中編
ここから短編の続きです。
セレスティアは、いつものように冒険者ギルドに
向かっていた。
お掃除スキルを手に入れたセレスティアは、様々な
依頼をこなし、冒険者ランクは最高のSSランクに
なっていた。
星の数ほどいる冒険者の中でも、SSランクは未だ5人
しかいない。
その5人の中で一番強いのは、もちろんセレスティア
だ。
ギルドのみんなからは尊敬されているけど、中には
セレスティアに怯える人も。
怯えられると、セレスティアは複雑な気持ちになる。
(なんとか怯えられない方法とかないかな…。)
最近は、ずっとこのことを考えている。
そう考えているうちに、冒険者ギルドについた。
ガチャリ
ギルドのドアを開けると、ガラの悪そうな人、美人で
か弱そうな人、メガネをかけていて知的そうな人など
様々な人がいる。
「あ、セレスティアー!おはよ〜!」
「おはよう、エルサ。」
彼女の名前はエルサ。Sランク冒険者だ。
そしてセレスティアの、初めての友達。
「セレスティア、この前はありがとう!ほら、
ダンジョンボスが2体いるとは思わなくって…
助かった!」
「いやいや、お互い様だよ。それに、あのお店教えて
くれてありがとう。あそこの料理、すっごい
おいしかったよ!」
エルサとは一緒に討伐に行って、おすすめのお店など
を紹介し合うような仲。
エルサと出会ったきっかけは、1ヶ月前ー…
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「えーと、確かここらへんで冒険者の援助をして
ほしいって言われたけど…もしかしなくても
あそこ?」
そこでは、少なくても1万体くらいのゴブリンと、1人
の女性がいた。
「すご…Sランクとは聞いてたけど、ここまでの数の
ゴブリンを相手にできるとは…。」
(動きに一切の無駄がない。私と同じ年だって聞いてた
けど…私はスキル頼り。あの子のほうがすごい。)
「きゃっ!」
「危ない!スキル【お掃除】発動!」
(はー、見るのに時間かけすぎた。…それよりこの
ゴブリン、どうしようか。数が多すぎる。動くし、
全部飛ばすことは難しい。)
セレスティアはスキルでゴブリンを飛ばしながら隣で
魔法を使う女性を観察していた。
(…この子、主に氷魔法を使ってる?)
ある作戦を考えついたセレスティアは叫んだ。
「あのっ氷魔法でゴブリンを拘束することってでき
ますか!?」
「え?できるけど…はぁっ!!」
ゴブリンの動きが止まり、スキルを使いやすく
なった。
それからセレスティアと女性は、協力しながら1万体の
ゴブリンを続々と倒していった。
「はぁ…はぁ…疲れた〜!」
「あの…助けてくださりありがとうございました…。
えと、お名前お伺いしても?」
「セレスティア・レイン!セレスティアって呼んで!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
セレスティアとエルサは、戦闘面でも、性格面でも
相性がよかった。
そのおかげで、仲良くなるまでに時間はかからな
かった。
「エルサ、怯えられないようになるにはどうしたら
いいと思う?」
「え〜?そうだな、助けてもらったら怖くなくなる
かな。そもそも私、セレスティアのこと怖かった
から。でも、助けてもらって怖くなくなったかな。」
「そうだったの!?」
(助ける、か…。でもそう簡単に助けるような危機って
起きないからな〜。)
「うーん…セレスティア、私って結構勘がいいん
だよ。なんか…悪い事が起きそう。」
「え?そう簡単に悪い事なんて…」
「助けてー!!!」
「えっ!?」
セレスティアとエルサが振り返ると、そこには…
(女の子と…フェンリル!?)
「エ…エルサ…。フェンリルって伝説じゃ
なかった?」
「いや、伝説だよ??」
「エルサ、フェンリルっておとぎ話じゃなかった?」
「いや、おとぎ話だよ??」
見間違いかともう一度見るがやっぱりフェンリルが
いる。
(足が震える…スキル…発動…できない…。)
スキル【お掃除】は、セレスティアが対象をゴミと
認知しないと発動できない。
セレスティアには…フェンリルがゴミと思えな
かった。
「どうしよう…エルサ。」
「さてね。少なくとも私じゃ倒せないな。」
(どうしよう、どうしよう…今までスキル頼りだった
から…あれ?)
セレスティアは、ある事に気づいた。
「私…フェンリル倒せるかも。」
誤字報告ありがとうございました☻
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