9: ポーションの力
いつも通りの気持ちがいい朝。
今日もスラム街に炊き出しに向かう。
初めは隠れていた子供達も、今ではニコニコしながら待っている。
やり甲斐あるなぁ!
300個作ったポーションは割とすぐに広まったらしい。
仲介人さん……名前なんだっけな笑
これからは効果の高いポーションも500個ずつ仕入れたいそう。
炊き出しが終わるとポーション作りに取り組む。
1000個って……笑
よし!がんばるよぉ!
ポーション作りに励んでいると、ジェシカが小屋に入って来た。
「ハッキリ聞いちゃうけどアナタ、ロックが好きなわけ?」
いきなりの質問にドキッとした。
「うん、好きだよ……ジェシカさんもだよね?」
「アタシは長いことロックとパーティ組んでんのよ?あとから来てわりこまないでよ!」
美人が怒ると迫力ある。
「ロックが決めることだよね」
そう言うとジェシカは赤い顔をして出ていった。
ライバル決定かぁ……
ロックは私の事、どう思ってるのかな?
勿論聞く勇気はないけどね。
ポーション作りも半分終わり、お昼の炊き出しを始める。
久しぶりにチャーハンが食べたくて今日のメニューにしてみた。
皆んなお米を不思議そうに見つめている。
美味しいの作らなきゃね!
香ばしい香りに誘われたのか、ロック達もやって来た。
「お、美味そうだな!これは何て料理なんだ?」
「チャーハンって言うんだよ!お口に合うかな、食べてみて?」
ジェシカはどうやら料理が出来ないらしい……1歩リードだね?ふふ
皆んな集まってチャーハンを食べる。
嬉しいことに大好評だった、作った甲斐が有るよね。
最近はスラムの人達が片付けをしてくれる様になっていた。
少しは心開いてくれたのかな?
午後は強力ポーションの精製にとりかかる。
お腹いっぱいだしパワー充電完了!
癒しの力を込め続けると、いつもより鮮やかな濃い色のポーションができあがった。
これがあれば、今まで命を落とす様な怪我人達も無事ですむよね……
ふとドアに目をやるとロックが微笑んでこっちを見つめていた。
「ロック、いつからそこに?」
「ちょっと前だよ、かすみの百面相見てたんだ笑」
「やめてよぉ、恥ずかしい」
「かすみは本当に凄いよな、なかなかできることじゃないぞ」
ロックに褒めて貰えた!嬉しい……
もっと頑張るからね!
「ぎゃぁぁぁ!」
誰かの叫び声がした。
ロックと共に急いで向かうとそこには瓦礫に押し潰された子供がいた!
数人がかりで瓦礫を取り除く。
足が潰れてぐちゃぐちゃになっていた。
「早く小屋に運んで!」
周りの目があるから魔法はなるべく使わない様にしなくちゃ。
出来たての強力ポーションを飲ませると潰れた足が再生していく……
安堵と共に恐ろしくなってきた。
私のポーション
人助けのポーションだよね。
これでいいのかな。




