通らなかったのだ。


「なにが。なにが必要なのだ。これ以上」

博士はその天才的な脳をフル回転させるが答えは出ない。


天才の脳はそれでも回り続ける。人間的な思考を捨てた彼には辿り着けない答えを求めて…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ