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NEXUS×NEXT  作者: HS
第3章 夏夜に踊るは刃と花火
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第七話 「修行と仕込み」

蒼華に案内してもらった部屋に荷物を降ろし、一息つく。

「ふぅ……織奈も蒼華もお疲れ様。また迷惑を掛けるかも知れないけど、宜しくね」

「うむ。宜しく頼むぞ」

「はい。こちらこそ」

二十畳程の狭い部屋ではあるが、折角遥香さんが用意してくれた部屋だ。有難く使わせて頂こう。

「もう午後五時か……夕食は何時からかな?」

とは言え、郷に入れば郷に従え。場合によっては生活リズムを矯正しなければいけない。

「夕食は……五時四十五分からだった筈だ。少し休んで、また食事部屋に移動しよう」

「分かった。織奈は……」

「普段の生活とそこまで変わりありません。心配御無用です」

流石は織奈。適応速度が早い。

「………………………よし。それじゃあ、移動しようか」

数十分の休みの後、食堂へと移動する。食堂に到着した時には既に料理が並べられており、遥香さんが上手に座っていた。慌てて僕達もそれに倣う。

「十分前の行動は褒めてやろう。が、もう少し早く来る事だな」

「はぁ……分かりました」

相変わらずこの人は自他共に厳しい。もう一寸緩みを持っても良さそうなものだが、そんな姿は生憎と想像できなかった。

「……では、頂こうか」

「「「頂きます」」」

遥香さんの音頭によって食事が始まる。黙々と食べ続けること二十分程で、遥香さんが作ってくれた料理は僕達の腹の中に収まった。

「「「「ご馳走様でした」」」」

再び手を合わせて食事を終わらせた後は後片付けだ。僕が織奈に皿を渡し、織奈がシンクで水洗い。その食器を蒼華が拭いてから遥香さんが皿を元の場所に戻していく。僕も一応家事はできるが、女性陣とは比べるべくもない為、この割当に素直に従った。

因みに、蒼華が食器を乾かすのに使っているのは、俗に“ドライヤー”とも言われる温風を発生させる術式だ。

一定空間内の空気を加熱させて放出するこの術式は、実を言うと、風属性圧縮拡散複合系統対個術式“プラズマブラスター”の劣化版だったりする。

閑話休題。

流れ作業によって皿洗いは十分と掛からず終了し、僕は風呂で一息ついている。

「ふぅ……いい湯だな」

昔懐かしの檜風呂に身を沈めてついついそんな事をぼやく。

が、

ガタッ!

「………………………ッ!?」

向こうの脱衣所から物音が聞こえ、思わず身構えるが、

「え、ええと……お邪魔する」

「失礼致します。お背中を流しに参りました」

風呂に入って来たのは蒼華と織奈だった………………………ってそうじゃ無くて!!

「ちょっ、なんで二人ともこんな所に居るの!?」

「え?ですから、お兄様の背中を流すんですよっ。さぁ、蒼華さんも縮こまってないでこっちに来て下さい」

ルンルン、と言う言葉がぴったりな笑顔で蒼華を引っ張り出して来る織奈。

「……Sですね分かります」

「あら、何か仰られましたか?」

「いや。別に何でも」

……危ない。危うく気取られる所だった。

「では。お兄様はこちらに座って下さい」

そう言って浴場に設えられた椅子を指し示す織奈。特に断る理由も無いので素直に従う。

「先ずはボディーソープを……」

「う、うぅ……恥ずかしい。悪く思うなよっ!」

背中を這い回る織奈と蒼華の指の感触を努めて無視しながら、僕はこれからを考える事に注力する事にした。

















二日目から六日目までは只管基礎体力の底上げに費やし、そして迎えた七日目に、僕は遥香さんから技の指導を受けていた。

「さて。基礎訓練お疲れ様、と言った所か」

「ふぅ……流石に疲れましたけどね」

ランニング25キロ、腕立て伏せ、スクワット、腹筋、背筋を各百回とか言う普通ならまず考え付かないし実行しようとも思わないトレーニングメニューは、僕の体力をごっそりと奪って行った。

暇な時間は瞑想の訓練に費やしたので一晩でかなり回復する事ができたものの、それだって万全では無い。

「まぁ、取り敢えずは木蔭の技に体を慣らしておかなければならない。一寸構えてくれ」

言われるがままに剣を構えると、遥香さんは僕の体をペタペタと触り始めた。

「……重心が少し右に寄ってるぞ。それと、左手の位置はもう少し上だ」

暫くその矯正作業が続いた後、僕の構えは剣術として基本形とも呼ばれる構えになっていた。

「こんな物か。……これを体に覚え込ませるんだ。素振りをやってみてくれ」

上段から振り下ろし、また元の型に戻る。その繰り返しだ。二十回ほど続けると、遥香さんから止めるように言われた。

「……構えが全くと言っていいほど変化していない。良く出来ているな」

手放しの賞賛に対して喜んで良いのかどうかは分からなかったが、素直に受け取っておく事にした。

「有難うございます」

「で、続いてなのだが……君、本来の構えは二刀流だろ?」

「………………………何故、そうだと?」

可笑しいなぁ……バレるような事はして無いんだけど。

「重心が右に偏っているという事は、左にも剣を持つということだ。それに、右手でも十分剣を振り回せるならば、左手は添え物でも構わないからな」

……驚いた。僅かな構えの違いからここまで読み取れる物なのか。

僕は弁解を諦めて正直に話すことにした。

「……確かに、僕の構えは二刀流ですよ」

「成程。得心が行った」

遥香さんは鷹揚に頷き、話を続ける。

「木蔭流は、一刀術、抜刀術、短剣術、体術、槍術、弓術等から成る複合武術だ。然し、本来の物とは別に一つ。木蔭には二刀流が存在している」

成程……でも、

「僕はそんな話聞いたことが無いですよ?」

いくら子供の頃の記憶を漁ってもそんな話が出てきた覚えは無い。

「木蔭の継承者以外にはされない話だ。知らなくても仕方が無い」

……そう言う事か。

「君には二刀流を覚えてもらおうと思う」

「二刀流って……使い手はいるんですか?」

「勿論。私が使い手だ」

「………………………それはそれは」

この人が僕の師匠になる訳か。まぁ……死にはしないだろう。

「では、二刀を構えろ」

言われた通りナイフを抜き、腰を落として右前の半身になる。

「ふむ……成程。良く鍛えられているな……よし。私と一本打ち合え」

「……道場ぶっ壊したのはどこの誰でしたっけ?」

「たしか、君も責任を取ってくれるんだったよな?」

こんの……人の揚げ足を取って……!

「言っときますけど、これで壊れたら流石に直しませんよ?」

これは嫌味で無く、自身の体力を鑑みた結果だ。

「生憎と、木工作業は得意なのでな」

ただ、素で返されたので些か鼻白んだが。

「では、木蔭二刀流連撃術ーーーー迦褸羅」

遥香さんも木刀を二本持った後、急激な加速でこちらに接近してきた。右手で唐竹割りを行った後に左手での中段水平斬りが追い打ちで放たれる。二つの斬撃其々を二刀で弾き返してカウンターを決めようとするが、遥香さんが体を回転させて次撃のモーションに入っているのを見て慌てて防御の構えを取り、直後に右手、続いて左手の剣が僕の構える剣に命中する。

ババンッ!

木刀が大きく弾かれ体制を崩すが、遥香さんはそれ以上追撃して来なかったので僕も構えを解く。

「何、一寸鍛えるだけだ。安心しろ。直ぐに強くしてやる」

放たれた言葉は実力と自信に裏打ちされた断定の言葉だった。普通なら傲岸不遜と捉えられるような物言いだが、遥香さんが言った物は不思議と正しいような魅力を感じさせた。

















そして、迎えた顔合わせの日。高速鉄道で東京に降り立った僕達は、馬鹿でかい屋敷の前に居た。

「ここが神上の本家か……」

気圧されたかのように呟く蒼華。

「所詮はプライドが高いだけの豚共の巣窟です。お気になさらず」

織奈は何時にも増して毒舌だ。

「それは良いがーーーー行くぞ」

遥香さんに先導されて門を潜る。今となっては珍しい純日本風の家屋を横目に見ながら指定された場所ーーーー本殿の客間ーーーーの襖を開け、靴を脱いで中へと上がると、そこにはもうお出迎えがいた。

「こんにちは。私が神上家十二代目当主、神上王我だ。遠路はるばるご足労頂き、感謝する」

そう、人当たりの良い笑顔を浮かべて心にも無い言葉を述べる神上王我……もうゴミでいいだろ……を見ながら、僕は歓喜の気持ちを抑えられなかった。

あれ程切望した復讐の機会がまたとないチャンスで、またとない形で回ってきたのだ。抑えるなという方が無理な話だろう。

「さて、座り給え。長旅で疲れているだろう」

そう言って座布団を指し示すゴミの言うことに従うのは耐え難い吐き気が全身を駆け巡る程嫌だったが、ここは相手の根城で僕は客人。断る事もできないので渋々座る。

「では、話を始めるとしよう。今回私があなた方にご足労頂いたのは、そちらの娘さんである木蔭蒼華さんと婚姻を結ばせていただきたいと思ったからだ」

(四十代にもなってよく言うよこのキモ豚爺が)

そう言葉に出しかけたがぐっとこらえて続きを聞く。

「我々神上家は貴方型の秘術を受け入れ、開拓するだけの資金も技術もある。そちらにとっても悪い話ではないと思うが」

遠回しにさっさと術式売って消えろって言ってるよなこれ。流石に遥香さんも青筋を立てているようだ。

「それは、遠回しに我々の秘奥にしか興味が無いと言っているような物では?」

遥香さんの質問にも、ゴミは極めて横暴だった。

「失礼。然し、我々の性質上そうならざるを得ないのも現実ではあります。もし我等の術式と適合しなかった場合の“アフターケア”もきちんと考えてありますのでご安心を」

確実に蒼華をどう売り飛ばすかの算段を立てている顔だ。

「そうか。では、最後の質問だ。もし蒼華に好きな人がいると言ったら?」

「………………………それは真ですか?」

お、動揺したな?

「そうだ。その証拠として、その者にもついてきてもらった……士君」

僕の出番のようだ。オドオドした感じを忘れずに、ゴミの出方を気にするように……

「あの、こんにちは……今回蒼華と婚姻を結ばせてもらいたいと思っています。一条士です」

「士、ですか……」

「僕の名前に何か……?」

「いや、分家筋に同じ名前の子が居たのだが、流行病で死んでしまってな……」

“死んだ”では無く“殺した”の間違いだろうにいけしゃあしゃあと。

決めた。少しは反省しているようなら再起不能になるまで叩き潰すつもりだったが、このゴミクズは完膚無きまでに殺し尽くす。

「それは、お気の毒に……」

死んで地獄で精々詫びるんだな。

「それより、蒼華さんと婚姻を結びたいと?」

「ええ、古い友人なのですが、何時の間にか好きになっていて。蒼華も僕の事を好いてくれると言っていました」

「士……」

嬉しげに擦り寄ってくる蒼華の頭を撫でて、ゴミの返答を待つ。これで少しは苛ついてくれると良いのだが。

「……ほう。そうか、そうですか。私のように富も権力もある者より、そこのどこの馬の骨とも知れぬ男と添い遂げたいと?」

「……はい」

蒼華が神妙に頷くのを見て、蒼華を精神的に奪い取る事は諦めたのか、ゴミが深いため息をつく。

「……成程。確かに、お二人の絆は強固と見える。然し、我らとて木蔭の秘奥が必要な物である事もまた事実。一つ、ここは“決闘”と言う形で決着を付けようと思うのだが、どうかね?君も木蔭の名を継ぐ者であれば、何かしら武道は習得しているのだろう?」

……とうとう包み隠さず言ってきやがったなゴミ爺。

まぁ、良いや。所詮はゴミだ。

「わ、分かりました」

ほら、一寸怯えた様に見せるだけですぐ顔色を良くする。

「よし。では、移動しよう」

そう言って座布団から立ち上がったゴミに続く。



















「では、ここで始めるとしよう。士くん。武器を構えてくれ」

「は、はい」

そうしてゴミに連れてこられた廃ビルの二階部分で僕とゴミは向かい合っていた。

「どちらも真剣だが、当たっても死にはしないレベルに加減をする。心配いらんさ」

と言われるが、ゴミの得物が真剣な時点で殺す気満々だ。格下相手に油断しているのか、精神防御が疎かになっている。

因みに僕の武器はオーソドックスな日本刀だ。最高級の武具を持ち出せない事はないが、確実に足がつくし不審がられる。狙うなら、慢心している今が好機だ。

「士くん。準備の合図を」

合図は僕が担当する事になっている。合図の代わりにコインを弾く。

ビィン!

コインが宙に舞う。

放物線を描いて落ちる。

カァン!

瞬間的に放たれた一閃を押し戻しバックステップ。勿論全力を出さない様に意図的に力をセーブしてだ。

「ふむ……中々」

「それはどうも……ッ!」

こちらから踏み込んで放つ一閃に対して刃を合わせて逸らされる。がら空きになった僕の胴に対して叩き込まれる一閃を刀を引き戻して防御するが、衝撃で僕の腕が少し痺れる。

(後々の事を考えたら負傷は少ない方がいいんだけど)

少し力を引き上げる事を選択。同じ場所に打ち込んでくる一撃を今度は真正面から受けて逸らす。

「これは、巧い!」

その言葉と共に今度はゴミの方の力が上がった。急激に力を増した一撃に対応出来ずに大きく弾き飛ばされる。

靴底の金属鋲でコンクリの地面を激しく擦りながら着地すると、ゴミは既に追撃の体制に入っていた。直後、轟音。

ドオン!!

その音と共に反射的に掲げた手の中の刀が木っ端微塵に砕ける。

流石に受けたダメージが多過ぎたようだ。

「武器は壊れた。降参せんのか?」

そんな事をしたら後ろから斬り殺される事が分かってるから決して頷かない。

「まだ、です。まだ、終わってない!」

どこぞの週刊誌でお馴染みの台詞を吐きながら立ち上がる。

現実主義者(リアリスト)としてはこんな台詞は悍けが走るほど喋りたくない言葉トップ3に入るが、“勇気ある脆弱な人間”を演出する為には丁度良い言葉だ。

「その言葉、蛮勇にならない事を祈るぞ」

そしてそんな安い言葉に引っ掛かった馬鹿(ゴミ)が一人。一寸気を回せば分かる事なのに。

「そうですね!」

懐から普段使っている物とは別の軍用ナイフを抜いて斬り掛かる。

そこから始まる壮絶な斬り合い……に隠れた手加減を測る為の戦闘……で、ゴミの現在の力量も大凡把握した。

全開を百とするのならば、今の力は五十五程度が関の山だろう。対して僕は百の内六十五。現在の戦力が拮抗している事から考えて、僕の劣勢は圧倒的だ。

だが、これは死力を尽くして戦う本物の戦場ではない。僕に死の危険が付き纏い、ゴミは何も警戒しなくても良い“決闘”だ。その僅かな隙の油断に僕の勝機がある。

(あと少し、致命的に見えて、ゴミを殺し切る事のできる体勢、それを整える為の隙を態と作ることができれば……!)

とは言え、迂闊に隙を開け過ぎたが最後あっさりと斬り伏せられるし、隙が短過ぎても十分に時間を稼げず、同じ手は使えない。

その隙を作り出す為の方程式も、今解き終わった。

先ず一撃。袈裟がけの振り下ろしを体を反らして回避すると同時にサマーソルトキック。ゴミの腕で押し留められ投げ飛ばされるが、蜻蛉を切って着地すると同時に突進。懐からもう一本引き抜いたナイフと合わせ左、右と僅かな時間差を付けて振り抜く。

ゴミは何方を先に迎撃するか一瞬迷った様だが、右を刀の刃で正確に受けた。……よし。賭けに勝った!

刀の刃にナイフが触れた一瞬だけ更に力を上げて刀を弾き飛ばす。それでもゴミは尋常で無い速度で再び刀を振り下ろすが、元から知っている僕と急に対応を迫られたゴミとじゃ初動の速度が違う。

小さくバックステップする途中で一本目のナイフを投擲。弾かれるが又もや刀が弾き上げられ、それを横目に見ながら着地した僕は待機させていた魔術を起動していく。

進路上に二本の仮想領域を構築。ナイフに分子結合強化型の強化術式を掛けて、最後にレールの入り口に加速術式を条件発動式にして待機させる。

正式名称、レールガン。術式名称、超電磁加速投射砲(ローレンツブラスター)

ナイフを顔の横に持っていき、右手を左から右へ払うようにして加速術式を起動。それと同時に仮想レールに通電を開始。霊力を元にして作られた膨大な量の電流がレールからナイフに流れていく。

現代魔術で旧来のレールガンの欠点をほぼ全て潰したこの術式は、個人が発動できる中では最高レベルの威力を誇る、文字通りの“切り札”だ。加速距離は五メートル。雷の二倍である十五億ボルト三十万アンペアの電力で加速された物体の速度は、音速の五倍程度。

圧倒的なエネルギーと加速距離に裏打ちされた凄まじい速度を持って目標へと突き進むナイフに対して、僕はもう一つの術式を起動した。

起動したのは衝撃波を収束させ、円錐を錐にする物だ。これで誤って殺してしまう可能性が低くなる。放たれたナイフがゴミの右腕を爆発四散させるのを見ながら、ゴミを封じ込める為の最後の手段に出る事にした。

転送術式で呼び出した刀は何時もの暮刃と、今回遥香さんから譲り受けた日本刀である、黒曜(こくよう)。拵えも鞘も刃も全て真っ黒なこの刀と暮刃で、“決闘の”最後を飾ろう。

二本の刀をX字状に構えて左手で薙ぎ払い、間髪入れずに左手で突きを入れる。そのまま右上に斬り上げて空中で回転しながら左上から右下に斬り下ろす。しゃがみ込んだ体制から跳ね上がる様にして左手をΔに、右手を袈裟がけにして左下に持っていき、再度跳躍。左下から右上に切り裂いた力を、体を回転させることで温存し、止めの一撃を叩き込む。

(木蔭二刀流連撃術、迦褸羅改(かるらあらため)ーーーー羅生門)

そう心の中で呟きながら、ラスト一撃である真上から真下への唐竹割りをゴミの体に叩き込んだ。

意図的に照準を外して放った九連撃は、それまで掛けていた枷を全て取り払ったお陰か、ゴミの四肢を肘膝まで切り裂いて達磨状態にする事に成功した。

(さて。処刑タイムだ)

何か分からない事を口走っているゴミの声を聞き流しながら、僕はこれからの事に思いを馳せた。

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