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第18話 レクトル会議

レクトル本拠地


「おとっと。エゴ座標ちょっとズレてるっすよ」


「うるさい。感謝しろ。」


蛇喰とエゴが帰還する。


「おかえりエゴ。」


白衣を着た博士のような男が、エゴを迎える。


「お父様。ただいま戻りました。」


エゴは忠実に片膝をついている。


「ボス〜立花さん……ネブラが死んじゃいましたよ〜」


蛇喰がボスと呼ばれる男に話しかける。


「ああ。ネブラを失ったのは損失だがあちら側のダブル、しかも牧原君がやれたのは大きい。よくやったね狂。」


蛇喰の頭を撫でる。


「あは!ありがとうございます♪」


横でエゴが睨みつけているが、蛇喰は気にも留めない。


「そういえばエゴによく似た新人君がいましたよ!」


「似てない。エゴの方がかわいい」


間髪入れずエゴが言う。


「そうだね。まさか公安に入るとはね。」


「ボスとエゴの知り合いですか??」


「まぁ、昔の事さ」


男はすぐに話を変える。


「さぁ。今日はみんなが集まってる。ちょうど話したいこともあったんだ。」


少し移動すると、大きなテーブルにすでに5人が座っていた。


エゴ、蛇喰も着席をする。


「さて、みんな今日はよく集まってくれた。今日は嬉しい報告と悲しい報告がある」


「まずは悲しい報告からだ。我らの同胞"ネブラ"が死んだ。公安の牧原山岳に敗れた。しかしその牧原をフローマが殺してくれた。損害は向こうの方が多いと言ってもいい。よくやったフローマ。」


狂は自ら拍手をする。


「続いて嬉しい報告だが、[Spes]の登録システムの拡大の目処がたった。いや、ほぼ確定と言っても過言ではない。これで全世界の人間を登録し我々レクトルが頂点に立つ事ができる。」


全員が驚き、中には感動の声を上げてる者もいる。


「そこで諸君には、公安の本部を襲って頂く。」


「えー?公安の本部ぅ?さすがにうちらでもきつくない?」


長い爪にネイルしながら女が言う。


「俺は霧島に分身をやられたからな!次はやり返したい。すぐにでもいくぞ!」


刀堂が言い返す。


「皆さん。落ち着いてください。デウスがこれから作戦と人員を話してくれますよ。」


「はぁ」と、司書のような男がため息をつく


「ありがとう。サンクト。みんな落ち着いてね。本部を襲うにしても厄介な存在が2つ。」


「鬼塚、そして…真だな。」


髪をオールバックにした、身なりの良い若い男が呟く。


「そう。インヴィクの言う通りだ。彼らが我々にとって最も厄介な存在になる。」


「そこで戦力を分けてもらう。うちで2人に対抗できるのはインヴィク、そしてデモンだ。2人には支部に強襲に行ってもらう。なるべく派手に。そして、本部が手薄になったところでエッセの能力で侵入。」


「エッセちゃんの能力で運べるのは3人っしょ、誰がいくのよ」


「プルケ。落ち着いてと言っているでしょう。なんでも先に知りたがってはいけません。待つ心が大事です。」


「サンクトってまじうるさい」

髪を指で巻きながらうざったらしく話す。


「みんな集まるといつもこうだね。話を続けるよ」


「本部に強襲するのはフローマ、サンクト、グラディの3人だ。他の者は必要ないと思うけどインヴィクとデモンの援護に回ってもらうよ」


「えー!ウチまた行けないじゃーん!インヴィクとデモン強すぎてやることないっつーの!」


「ガッハッハ!我は今回本体で行っても構わぬのだろう?デウスよ」


「ああ、今回は構わないよ」


刀堂は喜びの舞を踊っている。


「インヴィク、デモン。2人ともよろしいですね?」


「真は俺にしか殺せない。」


「一つだけ、全部壊していいんだな?」


「はい。支部に関しては2人にお任せします」


2人の圧で空気が震える。


「デウス。私、フローマ、グラディの任務はなんなのでしょうか。」


「あぁ。うっかりしてたね。今回の強襲最大の目的はこれだ!」


モニターにクリスタルのようなものが映し出される。


一同は見たこもあるものだが、どこか違和感を覚える。


「これってぇ、」


「[Spes]ですか。」


「僕も見たことありまーすこれ!この地下にもありますよね♩」


「狂、それ違う。これと別物。」


「こらこらエッセ。ここでは狂ではなくフローマだよ。」


「あ。申し訳ありません。デウス。」


「大丈夫だよ。気をつけてね。」


「そう。みんなも登録時に見たことあるだろう。公安の[Spes]を奪取してきて欲しい。」


「これは相手の本部のどこにあるものなのでしょうか。」


「一番地下。地下5階にある。

目的以外はすべて処分して構わないよ」


「我は霧島カナさえ殺せればそれで構わん!」

先ほどとは違う舞を踊っている


「僕もまた透くんと遊びたいな〜♩」

足をジタバタさせている。


「エッセを連れて地下まで行くのは私の役目ということですか。これも神からの試練。」

トホホ。としょんぼり。


「ウチはほぼお留守番じゃん。つまんないの〜」

机に伏せて、狂と同じように足をバタつかせる。


「みんな。うるさい。デウスの言うことは絶対。」


「ふん。」


「楽しませてくれよ。——鬼塚ぁ」


「決行は3ヶ月後だ。各自準備を怠らぬように。ではレクトルに栄光を。」


「「「栄光を」」」


——世界は、まだ知らない。


静かに。確実に。


破滅が近づいていることを。




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