59: 悩みの種
「おはよう……ちゅっ」
「うぅん……おはよう、ロック」
「昨日は楽しかったね!」
「だな!ジャンは尻に敷かれそうだけどな?」
「マリアちゃん?」
「そう!それにしてもこのまま結婚出来たらいいな!」
「そうだね!」
ジャンは跡取りだから、結婚は必須だよね。
勿論子供も……
私は今月も生理が来てしまった。
健康な身体貰ったはずなのにな……
ロックは余り気にするなって言うけど、本心は分からない。
きっと欲しいと思ってるはずだもん。
もしかして、無精子症だったりするのかな?
でも、エクストラヒール何度もかけてるし悪い所が有れば治ってると思うんだよなぁ。
気分が落ち込む。
そんな私を見てロックがコーヒーを入れてくれた。
「悩み事か?良かったら聞くぜ?」
「なんでもないよ!」
思い切りの笑顔で強がってみせる。
「何でも聞くからな?」
優しいロック。
でもこればかりは言ったら悩ませてしまうに違いない。
子作りのエッチなんていやだしね!
また来月に期待して悩むのやめやめ!
ロックと2人で食卓につく。
今日はクロワッサンとキッシュとトマトサラダ。
身体に良さそう♪
サラダはマヨネーズで食べる。
ロックもお気に入りみたい!
開発した調味料の売れ行きは上々、小鳩急便もかなり仕事を増やしてきた。
治癒院は無料だし、なんていい街?笑
実は、移住希望者も結構増えて来てるらしい。
「ロック、移住希望の人どうするの?」
「素行を調べてからだな。」
気のせいかロックの顔色が曇ったように見えた。
「何か気にかかる事があるの?」
「希望者に没落貴族がいるんだ。しかもいい噂は聞かない。」
「何かしでかしたから没落貴族なんでしょ?嫌な予感しかしないよ。」
「俺もそう思ってた。でも、大した理由も無く断る事も出来ないからなぁ……」
「やっとスラムの住人の移動が全部終わったばかりなのに……」
「とりあえずは、施設と馬車置き場が先だな!」
前途多難だね……
貴族って、没落しても気分は貴族のままだから質が悪い。
ちゃんと働いて行けるのかも不明。
出来れば来て欲しくないよね。
ロックが決める事だから口出しはやめとこ。
今日はポーションの納入日。
いつものように2000個とエラさんからの注文500個を作って行く。
小鳩急便で配達して貰えば終わり!
簡単快適!
簡単と言えばまた思いついちゃったよ?
ピーラー!
皮むき楽ちんになるからね!
泡立て器も欲しい!マヨネーズ作りが楽になる!
今は菜箸をまとめて使っている。
またもやメグに治癒院を押し付けて出かける。
ほら、思い立ったが吉日ってね!
私は鋼工房に行ってみることにした。
ピーラーの刃の部分は作れないそうなので鍛冶屋に足を運ぶ。
大きさや形を指定して試作品を作ってもらうことに。
泡立て器は鋼工房でなんとかなりそう!
数日かかると言うので、一旦家に帰る。
「ただいまぁ!」
「おかえり!かすみ。」
「お仕事は順調かな?」
「まあまあだな笑」
コーヒーでも入れてあげよ。
私は愛情たっぷりのコーヒーをロックに渡した。
「愛情入りだよ?」
「どうりで何時もより美味いと思ったぜ!」
2人でクスクス笑い合う。
「無理せずにね?」
「ありがとな!」
私はロックの肩を揉みながら頬にキスをした。
応援してるからね!




