73: ジャンの悩み
「おはよう、ハニー!」
「ハニー?んふふ♡どうしたの?いきなり。」
「たまにはいいだろ?笑」
「何だか照れるね?ダーリン♡」
「こそばゆいな!やめやめ!笑」
朝から仲良しだね。
「そういや、ジャンから手紙が来て1ヶ月後に婚約式だってよ?」
「わぁ!おめでたいね!」
「それがそうでも無いらしくて、1度来てくれって」
「どういう事?」
「わからん!とりあえず今日行けるか?」
「うん!」
よく分からないまま支度をする。
朝食を食べ終わり、馬車に乗る。
暇なのでしりとりでもしようと言うとロックは私のお尻を揉み出した。
「そーじゃなくて!笑」
「こっちの方が楽しいだろ?」
「んもぅ!」
「それにしても何が問題なんだろね?」
「だなぁ?」
道中ベスの旦那さんのエッチが下手くそだとか、アレが小さいだとかの下世話な話で盛り上がりつつ3時間を過ごした。
「おしりが痛いー!」
「尻取りでもするか?笑」
全くもう!笑
「ただいま!父さん、母さん、ジャン!」
「こんにちは!」
ジャンが飛び出してくる。
「待ってたよ、姉さん!」
「えっ?私を?」
「そうなんだよ、実は相談したい事があって……」
「落ち着け、ジャン!まずは中に入れてくれ。」
「そうだね、中へどうぞ!」
「お父様、お母様ご無沙汰しております!お元気そうで何よりです。」
「かすみちゃんもね!」
ニッコリ笑った顔がロックと似ていてホッとする。
「それで、話って何なんだ?」
ロックが口を開く。
「それがね、マリアの事なんだ」
「マリアちゃんに何かあったの?」
「また太ったんだよ……僕はそれでもいいんだけど、マリアが恥をかかせるから痩せるまで婚約式しないって…」
「そんな事で呼び出したのか?」
「だって、もう3日も何も食べてないんだよ!」
「それは心配だよね。」
「姉さん、痩せ薬作れたりしない?」
「痩せ薬は無理だけど、肥満は一種の病気だし、満腹中枢が正常じゃないのも病気。糖尿病も気になるしポーション飲ませてみよう!」
「それって、何でも治しちゃうあの薬?」
「うんうん!」
「マリアを呼んでくる!」
そう言うとジャンは走って行った。
馬車が止まる音がする。
「ただいま!連れてきたよ!」
「マリアちゃんお久しぶり!」
「ご無沙汰しております。」
これ、絶対3桁いってるだろう体型……
「ご飯を抜くのは逆効果だよ?」
私はアイテムボックスから強力ポーションを取り出しマリアちゃんに渡した。
「これは?」
「うーん、食べても太りにくくなる薬かな?」
まあ、嘘では無いよね?
次の瞬間、マリアちゃんがポーションをゴクゴクッと飲み干す。
そこに立って居たのはスリムでブカブカな服を着た美少女だった!
「えっ、うそ!」
皆んな目をまん丸にしている。
私もびっくり仰天!
「と、とにかく問題解決だね?」
「ありがとうございます!お姉様!これでドレスが着られます!」
「何か食べなくちゃだめだよ?」
「はい!」
ポーション凄い!まさかダイエットにもなるなんて。
マリアちゃんもこんなに美人さんだったのね!
ダイエットが1番の整形だって本当だね。
ジャンはニヤニヤしながらマリアちゃんを見てる。
やっぱり何だかんだ言っても痩せてる方がいいんじゃない。
なんかムカつく!!
問題解決もしたし、明日も工事があるので早めに帰る事にした。
「ロック、私が太ったらどうする?」
「どうするって何がだ?」
「エッチしたくなくなる?」
「太る暇なく抱きまくるぜ?」
あはは笑
確かに体力使うもんね。
私はロックに寄りかかって帰路に着いた。




