ルーマ
「おー……人」
声が聞こえる。
「おーい…の人」
前にもこんなことがあったな。前は目覚めなくていろいろされたんだ。だから起きないと。
「おーいローブの人…あっ、起きた。」
目の前には、血だらけの地面、木、花などが目立つ。そこに小さなクレータ。そしてオークの死体。
「あっ、オーク亜種は!?」
そうだ、俺はオーク亜種にころされたんじゃなかったけ?
「オーク亜種?小さなオークなら私が倒したよ。」
目の前から声が聞こえる。俺なんで気付かないの?バカなの?アホなの?死ぬの?うん、まぁ、オーク亜種倒したって言ってたから大丈夫か。オーク亜種を──
「倒したぁぁぁ!」
オーク亜種を倒すとか何者だよ。俺のすべてを出して戦って倒せなかったのに。
「小さいオークならもうぼろぼろだったからこのレイピアで一刺しだよ。」
ありえない。ぼろぼろだったとはいえ、あの筋肉にレイピア一刺しってどんなステータス補正があるんだよ。でも、俺はこれで人外じゃないって証明された。
「君?少年?うん少年!さっきの魔法は何!?あとこのクレータも少年が作ったでしょ!」
「はて、何のことですかな?そしてあなたは誰ですか?」
魔法がばれるとめんどうくさいことになるからとぼける(大根芝居)。
「やっぱり魔法は教えてくれないか~。それと私?私はルーマだよ。」
ルーマさんにお礼を述べようと顔を見たとき驚いた。めっちゃ美女だった。しかも、年は同じくらい、なのに俺に少年って名前を名乗り少年の呼び方を止めてもらう。
「助けていただきありがとうございました。私はビャクヤと言います。」
「硬い硬い。敬語なんて止めて普通に話してよ。少年いや、ビャクヤ君か。」
少年は止めてもらえたけど、ビャクヤ君って……年下に見られてる。ルーマさんに年齢を聞くのは失礼だが、ビャクヤ君を止めて欲しいので、きく。
「ビャクヤ君って…。年はいくつですか?」
「女性に年齢を聞くなんて恥知らずだね~。でも、私若いから教えちゃうよ~。今年で16だよ。」
「やっぱり俺と変わらない。」
「そうなの?ビャクヤ君は失礼だったね。まぁ、敬語がなくなったからいいね。」
全然よくねぇよ~。とりあえず、ギルドに戻って依頼達成を報告しないと。オークを次々にイベントリーに入れていく。
「このオーク亜種も俺が回収してもいいですか?」
本当にのど一刺しで死んでる。
「えっ、あ、うん、OKだよ。 」
イベントリーを見て驚くかと思ったけど驚いていなかったな。しかも、俺のイベントリーを見てどこか懐かしそうな顔をしてたな。
全部オークを回収すると26もいた(オーク亜種も含む)。オーク亜種は提出しないから金貨5枚になるかな。あと、金貨5枚でアリスが買える。
ルーマさんは用事があるからと言っていたので別れる。
ギルドに着きオークの耳を提出する。案の定、驚いていたが、すぐに報酬の金貨5枚を持ってきて俺に渡す。
金貨5枚を受け取ったとき、ギルドが騒がしくなる。
「剣舞のルーマさんだ。」
「ルーマさんが戻ってきた。」
「ルーマさん俺と結婚してく──グッハ!」
最後の奴後ろに吹き飛んでいったぞ。どんだけ人気なんだよ。ルーマさんって。しかも剣舞のルーマって厨二くさい。声をかけられないようにこそこそ動くが見つかってしまう。
「あっ、ビャクヤだよね。」
見つかった。ハンターに見つかったときの効果音が頭に流れる。
「おーいビャクヤ……」
察してください。男どもから殺気が漏れてるから。これ以上話すとマジで死ぬ。
「ルーマさん俺はこれで。」
すぐにギルドを後にした。
二人目のヒロイン登場(一人目はアリスです)。




