認められぬ命
家に帰る道すがら、虎丸から入学式ので起こったことを聞いた、入学式から1ヶ月経ったこと、俺が酒呑童子の器であったこと、酒呑童子が復活したこと
「これがお前が寝てる間に起こったこととお前の今置かれている現状だ、お前は酒呑童子を倒すために力をつけなきゃならない、相当きついぞ酒呑童子を倒した後、拓斗のボケを倒さないといけない、悔しいがあの野郎の実力は陰陽師の中でも頭1つ抜けてやがる十二天将全員で相手しても敵わないだろうし、それにあのジジィの術も何とかしないと」
「先生、大丈夫、やること変わってないよ、俺は元々八雲でてっぺん取る予定だったからさ、ちょうどいい目標できた」
酒呑童子を倒すという目標ができさらに強い決意が生まれる
「相変わらず、やばい状況でも楽しめるお前は凄いよ、それとお前明日から寮生活だからな、私物はだいたい送ってるから、明日の入寮までじぃ様と良く話せ、死ぬほど心配してたぞ」
ちょうど話を終えた時、見計らったように家に到着する、少しの間しか家を空けていなかったはずなのに少し懐かしく感じる
「じっ様ただいま、心配かけてごめん」
その発言を言い終わる前に祖父から強く抱きしめられる
「よく生きて戻った、叶芽よ心配かけよってバカ者が、虎丸に鴉、よく孫を生きて連れ戻ってくれた、心の底から感謝するありがとう」
「改まってじぃ様に感謝されるとなんかくすぐったいな、それとじぃ様帰ってきたが状況は最悪だ」
「報告は受けておる、あのバカ者が叶芽に術をつけたことじゃろ、叶芽についているその術は呪いに近い、外すのは至難やろうな」
「じぃ様でも無理か、まぁいいその事はおいおい考えるとして、じぃ様状況聞いてるなら話は早いじぃ様、叶芽を推薦クラスに入学させる、推薦者はこの俺、一色虎丸で文句ないだろ、じぃ様」
「異論は無い、せやけどあの一件ほとんどの学園関係者が認知しとる、入学と同時に反発がすごいやろな、覚悟しとけよ、わしかて助けるのにも限度がある、人と人の蟠りにまで解決できるほど強い権限は持っとらん」
「じっ様大丈夫、どんだけ苦労しても命を投げ出すことは絶対しないから、先生も安心してよ、酒呑童子は俺が倒すから」
その真っ直ぐで強い決意の宿る目をし、祖父のため自信を助けてくれた虎丸と鴉の為さらに強い意志を心に誓う
「叶芽今日は休め、明日朝一で学園に向かう、しっかり休んで飯食って寝ろ」
そう言い虎丸と鴉はその場を後にする、虎丸に言われた通り自室に戻りしっかり休む、そして朝日が登り朝早く家の前に車が停められる
「叶芽、迎えに来た今から学園に向かう、行って早々悪いがすぐに教室に向かう、ちなみに転校生が来るってことは伝えてるがお前とは伝えてないから、よろしく」
「待ってよ先生、なんで先生がそんなに詳しく知ってんのさ」
「推薦クラスは毎年3名の十二天将が教師をするんだよ、今年は昨日あの場所にいたハチ公と拓斗と俺が選ばれたんだよ、それで俺が担任してんだ」
「慣れないことして、先生てめっちゃ感覚派の人なのに人様に物事教えられないでしょ馬鹿なの先生選んだ人」
「やっかまし、俺だって好きでやってんじゃ無いってのけどこれは毎年の決まりなんだよ今年は誰も行きたがらないから結局あみだくじだったけどな、あの時ヘビ公の隣に名前書かなけりゃ俺はこんなめんどくさいことしなくてすんだのに」
そんな愚痴を聞き流しながら外を見みると、入学式の日に庭で見かけた女が歩いていた、虎丸は横目で少女のことを見る、そして何故か車を停めその子の方に歩いていく
「やっと見つけた、煙お前どこほっつき歩いてやがったホントに1度消えたらどこ行くかわかったもんじゃない、お前俺の式神だって自覚あんのか」
「虎丸こそどこに行ってたの、ずっと探してたよ」
「方向音痴のお前が俺を探すって、慣れないことすんなよな、心配するだろ」
「先生その子知ってるの?」
「知ってるよ、こいつは俺の式神の煙羅煙羅元百鬼の1人だよクソほど方向音痴」
「最後の一文いらない、君はこの前の酒呑童子のやっぱり君はこっち側だったんだあの日感じたのは」
「煙お前、気がついてやがったな、なんで言わなかった」
「聞かれなかったから」
その一言を聞いて虎丸は肩を落とす
「お前は聞かれなかったら何も言わんのか、報連相ぐらいしろよな」
「先生そんな事より時間大丈夫なの、もう8時すぎるよ」
「煙に構ってたら遅刻する」
煙の掴みどころの無い態度に肩を落とし、車を走せる、10分後学校の校門前につく
「いつ見ても無駄にデカイなこの学校、先生もう教室向かっていいの」
「お前はそのまま直行俺は校長に話があるから、教室の場所知ってんだろ先行ってろけど教室には入るなよ教室前で待っとけお前のこと連中には説明してないから」
そして虎丸と別れ長い廊下に差し掛かった時、後ろから聞き覚えのない声が聞こえてくる
「なぜ貴様がここにいる、酒呑童子」
有無を言わさずその人は襲ってくる
「質問に答えろどうやってこの学園に入った、ここには高位の結界術が施されているのに、入学式のように茨木童子の仕業か」
「大体予想はしてたけど藪から棒にこの野郎」
「妖がこの伝統ある学園の敷居をまたぐなど言語道断、今貴様の殺したものたちに詫びながら死ね」
その逆上した者は手を振りあげるするとそのまわりに光が集いだしその光が剣の形に姿を変える
「我が手に宿れ断罪の宝剣、貴様の罪この私がこの剣で断ち切ること喜ばしく思え」
「ふざけんな、急に襲ってきたかと思ったら罪だと、はいそうですかって言って殺されるほど人間できてないんだよ俺は」
「惑わせ、青星」
目が眩むほどの強い光を発生させその男が目を眩んでる隙に、すぐさま逃げる
「最近は災難続きだな、殺されかけるは剣刻まれかけるは、最悪だ」
そのまま急いで教室に向かうと、教室前で虎丸が仁王立ちしている、その表情は明らかに怒っていた
「叶芽お前どこほっつき歩いてやがったてめぇ、なんで俺より先にいったお前が俺より遅いんだよ」
「そんなに怒んないでよ先生、これにはマリアナ海溝より深い訳が」
「どうせお前誰かに殺されかけたんだろ、青星の光見えてたし、お前はすぐ殺されそうになる好きなのか襲われるのマゾなのか」
「そんな訳ないでしょ好きで殺されかけてる訳じゃないです、勝手に因縁ふっかけられて」
「そんな事はどうでもいい、さっさと入れ」
教室の中を覗くとクラスには、男が4人女が2人の計6人が座っていた、虎丸が気だるそうに教卓に立つ
「またこの6人しか出席してないのかよ、あとの2人は協調性の欠けらも無い連中まぁいいや、お前ら今日は休学してたやつが復学する、仲良くやれよ、叶芽入って来い」
その声が聞こえたあと教室に入ると案の定クラスメイトはザワ付き始める
「初めまして、八雲叶芽です、訳あって1ヶ月休学してまして、これからよろしくお願いしま…」
挨拶が終わる前にクラスメイトの数名から睨まれる、そして長髪の赤髪の女が虎丸に問いかける
「一色様、これは試験でしょうか、彼は酒呑童子の器のはずなぜ彼が、危険は無いのですか」
「いい質問だ、だがな狐火、お前らがどんだけ文句垂れようがこれは決定事項だからどうしたって覆ることは無いんだよ、文句は受け付けないそれにこいつの推薦人は他でもないこの俺だ、文句言うな」
「文句言うなって、十二天将の権限がどれだけ強力でも横暴が過ぎます、それに彼は入学式の日に教師を1人殺めているんですよ、そんな彼が何で」
「殺してない、教師を殺したのは茨木童子で叶芽はただ酒呑童子の器だったてだけだ、もし仮にお前たちが酒呑童子の器だったら大人しく殺されるか、お前らも生きたいと思うはずだ」
その言葉にクラスのみなが言葉につまる
「まだケツの青いガキ共にいい事教えてやるよ、文句は俺より強くなって言いやがれ」
クラスのみなは文句を辞め、各々席につく、その間歩きながら、気まづい空気の中席につく、間違いなく生きてきた中で一番最悪な自己紹介だった




