68: 逆恨み
「おはよう、ロック!ちゅっ」
「おはよう!かすみ」
今日は平和だといいけど笑
ロックと朝食を取る。
コーヒーを飲んでいると執事が手紙を持ってやって来た。
「誰だろ?ベスから?」
手紙には話したい事があるから午後に来ると書いてあった。
クッキーでも作って置こうかな?
手紙出してから来る、これが普通だよね。
ベスはまともで良かった笑
そういや、ハンナさんは泣いて帰ったけど大丈夫かなぁ?
まあ、自業自得な感じもするけどね?
ロックと昼食を取り少しするとベスが尋ねて来た。
「ごきげんよう、かすみ!元気にしてらしたかしら?」
「こんにちは、ベス!私は何時も元気だよ!」
ベスを応接室に通す。
「コーヒーは飲めるかな?」
「大好きですわ!」
メイドにコーヒーを頼む。
「所で今日はどうしたの?」
「どうしたじゃありませんわ?かすみ、ハンナさんに何をしたの?」
「えっ?ハンナさんがどうしたの?」
「かすみが騎士団長との交際を邪魔した腹黒女だって吹聴して回ってるわよ?」
「そんなぁ……」
私は騎士団での2日間に起きた出来事をベスに話して聞かせた。
「それは……大変でしたわね笑」
「笑い事じゃないよ、ベス」
「不敬罪で訴える事も出来ますのよ?」
「そこまでしなくても……」
「かすみは侯爵なのを忘れてはいけませんわ!」
「うーん……」
ベスと話していると門が騒がしい。
何事かと思い2人で外を覗くと、ハンナさんが門番に取り押さえられながら騒いでいる!
「かすみ!出てきなさい!出てきなさいったら!彼を誘惑した腹黒女!絶対許さない!売女!出てこい!」
「こういう事ね?ベス」
「こういう事よ?かすみ」
思わず笑ってしまう。
「どうなさいますの?」
「ハンナさんは未婚だし、大事にはしないであげたいなぁ」
「まあ!かすみったら優しいのね?私だったら許しませんわ!野放しにしたらまた繰り返しますわよ?」
私が考え込んでいると、ロックがやってきた。
「エリザベス嬢、よく来てくださいました。」
「ごきげんようロック様」
「外のあれは何なんだ?かすみ」
「逆恨みって奴かな…」
「それにしても酷すぎだ、俺にも我慢の限界がある、対処はまかせてくれるか?」
「うん、ロックにまかせる。」
そう言うと、ロックは外に出て行った。
「素敵な旦那様ね?かすみ」
「私には勿体ない人だよ!」
「あら、ご馳走様!」
2人でクスクス笑い合う。
「それにしてもハンナさんがあんな方だとは思いませんでしたわ!」
「本当に……」
「不敬罪って、ハンナさんはどうなるの?」
「そうですわね……先ずはハンナさんの父親とロック様での話し合いかしら?」
「その後は?」
「賠償金と噂の払拭、ハンナさんの謹慎くらいかしらね?」
「そっか……」
ロックが戻り明日ウィロー家と騎士団長と私で面談をすると言った。
「それが妥当ですわね!」
「余り大事にしないでね?」
ロックは微笑みながら頷いた。
「エリザベス嬢、お騒がせ致しました!ごゆっくりして行ってください。」
「そうだ!ベスに食べさせたい物があるの!お魚は好き?」
「大好きですわ!」
「ならば是非夕食を食べて行って!」
「そうさせて頂くわ!かすみ!」
私は料理人にレシピを渡し酢飯を作るように言った。
「お茶会でのチーズケーキも斬新でしたし、楽しみですわ!」
酢飯が握り終えたと報告を聞き、ベスと一緒に厨房へ。
アイテムボックスからマグロやウニなどを取り出す。
「今、何処から出しましたの?」
ベスがびっくりして聞く。
「アイテムボックスだよ!この中は時間が止まっているの!だからお魚も新鮮なままだよ!」
「便利ですわね!」
お寿司が出来上がったので、ロックを呼びに行く。
「おっ!寿司か!」
「寿司と言う食べ物ですの?生で頂くのかしら?」
ベスは興味津々みたい。
「このお醤油につけて食べてね!」
「では、頂くわ!」
「いただきます!」
「なんですの?これは!凄いわ?かすみ!」
食事は和気あいあいと進みベスにも喜んで貰えた。
「本日はありがとうございました。また来ますわ!」
「是非!また来てね!」
「ごきげんよう!」
ベスが帰って行く。
「色々あった1日だったな?」
「本当に!」
明日が憂鬱だなぁ……




