77: ジャンの婚約
慰労会の後、エラさんは順調に愛を育んでいるみたい。
子供達とも仲良くなって一緒に遊んでくれるらしい。
2つ年下だっけかな?男爵の次男だし問題も無さそう!
明日は待ちに待ったジャンとマリアちゃんの婚約式。
1日前に実家へ行くことにする。
3時間かかるからね!
どこでもドア欲しいっ笑
珍しくロックが鼻歌を歌っている。
嬉しいんだろうね?弟の晴れの日だもん。
「ご機嫌だね、ロック!」
「まあな!笑」
婚約式は実家の中庭で行われる。
お寿司を出したいと手紙を貰っていたので、酢飯を多めに握って持ってきた。
マグロは解体しないとダメだな。
マリアちゃん綺麗に痩せたし、楽しみ。
どんなドレスだろう?
自分達の婚約式をつい思い出してしまう。
あの頃はロックがこんなにエッチだなんて知らなかったからね笑。
「なにニヤニヤしてるんだ?」
「自分達の婚約式思い出してたの。」
「一緒に寝てるのに手出し出来なくて死ぬかと思ったぜ?」
「死ぬほどー?笑」
「真面目にしてただろ?」
「うん、意気地無しって思ってたよ笑」
「なんだよーそれ笑」
「して欲しかったのにな♪」
「くそぅ……俺の我慢はなんだったんだ!」
くだらない話をしながら楽しい時間を過ごす。
ロックと一緒なら3時間もあっという間だね!
もう着いてしまった。
「お尻さすってやろうか?笑」
「揉みたいだけでしょ?笑」
「バレたか!」
「ただいま!父さん、母さん、ジャン!」
「こんにちわ!」
「兄さん、姉さん、遠い所をありがとう!」
「明日がたのしみだね!」
「マリアちゃんは?」
「今日は家族と過ごすんだって。」
「そかそか!」
「ジャン!上がらせてくれ笑」
「おっと失礼!上がって下さい!」
うっかり君か?そんな所も可愛いけどね?
「かすみさん、おかえり!」
「かすみちゃん、いらっしゃい!」
お父様がおかえりって言ってくれて嬉しい。
家族って感じだよね。
「今日は、私が夕食作ってもいいですか?」
「また新しい物食べられるのね!楽しみだわぁ」
お母様は期待満々、手は抜けないね?
アイテムボックスから特上の牛肉を出し、薄くスライスしていく。
そう、すき焼きです!
料理長が必死にメモを取っている。
鰹だしを取り、醤油と砂糖を混ぜていく。
味の素が欲しい……笑
長ネギ、エノキ、椎茸、木綿豆腐などを切っていく。
上手に出来たかな?
玉子を溶いて食卓に出す。
ロックが食べ方を教えてくれている。
今回も大好評だった!良かった!
明日は朝早いので皆んなで早く休む。
朝になりマリアちゃんがやって来ると、メイドたちの腕の見せ所!
私は髪をアップにして、赤と黒のドレスを着た。
マリアちゃんはまだかな?
暫く待つと銀糸の美しいドレス姿のマリアちゃんが現れた。
ジャンはウットリしていて褒めるのを忘れているみたい。
ロックが咳払いをする。
「凄く綺麗だよ!マリア!」
「ありがとう、ジャン」
いざ、中庭に。
音楽と共に現れたマリアちゃんはさながら妖精のようだった。
綺麗……周りからもため息がもれる。
皆んなに祝福されながら婚約式はつつがなく終わった。
お寿司も大好評だったし、良かった!
「マリアちゃん、ジャン君おめでとう!」
「お姉様、ありがとうございます!」
「次は結婚式だね!」
「今日から行儀見習いも兼ねて一緒に暮らすんだろ?」
「はい!そのつもりです!」
「頑張ってね!」
「結婚式まで襲うなよ?笑」
「兄さん!もう!」
マリアちゃんは赤い顔をしている。
可愛いなぁ!初々しいって奴だね?
見習わなくちゃね!
さて、帰りますか!




