第十章
それは、決意として起きたのではなかった。
決意には、まだそれを下す人間の残りがある。
距離がある。
起きる前に起きることを呼べるだけの言葉がある。
ここには、そういうものは何一つなかった。
彼は、ついに切れた。
怒りに、ではない。
荒さのための荒さに、でもない。
肉の愚かな暴力に、でもなかった。
もっと悪かった。
男がもう男であることをやめ、雄になる、あの暗く重い、ほとんど原始の真実の方へ落ちたのだ。
そこでは、欲望に対してもう道徳も、愛も、相手の応答すらも言い訳として必要なくなる。
なぜなら、その応答はもうあるからだ。
深すぎるほどに。
信頼に壊されるほどに。
腹を空かせすぎていて、もはや言葉で守る必要のないほどに。
ネリッサ自身が、彼をそこまで追い込んだ。
わざとではない。
ただ、彼女がそういう存在だったからだ。
寝台の縁に座るその姿。
半ば裸で、髪は乱れ、耳は彼の視線だけでかすかに震え、尾は床をゆっくり叩いている。
それがもう、自分の手の中へ来るのを待っているみたいだった。
呼吸の仕方。
目の向け方。
もう彼女の中には、外側のものが何も残っていない。
大使でもない。
ラヴァルンでもない。
昔の義務でもない。
彼の方が勝手に残していた最後の遠慮ですらない。
彼女は、もう完全にここにいた。
その事実が、彼の中の何かを根こそぎ引き裂いた。
彼は近づき、後頭部の髪を掴んだ。
拳に巻きつけて、ぐいと頭を上へ引く。
見つめるためではない。
顔を見るためでもない。
それに従って彼女の首筋、顎、喉が一つに引かれ、全身がその動きに従うのを感じるためだった。
その瞬間、彼は分かった。
もう終わりだと。
これ以上、人間らしさを守る必要はない。
やわらかさもいらない。
礼儀もいらない。
彼は長く、自分を抑えすぎた。
長く、自分が育てられた通りの男でいようとしすぎた。
そしてネリッサは、その古い殻を、あまりにも露骨な正直さでずっと裂き続けていた。
「口を開けろ」
彼は言った。
ネリッサは口を開いた。
すぐに。
笑いもなく。
芝居もなく。
可愛げのある服従もなく。
接吻のためではない。
もっと深くて、もっと汚くて、もっと前から欲していたものを受け入れるために。
彼は自分を彼女の口へ突っ込んだ。
荒く。
ほとんど苛立つみたいに。
そして、その荒さこそが真実だった。
「入った」のではない。
「感じさせた」のでもない。
「受けさせた」のでもない。
ねじ込んだ。
深く。
唇はすぐに引き伸ばされ、その下で舌は舐める暇もなく押し潰される。
ネリッサはびくりと跳ね、喉がすぐに縮み、目にはあの獣じみた混ざり方――吐き気と欲望と苛立ちとが、一緒に立ち上がるあの光――が走った。
それだけで、彼の中ではもう理性が切れた。
彼は彼女の頭を押さえ、容赦なく自分で上下させた。
激しく。
一定に。
喉の奥、舌の根元が嫌がる自然な抵抗も、えずきも、まるごと踏み越えて。
そして、それこそが彼女に必要なものだった。
やさしく咥える口ではない。
舐めるための口でもない。
汚れた遊びでもない。
自分の口の中に彼の肉棒があるという、その事実そのもの。
重く、まっすぐで、人間の行儀では絶対に届かない場所まで、容赦なく喉へ踏み込んでくるその事実。
彼女はそれにむせ、えずき、喉を痙攣させ、涙を滲ませながら、それでも尾を床へ打ちつけ続けた。
それはもう、隠しようのない告白だった。
――それ。
――もっと。
――深く。
――遠慮するな。
それは、醜いほどに美しかった。
彼の肉棒が、彼女の喉へほとんど根元まで消えていく。
彼女の口はもはや愛撫のためのものではなく、侵入の重みを受け止めるためのものになっている。
喉の収縮。
顎を伝う唾液。
乱れた息。
こぼれる涙。
そして下から見上げる目。
快感の強さでもう焦点が揺らぎながら、それでもなお全部を分かっている目だった。
彼は一度乱暴に抜いた。
彼女に短い、ひりつくような呼吸だけ与えて、すぐにまた深く押し込んだ。
「そうだ」
彼は歯の間から言った。
「そうやって咥えてろ」
ネリッサは何も言えなかった。
言えるはずもない。
だが、次にはもう自分から口を前へ出し、もっと奥まで取ろうとした。
それだけで十分だった。
彼は彼女の口を犯し続けた。
そこから人間の言葉が消えるまで。
それから彼女を引き起こした。
向きを変えた。
寝台へ放った。
脚を荒く開かせた。
その向こうにある暗い、熱い、とうに自分のものになっていた場所が、もう彼の頭を壊す以外の意味を持たなかった。
ネリッサの雌穴はすでに濡れていた。
さっきまで口でされていたことと、見られていたことと、掴まれていたこと、その全部で十分に熱く、十分に開いていた。
だが、それでも足りなかった。
彼にとっては、いつだって足りない。
ネリッサの前では、「足りる」という言葉そのものが無意味になる。
彼は撫でなかった。
焦らさなかった。
整えなかった。
ただ彼女の腿を掴み、もう片方の手で尾の根元を押さえ、そのまま突き入れた。
一気に。
重く。
底まで。
ネリッサは甲高く叫び、ほとんど遠吠えみたいな声になった。
だがその直後には、自分から彼へ向かって腰を返していた。
彼女の中には、痛みと飢えとがいつも同じところで燃えていた。
彼女の身体は、粗さを拒むのではなく、それをもっと強い飢えとして受け取ってしまう。
中の肉が最初は抵抗し、締まり、彼を押し返そうとする。
その次の瞬間には、同じ肉が自分から深く開いていく。
もっと奥まで。
もっと強く。
もっと遠慮なく。
彼は、彼女の雌穴を容赦なく打った。
この熱く、飢えた、もう羞恥すら知らない肉の闇は、彼の肉棒を吸い込み、締めつけ、さらに深く欲しがった。
彼はその締まりを感じた。
一突きごとに、彼女の中がどう反応するかを感じた。
ネリッサ自身が、受けているのではなく、もっと深く食いに来ているのが分かった。
彼女の身体は、ただ入れられているのではない。
食い込み、飲み込み、自分から彼を欲していた。
それが彼には、たまらなかった。
やがて彼の腰が届くたび、彼女の奥が別の鋭さで震え始めた。
もっと深く。
もっと中の方で。
そのたびにネリッサはもう、ただ喘ぐのではなく、歯を食いしばって吠えるような声を漏らした。
痛みと快感と、内臓までほとんど裂けるみたいな深さと、そのすべてが欲しかったという事実とが、一緒になっていた。
彼に必要だったのも、まさにそれだった。
加虐ではない。
真実として。
彼女の身体は、彼の自制を守るためにあるのではない。
むしろ、それをぶち壊すためにある。
彼が自分でも想像しなかった深さまで受け入れ、彼をもっと獣へ引きずり込むために。
彼は何度も何度も奥まで打ち込み、彼女を自分の中で二つに裂きそうになった。
愛している雌と、完全に所有したい肉とに。
それでも足りず、彼は抜いた。
冷めないまま。
一切やさしくならないまま。
彼女の身体をさらに返した。
脚をもっと開かせた。
ネリッサは、次に何が来るのかもう分かっていた。
彼女は震えた。
拒絶からではない。
彼女の身体の方が、彼女自身より先に、これすらも欲していると知っていたからだ。
「……ああ」
彼女は自分から、掠れた声で言った。
「そう。やれ」
その声――途切れ、露骨で、ほとんど情けないほど正直なその声が、彼の中の最後のものまで破った。
彼は後ろから彼女に入った。
いきなり。
痛みを誤魔化す余地も与えず。
荒く。
容赦なく。
最初は肛門がぎゅっと閉じる。
奥まで通すまいとする、生きた肉の、本能的な拒絶だった。
その一瞬の抵抗に、彼はほとんど気が狂いそうになった。
彼女の尻ですら、自分に与えられる前に最後の拒否をする。
だが、それでもこれは自分のものだ。
全部。
順番に。
一つも残さず。
彼はさらに押し込んだ。
先端が、きつく閉じた輪を押し広げた。
引き裂くように。
容赦なく。
ネリッサは枕に向かって叫んだ。
指はシーツを握り潰すように掴み、節が白くなる。
だが逃げなかった。
それどころか、喘ぎ、呪い、息を切らしながら、次の瞬間には自分から後ろへ腰を返していた。
それは我慢ではなかった。
犠牲でもない。
ただの譲歩でもない。
もっとひどい真実だった。
**これもまた、彼女には必要だった。**
彼女の身体は、自分が最初から受け入れるようにできているところだけで満足しない。
もっと深く壊され、もっと完全に取られ、もっと最後の穴まで自分のものにされることで、ようやく「属している」と感じる。
そんな牝だった。
彼はさらに深く入った。
もっと。
さらに。
ついに彼女の尻が彼を全部受け入れるまで。
熱い。
きつい。
全長にわたって、ひどくいやらしく締めつける。
それはほとんど痛みに近いくらいの圧迫だった。
だが、その圧迫さえ、彼には歓喜だった。
その瞬間、彼は本当に切れた。
彼は全部を得た。
彼女の口。
彼女の雌穴。
彼女の尻。
一つずつ。
順番に。
どれ一つ残さず。
そのすべての穴の中へ、自分の肉棒を入れた。
それが、彼の中のあの愚かで、獣じみた、しかしあまりにも本当の権利感を満たした。
**お前は俺のものだ。**
それは、彼女だけに必要だったのではない。
彼にも必要だった。
もっと深いところで。
もっと昔のところで。
自分でも認めたくなかったところで。
彼は彼女の尻を打ち続けた。
そこへこの真実を骨まで打ち込むみたいに。
恨みではない。
怒りでもない。
彼女を物扱いしていたからでもない。
ただ、自分の中の雄が最初から欲していたものを、ようやく得たからだ。
抽象的な愛ではない。
やわらかい親密さでもない。
共同生活でもない。
自分の肉が、彼女の一つ一つの穴を通ったという事実だった。
ネリッサは枕に向かって叫び、歯を剥き、罵り、もっとを求め、涙まで滲ませた。
だが、そこにある「限界」はもはや拒絶ではなかった。
痛みも、羞恥も、快感も、みっともなさも、愛情も、雄に取られる喜びも、全部が一緒に煮えていた。
それが彼女たちの共通の餌になっていた。
やがて彼が抜くと、ネリッサはぐったりと広がっていた。
汗まみれで、潰されて、震えたまま、口は半開きで、頬は濡れ、腿もまだかすかに痙攣している。
その姿には何も「間違い」はなかった。
ただ、ここまで深く互いに欲していたという、生の事実だけがあった。
彼はその上から見下ろし、はっきり分かった。
もう、道徳はない。
少なくとも、彼の中では。
「何でも許される」からではない。
そうではなく、人間としての古い裁き手が、ここまで剥き出しの現実に耐えられず、死んだからだ。
ネリッサは自分で仰向けになった。
濁った、暗い目で彼を見上げ、しゃがれた声で言った。
「……まだ」
その一言で十分だった。
そして彼は理解した。
このすべての中でいちばん恐ろしいのは、自分が彼女に何をしたかではない。
彼女が、それを望み、受け入れ、しかもそのことに深く感謝していることだった。




