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癒しの力で人生謳歌します!  作者: ぴよコロ


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63: やるせない思い

昨日は何時もより激しいエッチをしたからか、グッスリ眠れた。


ロックが大きなあくびをする。

「何時もお疲れ様!」


「かすみもな?」

ピーラーが料理人に大ウケして生産が間に合わない。

他国からも注文が入るほど。


でも、ナプキンやオムツと違って消耗品じゃないからその内落ち着くね?


今日は、イザベラの姿がない。

ちょっとホッとする。


それもつかの間、厨房でガチャン!と音がしてイザベラの悲鳴が聞こえた。


ロックが直ぐさま飛び出して厨房に行く。

どうやらコーヒーを沸かしていて火傷をしたみたい。


イザベラは泣きながらロックに抱きつく。


「かすみ!魔法を!」

「ハイヒール!」

火傷は治ったはずなのにロックにしがみ付いて泣いている。


……チクン……


新婚旅行で買ったのに割れちゃった……


「ロック様申し訳ございません……グスン割れてしまいました……グスン」

「そんなのいいさ!無事で何よりだ。」


そんなの……?何時まで抱きついてるの?

私はいたたまれなくなって逃げるように家を出た。


施設を下見に行き、公園で時間を潰した。

夕方近くなり重い足取りで帰宅する。


居間に入ろうとした時、イザベラとロックの会話が聞こえてきた。


「わたし、ロック様がお可愛そうで仕方ありません!」

「どうした?」


「ロック様が必死で働いてる間に奥様は……」

「かすみがどうした?」


「わたしが買い物に出た時にみちゃったんです。見知らぬ男性と抱き合ってキスしてるのを!」


「あはは!そんなはずはない!」

「はっきりこの目で見たんです!信じてくれないのですか?」


「嘘言わないで!」

イザベラに怒鳴りつける。


「図星をさされて怒っているふりですか?」

こちらを見てニヤリと笑った?


この子……全部演技だったんだ!

身体がワナワナ震える。


「わたし、ロック様が好きです!お慕いしています!これ以上傷つけないであげて下さい!」


「イザベラ、少し落ち着け。」

「でも……グスン」


「かすみは出て行ってくれないか?」


……ズキン!

「酷い!私を信じないの?もういい!」

私は走って寝室に籠った。


こんなに愛してるのに……

こんなにこんなに愛してるのに……!


ロックは私を部屋から追いやった。

イザベラを信じたって事だよね?


何かもう疲れちゃった……

夜になってもロックは寝室に来なかった。


私達強い絆で結ばれてると思ってた。

ロックはそうじゃなかったんだ……。


もう終わっちゃうのかな。

疑われるくらいなら死んでしまいたい!


3日が経ち、飲まず食わずで身体は限界を迎えようとしていた。


ロック……意識が飛びかけた瞬間、バタンと扉の開く音がした。


「かすみ、待たせたな!全部解決したぜ。」

ロックがやつれた顔をしている。


「解決って……」

「俺は元から疑ってなんかないぜ?」


「メグにも確認取ったけど、ポーションが数本足りないと言っていた。ヒルデガルドが盗んだんだろう。

家を探したら強力ポーションが数本でてきた。

かすみを追い払うフリをして話に乗ってやったら結婚話を持ちかけてきたし明らかに意図的だな。」


「私を信じてくれるの……?」

「当たり前だろ?」


「奴らにはこの街から出て行ってもらう。」

「うわぁぁん……」


「辛い思いさせてごめん。」

「ロックのバカ!大嫌い!愛してるよぉ……!」


「俺もかすみだけ愛してるぜ!」


「お腹すいた……」

「俺も!」

2人でクスクス笑う。


「一緒に時を刻もうって言っただろ?」

私を抱きしめる手は何時もより暖かく感じた。

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