80: 冬支度
寒っ……
もうすぐ冬がやって来る。
農民にはやる事が無くて収入が減ってしまう。
そこであることを考えてるの。
王都の仕立て屋にもなかった、それは模様編みセーター!
農民達を集めて編み方を教えていく。
不器用な人には向かないけど、奥様達は興味津々。
毛糸を大量に仕入れる。
私はロックにアイボリー色のセーターを作る事にした。
「そこを4目飛ばして、先にこっちを編んで……」
口で説明するのは難しいから絵に書いて見せた。
ジェニーも参加していて凄い速さで編んでいる。
「こんな方法があったなんて、アタシ知らなかったわ!」
ジェニーは、旦那様と子供達に編むと言う。
「その後、子供達はどうしてる?」
「もうすっかり慣れたわよ!ミナも色々手伝ってくれて助かってるわ!」
「旦那さんのお仕事決まったの?」
「まだなのよ……何かいい仕事ないかしら?数学だけは得意だけど他はからっきしなのよね!」
「施設で教師なんてどう?子供達に勉強を教えるの!」
「あら、ロイにピッタリじゃない!」
「読み書き、計算は出来た方がいいからね。」
「それにしても、編み方上手いね?」
「普通のセーターは編んだことあるのよ!」
なるほど……納得。
ジェニーさんが編んでいるのを見て若い男子達もやってみたいと言い出した。
なかなか上手じゃないの!
「上手い上手い!」
私は毛糸の花を編んで見せた。
女の子用にはお花を付けても可愛いからね?
一通り教え終わると私は王都へ買い出しに。
冬の間の食料をまとめ買いする。
脂の乗った牛や豚、鳥などを沢山買い込みアイテムボックスへ。
野菜もたっぷり買っておく。
ついでに商業ギルドで特許を申請っと。
模様編みの申請が終わりお昼近くになっていた。
エラさんいるかな?
せっかく王都に来たから会って行きたい。
串焼きやピザ等を沢山買って治癒院を尋ねる。
ドアを開けると、丁度最後の1人だった。
「こんにちは、エラさん」
「かすみさん!いらっしゃい」
「王都まで来たから寄ってみたの、お邪魔じゃないかな?」
「お邪魔なんて、とんでもないですよ?さあ、上がって下さい。」
応接室に通される。
アイテムボックスから、買ってきた串焼きやピザを出す。
まだホカホカしている。
「子供達呼んで、一緒にたべよ!」
「ありがとうございます!」
「アレク!ルル!下にいらっしゃい!」
間もなくして子供達がやって来た。
「アレクったら随分大きくなって!」
「かすみおばちゃんこんにちは!」
うっ……おばちゃんか笑
「ルルちゃんこんにちは!」
「おばたん、こんにちわ!」
「もう凄くしゃべるんだね!」
「もう2歳ですからね!」
皆んなで和気あいあいと食事を取る。
「僕、ちらし寿司が食べたい!」
「こらっ!アレク」
「いいのいいの!お魚置いて行くからお母さんに作って貰いな?」
「やったー!」
「すみません……」
私は酢飯の作り方を教えて、マグロ、イカ、エビ、イクラ、醤油などをアイテムボックスから取り出した。
子供達も美味しい物はわかるんだなぁ……!
午後の診察が始まると言うので私は退散する事に。
「ポーションは足りてる?」
「はい!でもそう言えば昨日1本足りなかったのよね。」
「大丈夫なの?泥棒対策ちゃんとしなくちゃね!そういやヨハンは?」
「ヨハンは恋人が出来てデートです笑」
「給料減らしちゃえ!笑」
子供達にさよならして馬車に乗る。
子供かぁ……いいな。




