表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

79/133

怪力

あ、危なかった…


「ソフィ〜。」「テヘッ。」


テヘペロじゃすまされないわ!

この子、身体強化の魔法をごく自然に発動しちゃうみたいで、こんな事故がちょくちょくある。


「全く、最近の若者はひ弱ね。」

「いやいや、ソフィが馬鹿力なだけだからあぶねっ!?」

「私のどこが馬鹿力なのよ?」

「いやいや、今のツッコミボディーブローを処理できるのなんて俺意外あまりいないからね?」




「ソフィ…」「ごめーん」

「ソフィ」「めんごめんご」

「ソフィ!」「ごめりんこ☆」




まずい、まずいぞ…

持ってたリンゴを握りつぶしたり

露天のコップを握りつぶしたり

握りしめていた硬貨を握りつぶしたり


俺か?俺のせいなのか?


何にせよ、俺が責任をとって力の使い方を教えてやらねば…


バリッ 


「「あ、」」



はい、防具屋さんの鎖帷子が薄い和紙を破くように壊れちゃいました。


「すいません、買い取りますので…」


呆然とする店主とお客さんに詫びをいれてお金を置く。


「いやはや、こんな簡単に壊れちゃうんじゃ、何も守れないよねぇ。」

「対ゴブリンなら十分なんだよ!皆がみんな世界の命運をかけて戦っちゃいねぇんだよ!」

「にしても、ローガンが作った服はこんなに頑丈なのに…」


ソフィが着ているワンピースを引っ張っているが、それは破れたりしない。


「ドラゴンの皮でも使ってんの?」

「そんな肌触りが悪そうなもん使わんわい、綿100パーセントじゃい。」


もちろん仕掛けがある。

いわゆる効果付与ってやつだな。


「あのぅ、すみません…」

「へぇ、すごいねぇ、こんなに引っ張っても大丈夫なのに!」

「こら、あんまり引っ張るな。いくら頑丈とはいえ壊れるときは壊れるんだぞ。しかも裾をたくしあげるな、はしたない。」

「あのー。」

「おお?なんだか心なしか顔が赤くないかローガン君?」

「そうだよ、だからもうやめろ、人目を集めるぞ。」

「ちょっと話を聞いてほしいので」

「ほれほれ~」

「あーもーだからやめろって。」

「ちょっとすいません!」


んん?

何か話しかけられてた?

見ると、15、6歳くらいのハンサムなお兄さんがこっちを見ていた。


「えっと、僕たちに何かご用でしょうか?」

「ええ、お邪魔をしてはいけないと思ったのですが、この機会を逃したらもう会えなくなりそうでしたので。」


お兄さんは目を閉じて大きく息を吸うと、カッと目を開き、ソフィを指差した。


「それを私に売って下さい!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ