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癒しの力で人生謳歌します!  作者: ぴよコロ


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81/90

81: 疑惑

執事が手紙を持ってやって来た。

送り主は、新婚旅行で滞在したダンテさん。


「ロック、なんて書いてあるの?」

「なになに?……かすみ、一大事だぞ!」


「どうしたの?」

「マゼンタ国のオークションにかすみのポーションが出品されたみたいだ。金貨6000枚で落札されたって書いてある。」


「え?」

「誰かが横流ししてるって事だな!」

私がポーションを卸してるのはシフォンのギルド、騎士団、エラさん、メグ。


メグは、数を数えて持ち帰らせている。

ギルドはその場で使う約束をしている。


「騎士団かエラさんだけど……エラさんはそんな人じゃないよ!」


「騎士団だって、数の確認や在庫の扱いはキチンとしてるはずだろ?」


「あっ!」

「どうした?」


「この前エラさんの治癒院にお邪魔した時に1本足りないって言ってた!」

「盗まれたにしろ、他国でポーションの存在がバレたら下手したら良くて暴動、悪けりゃ戦争になるぜ?」


「どうしよう……」

「とりあえず陛下に謁見しよう。」


私達は身なりを整え、王城へ向かった。

陛下はすぐに会ってくれた。


「突然の訪問をお許しください。」

ロックが頭を下げる。


「何があったんだね?」

「実は何処からかポーションが盗まれ国外に流出して、存在を知られてしまいました。」


「それは本当か?」

「はい、知人からの手紙に書いてありました。」


「出処が知れるのは時間の問題だのう。」

「このままでは、治癒院は襲われかすみにも危害がおよびます!」


「さて、どうしたものか。」

2人はうーん、と考え込んでいる。


「先ずは出品者を調べるのはどうですか?」

「他国のオークションまで口は出せまい。やぶ蛇になっても困るしのう……」


「では、私からお願いがあります。盗まれたのはエラさんの治癒院です。バレずに盗めるのは1人だけ。騎士団のサミエルさんを尋問して下さい!」


「証拠はあるのかね?」

「ありません……」

「無いのなら難しいのう。」


「でもそれしか思いつきません!」

「かすみ、無理を言ってはいけないよ。」


「暫く様子を見ようじゃないか。」

「はい、陛下。」


私達は帰りにエラさんの所へ寄った。

事のあらましを伝える。


「サミーが、嘘……」

「まだ決まった訳じゃない。ただポーションの管理をしっかりしていてくれ。」


「わかりました……」

エラさん涙目になってた。

可哀想な事言っちゃったよね……


「ロック、これからどうなるんだろ?私怖い。」

「俺が守るさ。出かける時は1人で行くなよ?」


「うん……」

「またエラさんのポーションが無くなったら、犯人は決まりだな。」


エラさん、彼の事信じてただろうに……

犯人が彼ならエラさんはどうするつもりなのかな?


私だったら……許せない。

1度の裏切りも許せないし、もう愛せない。


最初から、ポーション目当てだったのかな?

頭がぐちゃぐちゃになりそう!


「ロックは私を裏切らないでね?」

「当たり前だろ!神に誓うよ。」


「ありがとう、ロック」

後味悪いなぁ……


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