前へ目次 次へ PR 3/5 3 サアアア… 広大なコスモス畑の真ん中に、私は佇む。 サアアア… 生暖かい風が、コスモスを何度も揺らしていく。 サア…… 風がぴたりと止む。するとふいに、背を向けて立つ誰かが目の前にいて。よく見るとその人は、私のお気に入りの白いワンピースを着ていた。それにその後ろ姿は、何処と無く私に似ている気がした。 「貴女はもしかして─…」 私がその後ろ背に声をかけると、その人は私の方に振り向いた。 そこにいたのは私、だった─…