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半年後の彼と彼女はどうしているのか

レイナが、シフカーでの生活に慣れて、お茶会に誘われるようになった頃、ロクシードでは…





卒業パーティの日から半年が過ぎた。

あの日までが、リオス・R・ロクシードの人生の絶頂期だったのかもしれない。

学校を卒業し、城へ戻った。

兄が王を継ぐ為、リオスは、大公となることが決まっていたが、周囲からリオスにその地位を与えていいものかという疑問の声があがったのだ。

何度も上げているが、ロクシードは、浮気を善とはしない。

レイナとの婚約をしていたにもかかわらず、クラリスと付き合った。

こんな節操のない者が、大公の地位を得て、役職をやっていけるのかというものだった。

リオスは、実力を持ってその声をねじ伏せようとしたが、一度上がった声はなかなか消えない。

さらに、問題となったのは、クラリスだ。

“可愛いから”“気が合ったから”そんな理由で恋人になれるのは、婚約者がいない者や平民だけだ。

王族であるリオスの婚約者となったクラリスに求められるのは、王族の婚約者としてふさわしい能力と、立ち振る舞いだ。

レイナが10にも満たない頃に婚約者に選ばれたのは、結婚が出来る年になるまでにそれらを身につけておくための準備期間にあてる為だったのだ。

言うまでもないが、ただの男爵令嬢でしかなかったクラリスにそんな能力やら立ち振る舞いが出来るわけがない。令嬢だっただけあり、それなりの礼儀作法はできていたが、それなりでは足りない、完璧にできなければならないのだ。

出来ないのであれば、出来るようになればいい。そう、安易な考えで、クラリスは、勉強を始めた。

先に上げたとおり、才のあったレイナでさえ、幼少より努力を重ねてきた物事が、クラリスにすぐできるようになるはずがなかった。

レイナを上回る才能の持ち主であったとしても、学ぶべきモノは多く、また複雑だ。

しかも、高い評価を与えられていたレイナを排除してまで迎え入れたということもあり、求められる能力は、レイナ以上のモノとなり、当然、周囲の目もとても厳しくなった。

そんな環境に疲弊したクラリスが、癒しを求めて友人に会おうとするのは当然だったのかもしれないが、それは悪手としか言いようがなかった。

ロクシードは男性社会というわけでもなく、能力ある女性だって文官武官にはいる。だが、男爵令嬢だったレイナの友人は、城にはあまりおらず、また、レイナからリオスを寝取ったとみられている彼女と仲良くした場合のリスクを考えると、彼女に近づく者もあまりいなかった。

権力欲しさに取り入ろうとする者もいなかったわけではないが、関係が近くなると、すぐに王族婚約者としての仮面がはがれ、地をさらしてしまうクラリスに、期待できないと、そういった輩も離れて行った。

更に上げるとすれば、男爵令嬢から王子の婚約者へと上がった彼女だが、仲が良かったのは、当然、同じ男爵や一つ上の子爵の令嬢だった為、急に位の高くなった友人との距離を測りかね、距離を置かれていた。

そのためか、彼女が合うのに選んだのは、親の後を継ぐべく城勤めとなったライナー・オメルとグレン・ガイモリだった。


王子の婚約者が他の男と二人きりで会っている。


これは、とんでもなくマズイことだ。

何せ、彼女はレイナから婚約者を奪うという前科があるのだ。

彼女の教育係を命じられた者が、注意するも、彼女としては「友人と会っているだけなのに、なんで、注意を受けなくてはならないの?」というものだった。

リオスが諭しても「彼らは友達だから」と受け流してしまう。

そして、彼女の能力だが、悪くはないのだが足りない。

教えられたことはできるようになるのだが、応用することや機転が利かず、粗雑が目立つ。

状況に応じて察することが出来ないのだ。

リオスがどれだけ努力し、マイナスイメージを払拭しようとしても、クラリスがさらなるマイナスを作る為、+-0になり、マイナスイメージのままになってしまうのだった。









短編はガバガバ設定でも十分ですが、それを中編長編に直すと、どうしてもガバガバな部分が粗として目立ってしまいますね…

長編作品書いている方々マジで凄いですね。これ書くようになってから、常々思います。ってか、毎日投稿とか、それやっている人本当に人間ですか?(神を見るような尊敬のまなざし)

断罪を望んでいる方々が多いでしょうが、その下地がないと断罪しても意味がわかんなくなると思うので、その下地がこれです。

次投稿する時は、ロクシードSideの話か、シフカー(レイナ)Sideの話か、そこも決まってません(おいおい…)

とりあえず、今月中に、もう一話投稿したいと思います。

最後に、感想の返信が出来ず、すみません。でも、ちゃんと読んではいますから!!

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