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7/12

オリーブちゃんは無敵

コポコポ……という心地よいお茶を注ぐ音。

「はい、どうぞ」ときれいなティーカップ。紅茶もマダム手作りのアップルパイもおいしい。

窓辺にはオリーブちゃん。…かわいい。


道を尋ねられたのをきっかけに、マダムと友達になりました。

新しい街でお友達が増えるのはうれしい。


時々、パンを買いに来てくれたりしていたけど、今日は紹介したい子がいるとのことで、お茶のお誘いをうけて、ぐりちゃんと遊びにきている。


おみやげに、マダムお気に入りのメロンパンと採集してきたラピアケの実。


街の中心からちょっと離れた高級住宅街にある集合住宅。三階建ての建物の二階がマダムの家。

中庭があって、お花も緑もきれいに手入れされていて、とっても素敵。

お部屋も柔らかいクリーム色のトーンでやさしい。でも、ところどころに変わった置物が置いてあるのが、マダムの遊び心。

カラフルでデフォルメされた動物の置物がおもしろい。


こういうお部屋に住みたいな。わたしは離れを使っていて、おばさんの家の母屋にも部屋をもらっているが、離れは正直、なんにもない。整理整頓がめんどくさいからという理由なんだけどね。

こういう部屋を見るともう少しどうにかしようという気になるね。


紹介したい子って? と気になっていると、マダムはいたずらっぽく微笑みながら

「相棒ができたの」といい、わたしを窓際に誘う。


窓辺にはグリーンと小さなクッション、そしてケージ。

ケージには小さな緑色のトカゲちゃんがいた。

つるんとしていて、ぷにぷに。目がつぶらで口がわらってるみたい。


「かわいい!」と思わず、声を出すと

「かわいいでしょ。オリーブちゃんっていうの」


「オリーブちゃん。名前もかわいい!」

「ふふふ。相棒がいるのもいいなと思って。ヴェルディグアナ種なの。わたし、爬虫類好きなのよ。

この子、草食だし」


「あ〜、草食いいですね。 餌が虫とかだとわたしも嫌だな」

「でしょ。今は赤ちゃんだから手に乗るくらいだけど、半年くらいで倍以上になるのよ」


「大きくなるのが早い!」

「ね。孫も爬虫類好きで相談したら、大賛成。お世話できなかったら僕が飼うって」

「オリーブちゃん、人気者。かわいいって無敵っ」


「よかったらオリーブちゃん、触る?」といってもらえたので、オリーブちゃんを手のひらにのせてみる。かわいい〜。ぷにぷに。マシュマロみたい。かわいい〜。


草食で果物も食べる子らしい。

というわけで、二人と一羽と一匹でお茶をすることに。

おっと、ぐりちゃんは窓辺や棚をのぞいて、ひとり探検中。

楽しそうだ。


ぐりちゃんの探検も終わったところで、わたしのおみやげのラピアケもみんなで食べましょう。

オリーブちゃんもぐりちゃんも小さいから、一房をわけっこで大丈夫。


小さく切って口に近づけると、オリーブちゃんはもむっと口に入れた。気に入ってくれたみたい。

小さな舌がちろりと出る。……ほんと、かわいい。


オリーブちゃん、無敵だ。



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