72: 工事開始
早速今日から外壁の工事が始まる。
私の提案で鉄を筋交いにしてその上からセメントを塗ってもらう。
強度も増すはず。
ロックもいい考えだと褒めてくれた!嬉しい♡
私は、ミナとジョシュをジェニーさんの家まで送っていく。
「心配事はないかな?」
「うん!大丈夫!」
ミナがニコニコしながら答える。
「良い家族が出来たね!」
「ありがとう!お姉ちゃん!」
いい子だなぁ。
暫くして家が見えてきた。
庭にはブランコが付けられていて、砂場も用意されている。
「ジェニーさん!こんにちは!」
「はーい!待ってたのよ?いらっしゃい!」
ジェニーさんは子供達をぎゅっと抱きしめた。
ロイはその上からぎゅっと抱きしめた。
子供達は照れくさそうにしている。
「では、これは2人の紋章です」
そういってローザの紋章を渡す。
「この子達をよろしくお願いいたします」
深々と頭を下げると、夫婦も同じ様に頭を下げていた。
用事も済んだし、外壁見に行ってみようかな?
近くに行くと何やら騒がしい……
「何かあったんですか?」
「防壁が崩れて作業員が数名下敷きになってるんだ!今助け出してる所だけどもう駄目だろうなぁ……」
私は急いで事故現場に走った。
死んでしまう前に助けなくちゃ!
「かすみ、今呼びに行く所だったんだ!」
「話は聞いたよ!任せて!」
「エリアハイヒール!」
とりあえず命を繋ぐためにハイヒールをかける。
救い出された人達に次々魔法をかけて行く。
「エクストラヒール!」
潰れた手足が元通りになって行く。
「なんだこれは!」
「痛くないぞ!」
最後の1人を助け出す。
「エクストラヒール!」
「他に怪我人は居ませんか?」
「聖女様なのか?」
1人の作業員がポツリと呟く。
「違いますよ!」
「だけどオラこんな光景初めて見ましたよ!」
「危ない作業ですから、皆さん気をつけてね?」
「聖女様が居りゃあ何の心配も無い、なぁ?皆んな!」
口々にそうだそうだ!と叫んで盛り上がっている。
ロックと顔を見合わせ苦笑いをした。
「アソコの毛が無い聖女だって教えてやろうか?」
ロックが意地悪を言う。
「んもぅ!笑」
私は治癒院に寄って何時もの通りポーションを作る。
メグの患者捌きも中々の物になってる。
安心安心!
小鳩急便を呼びポーションを配達して貰って家に帰る。
何だか下腹がシクシク痛い……
また生理来ちゃうのか……
自分にヒールをかけた。
どうして来てくれないの?赤ちゃん……
涙が溢れて止まらない。
そこへロックが帰って来た。
「かすみ?!どうした?」
「下腹が痛いの……また生理が来ちゃうんだよぉ……!」
ロックは私をぎゅっと抱きしめて涙を拭う。
「俺はかすみが居ればそれでいいって言ってるだろ?」
「そうだけど……」
「かすみは俺だけじゃ足りないのか?」
「そんな事ない……そんな事無いけど、欲しいよ!赤ちゃん!」
「こんなに愛し合ってるから、きっと赤ちゃんも遠慮してるんだな!」
「じゃあ、ずっと出来ないの?だって私、ロックをずっと愛してるよ?」
「ちゅっ……ほら、泣き止んで?」
ロックは部屋を出ていくとホットミルクを持ってきた。
「神様が、今は2人で楽しみなさいって言ってるんだぜ?多分な!」
「ありがとう……ロック」
私ももうすぐ25歳。
30歳までに出来なかったら養子考えようかな……
その日は、ロックの腕枕で眠った。




