84: かすみの憂鬱
季節は冬になっていた。
また、冷たい足をロックに押し付ける。
「冷たっ!」
ロックが飛び起きた。
「またやったな?」
「ごめーん笑、だって足が冷たいんだもん!」
「靴下履けばいいのに笑」
「ご最もだけど、素肌に毛布が好きなんだもん!仕方ないでしょ?」
「風邪ひくぞ?」
「ロックは冷えないの?」
「特にそう言うのはないな?」
冷え性って女性だけなのかな?
ロックが後ろから抱きしめて暖めてくれる。
「暖かい……そう言えば、そろそろジャンの結婚式だねぇ?」
「そうだな!マリアちゃんも社交界デビューだな!」
結婚式は、私達と同じく王都で行うみたい。
春の予定だったけど妊娠しちゃったからお腹が目立つ前に繰り上げるんだって……
先を越されちゃったな。
私は未だに気配すらないのに。
毎月ポーションの納入の頃に決まって生理が来る。
やめやめ!考えても暗くなるだけだもん。
たまには治癒院に顔でも出そうかな?
私はメグの所に手伝いに行く事にした。
何かしていれば気も紛れるしね?
「おはよう、メグさん」
「とーってもお久しぶりです笑」
2人でケラケラ笑う。
「ポーション作りに来たよ!」
「顔忘れるかと思いましたよ?」
「メグ先生がいるでしょ?笑」
治癒院の場所を借りてポーション3500個を作る。
アイテムボックスに入れたら小鳩急便へ。
それぞれの場所に送って貰い私のお仕事は終わり!
「それにしても冬は暇ですね!」
「暇なのが1番だよ!」
「それもそうですね笑」
暇な私達は恋バナをしだした。
メグは今、意中の人が居るみたい。
「彼に告白してみようかなって思ってるんですよね。」
「いいね!応援してるよ!どんな人?」
「冒険者で……面白くて、気さくな人です笑」
「しょっちゅう来るの?」
「怪我してなくても来ます笑、だから私に気があるのかなって。」
「それはそうかも!」
いいね!上手く行きますように!
幸せな話はホッコリするよね。
ご馳走様でした!
私は次に施設に向かった。
ロイ先生はどうしてるかなと思って。
窓から覗くとロイさんが一生懸命教えていた。
ミナとジョシュが可愛いセーターを着ている。
うんうん、いいね!
うーん、やる事がない……。
帰ろかな。
私は家でセーターを仕上げる事に。
ロック、喜んでくれるかな?
シクン……
また生理が来てしまった……
どうしてなの?
おじいちゃん神様……
私に赤ちゃんを下さい……大切にしますから!
子供を産んで捨てる人さえ居るのに。
また涙が溢れてきた。
ロックが心配するから泣き止まなくちゃ……
「うぅっ……うわぁん……」
ロックが察して抱きしめてくれる。
「ごめんね、ロック……ごめんね……」
「謝るな……かすみのせいじゃない……」
そう言うロックの目に薄っすら涙が見えた。
いつか、嬉し泣きに変わりますように。




