表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/11

6 気持ち悪くないですか? ~レディの決意はかたいのよ~

最初にお友達になるのはネズミさん達です。

 さてさて、どうやって仲良くお話しができるようになるのでしょうか。


今回のお話を読めば、聞き耳カチューシャの秘密が解っちゃいます。

 むかし、むかし、あるところに、あかいずきんをかぶったシャルマントとおんながパン主人しゅじんかれ藻掻もがいていました。


ピコッ!


(え? なに?)

 あたまなかこえではないなにかのおとこえると、そのおとなにだったのかをかんがえて藻掻もがくのをめ、じっとかれています。


 しばらくして、パン主人しゅじんはシャルマントをはなすと、はかり本当ほんとうくるっているのかをたしかめようと自分じぶんみせへと足早あしばやはいってきました。


 それからすぐでした。パン主人しゅじんみせからてくると、そのにはいくつものパンをっているではありませんか。

「ありがとう、おじょうちゃん。これ、おれいってってくれ。」

 そうってシャルマントにわたしました。

「はぁ、あ  ありがとう。」

 そうこたえながらもシャルマントはおもいます。

(コレって、バターがりないパンでしょ。どうせなら、なおしたはかりつくったこうばしいパンをくれないのかしら。)

(まあいいか、すこしだけ味見あじみしたら屋根裏やねうらのネズミさんたちにあげようっと。)


(それより、あのおとなんだったのかしら。)


 シャルマントはいえかえっててもなお、れいおとことかんがえていました。



 そのよる


 いつもいていたネズミたちとおみちにパンのはいったカゴをき、天井てんじょう見上みあ彼等かれら会話かいわきます。


「キイテ キイテ チューチュー。」

  「キク キク チューチュー。」

    「キイタラ ワクワク。」

      「キイタラ ワクワク?」

「おいおい、おまえもパンべたか?」

「おー、べたべた。」

「あんなところにパンがるなんてラッキーだね。」

「そうそう、とおくまでさがしにかなくてかったからな。」

「あのあじはやっぱりアインズ・パンのだろ。こうばしさがりなかったからな。」

「そうそう、残念ざんねんだけどさ、まぁおれたちゃえればいからさ。」

「そうだね、はらいっぱいえたからいよね。」

「そうそう。」

「あんなところわすれてくれた人間にんげん感謝かんしゃだな。」


 そんな会話かいわたのいていたシャルマントは布団ふとんにもぐり小声こごえでしゃべりました。

「いえいえ、ネズミさんたちへのおれいですから。」


 そのときです。ネズミたちあわてたようにしました。

「おいっ! いまなにかのこえこえたぞ。」

「おー! 何処どこからかこえた。」

「どこだ、どこだ!」

つかまるんじゃないか?」

げろ! げろ!」

 天井てんじょうはネズミたちはしまわ足音あしおとがあちらこちらでしています。

「どこからこえた?」

からない、からないよ。」

「いいから、ここからげろ!」


 すぐでした。

 シャルマントのつめる天井てんじょうからは、ネズミたち気配けはい一切いっさいえてしまったのです。



 それからいくばんつづいたのでしょうか、シャルマントが天井てんじょうつめてもそこにネズミたちはやってませんでした。



 さらにいくばんがたったのか、そのよるもネズミたちなくなった天井てんじょうをシャルマントはさびしそうにつめています。

 

 そのときでした。


「キイテ キイテ チューチュー。」

  「キク キク チューチュー。」

    「キイタラ ワクワク。」

      「キイタラ ワクワク?」

「おまえ無事ぶじだったか?」

「ああ、だれつかまっていないみたいだ。」


 その会話かいわいたシャルマントはとてもうれしくなりました。

 しばらくネズミたちはなしをいていたシャルマントは、おもってはなけます。


「ネズミさん・・」


 すると、あのときおなよう天井裏てんじょううらはしまわるネズミたち足音あしおとひびわたりました。


大変たいへんだ、大変たいへんだ、まだなにかがいるぞ。」

つかまったらべられちゃうぞ。」

げろ! げろ!」


 あっというでした。天井裏てんじょううらからはネズミたち足音あしおとえ、以前いぜんよりもしずかなよるになってしまいました。


 それから数日すうじつ、シャルマントは毎晩まいばんしずかになった天井てんじょうつめています。

(ネズミさんたちかえっててくれるかなー。どうやっておはなしをしたらいいんだろう。)

 そんなことかんがえながらじっと天井てんじょうつめているのでした。


 そんなよるをいくばんごしていると、ふたた天井裏てんじょううらからちいさなこえこえてきました。

 シャルマントはネズミさんたち礼儀れいぎしたがってはなします。


「キイテ キイテ チューチュー。」


 するとどうでしょう、今度こんどはネズミたちおどろいた様子ようすく、はなはじめました。


「おい、どこからかはなごえこえるぞ。」

「おまえじゃないのか?」

「いや、おれじゃない。」

「どこからだ?」


 シャルマントはふたたはなけます。


「キイテ キイテ チューチュー。」


 すると、ネズミから返事へんじりました。

「キク キク チューチュー。」


 シャルマントはうれしくなってはなしをつづけます。

「キイタラ ワクワク。」


 返事へんじかえってきます。

「キイタラ ワクワク?」


わたし、シャルマントっています。」

「・・・・」

いま、ネズミさんたちしたにいます。」

「・・・・」


 シャルマントの言葉ことばにネズミたちからの返事へんじりません。

 しばらくして天井てんじょうふしがコトコトッっとうごはじめると、キュッキュッっとちいさなおとをだしてまわはじめました。そしてふしがポコッとがると、そこにできたあなから二匹にひきのネズミがかおしたのです。

 シャルマントははなけます。

「こんばんは、わたし、シャルマントっています。」

おどろいたなー、人間にんげん俺達おれたちはなしが出来できるなんて。」

「ゴメンね、おどろかせちゃって。」

「このまえこえもおまえか?」

「そう、ネズミさんたちとおはなしがしたくってこえけたの。」

「どうしておれらとはなしができるんだ?」

「う~~ん、わたしにもよくからないけど、きっとこのカチューシャのせいね。」

そうって、シャルマントはネズミたちれなくなったカチューシャをせました。すると、

「なんだ、俺達おれたちおなみみいてるじゃねえか。」

本当ほんとうだ、みみいてんじゃねえか。」

と、ネズミたちあなからかおのぞしてています。くと、天井てんじょうのあちらこちらのふしあなからおおくのネズミたちかおしていました。

「ネズミさん、このまえはアインズ・パンはなしをありがとう。おみせひとはかりこわれているからっておしえてげたらすごくよろこんでいたよ。」

「そうか、あそこにパンをいたのおまえだったのか。」

「うん、そう。おれいにね。」

「ありがとうな。美味おいしかったぜ。」

「どういたしまして、パンさんからいただいたものだから、ネズミさんたちげたかったの。よろこんでくれたのならかったわ。」

「またたのむよ。らくしてゴハンがえるならうれしいからな。」

「ふふふふ、わかかったわ。」

 そんなはなしをしばらくして、

わたしねむくなっちゃったから、今夜こんやはこれでね。」

「おお、じゃあな。おやすみ。」

「おやすみなさい、ネズミさんたち。」

はなしえると、ぽっかりいていたふし々はキュッキュッっとちいさなおとてて、もとどおりにふしがはまり、いつもの天井てんじょうへともどっていました。

(あ~~~たのしかった。明日あすよるもネズミさんたちとおはなしができるといいな~。)

 そんなことかんがえながら、シャルマントはふたたねむりにきました。


 シャルマントは真夜中まよなかおこなうネズミたちとの会話かいわたのしみでなりません。


 今夜こんやそう々に布団ふとんへともぐりこんで、夜中よなか目覚めざめるのをたのしみにちます。シャルマントはそこでふとおもいました。

(あれっ? 夜中よなかはネズミさんたちとおはなししているけど、ほかものこえはまったくこえないわよね。)

(どうしてかしら?)

(あれっ? これがオリビアさまっていた集中しゅうちゅうってことなのかしら。)

(だとしたら・・・・)


 シャルマントはいろ々とおもいをめぐらせます。

(ネズミさんたちとおはなしするときは、かならずあいさつの言葉ことばからはじまるから・・)

(その言葉ことば呪文じゅもんのようになって、ネズミさんたちこえ集中しゅうちゅうできるのかしら。)

(だとしたら・・・・)

 そんなことをあれやこれやとかんがえていましたが、その途中とちゅうねむってしまいました。


 そしてその夜中よなかきることく、ふかねむりのなかもりった魔女まじょオリビアとのことがよみがえってたのです。



~~ゆめなか~~

「ねえ、オリビアさま、このカチューシャってもうれないの?」

 シャルマントはなみだぐみながらいています。

「う~~ん、たしか・・・そうじゃ、れるぞ。」

「え? 本当ほんとう? 本当ほんとうなの?」

「うむ、わしの記憶きおくだと、そのカチューシャでいたもの会話かいわで、なにことをすれば “ことしたねポイント” がたままって、それが栄養分えいようぶんとなりカチューシャのみみびるのじゃ。そう、どんどんポイントをめてどんどんみみばし、ながくなっておもくなったらぽろっとみみちる。そうするとカチューシャもあたまかられる。」

「うぇっ、みみちるのですか?」

「そうじゃ、ぽろっとな。」

気持きもちわるくないですか? ちたみみって。」

「スッキリするじゃろ。おおきなみみちるのじゃから。あたまかるくなるぞ。」

「いやいや、みみですよ。それもおおきなみみですよ。そばだれかいたら絶叫ぜっきょうモノですよ。」

「それもカチューシャのイタズラなのじゃよ。」

「うぇっ。魔女まじょのイタズラって・・。 ところで、みみはどのくらいおおきくなったらちるのですか?」

「そうじゃな、これくらい・・」

 そうってオリビアはシャルマントのあたまうえところをかざしてせた。

 シャルマントはその見上みあげています。

大体だいたい、ウサギさんくらいながさですか・・・」

「ああ、そうじゃな。うさミミくらいじゃ。」

「さっきの“ことしたねポイント”ってどのくらいめればいいのですか?」

わからん! わしはそれをけたことがいからな。」

「え~~~、ひどくないですか~~、らないなんて。」

なにっとる。それはわしがけたのじゃないじゃろ。」

「そうですけど~、おな魔女まじょとして無責任むせきにんすぎませんか~。」

「だから、アイツはわる魔女まじょだってったじゃろ。わしゃちがう。」

「ひどい、ひどい。魔女まじょってひどい。」

「そんなことわれても、らないものはらん。れる方法ほうほうおしえただけでもいいじゃろ。」

「・・・・」




 あさになり、シャルマントはゆめことぼけたあたまなかおもかえしていました。

(ほんっとに魔女まじょって・・・)

(ポイントでみみびるって・・・)

(そうえば、このまえのパンさんのとき・・・・・・、何処どこからか“ピコッ!”ってこえたのよね。)

(あれが “ことしたねポイント” ってこと?)

 そんなことかんがえながらカチューシャのみみをあてておもいます。

(な~んだ、全然ぜんぜんおおきくなってないじゃない。一体いったいうさミミになるまでどのくらいポイントめなきゃいけないのよ。)


 そんなことかんがえていると、なんだかシャルマントはむしゃくしゃしてきました。


(ほんとアイツにははらつわ。)

 シャルマントはこぶしにぎりしめ、まえかんだわる魔女まじょ姿すがたかってそのこぶし何回なんかいきだしました。そして、こころつよ決意けついちます。


かならずポイントめて、うさミミにしたらあのにっくき『グロルのむらさき魔女まじょ』、『ヒェルン・マーダリー』にけて、そので、ぶっばしてやるんだから!)


(そうよシャルマント。けてなんてられない、いてなんてられないわ。)


かならずぶっばす。そうよ、これがわたしきるみちなんだ。)

主人公とお友達になる小動物って、童話ではたいていネズミさん達ですよね。

楽しい会話と、登場のしかたが重要です。・・・うん


それと、童話のお話では、夢の中に重要なことが進んでいくのですよね。

私は起きるとほとんど夢の話は忘れちゃうんですけれど・・・残念。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ