6: 計画
鳥の声……あぁ、もう朝なのかな。
今日は、ロックに会いに行こうと思う。
身支度を整えて宿屋を出る。
不在じゃなきゃ良いけど……
こういう時携帯の便利さを痛感したりして
異世界初心者だからね笑
暫く歩くとロックの家が見えてきた。
ドアをノックするとすっかり元気になったロックが顔を出した。
「おはよう!ロック」
「おはよう!かすみ」
暫く見つめ合ってロックがはにかんだ顔をした。
「実は相談があって」
そう言うとロックが部屋に招き入れてくれた。
小綺麗に片された部屋。
血だらけの昨日とは別人みたいでドキドキする。
「それで、相談って?」
「うん、上手く伝えられるかわからないんだけどね。
冒険者には回復薬が必須でしょ?」
「まあな、でも薬草で治らない怪我した時は終わりの時さ」
「私、癒しの力があるの……信じてくれる?」
「それは昨日体験したからな」
ロックがわははと笑った。
「それでね、回復薬を作って安く売れないかなって思って」
そう言って昨日作って置いたポーションを出して見せた。
ロックは何か難しい顔をして語り出した。
「切り傷で銀貨3枚、骨折なら金貨1枚、重症ならお手上げの現状でいくらで売り出すんだ?
かすみの力なら全部が治っちまうんだぜ?」
「それを安価で出せば必ず目をつけられるよな」
最もだ。
最悪、囲い込まれて飼い殺しも有りうるよね。
「仲間と安全なルートが必要だな!俺が組んでるパーティに相談してもいいか?
信用出来るやつらだ」
「ロックに任せるよ」
紅茶を飲んだ後明日また会う約束をして家を出た。
何だか名残惜しい……
仲間の人達、どんな人なんだろう?
どうかこの計画が上手く行きますように……
そんな事を願いながら眠りに着いた。




