57: ジャンの春
晩餐会の時に少しだけ聞いたんだけど、ジャンに彼女が出来たみたい。
お醤油も出来たし、実家でお寿司パーティしたいな。
ジャンの彼女も誘ってね!
日にちを決めるために手紙を出す。
ロックは帳簿とにらめっこ中だから、私は治癒院へ。
ゆくゆくはメグに任せたいとちゃっかり算段中。
銀貨30枚で来てもらう事になった。
メグもエラさんと同じでテキパキタイプだから期待しちゃう。
「かすみさん、ローザの住人と違う人はどうやって見極めるんです?」
「まだ顔覚えてないしねぇ、そうだなぁ……」
住民票!その手があった!
ロックに頼んで手配して貰う事にした。
ローザの紋章を鉄で作って住人に渡す。
それなら治癒院で見せるだけで済むからね!
ロックは1日で思い通りの物を用意してくれた。
今日はそれを住人に配りに行く。
ズルは許しません!笑
紋章を配りながら、治癒院にはこれが無いと有料だと言って回る。
結構時間かかっちゃったけど、無事に配り終えた。
これで住人だと偽って治療受ける人を見分けられるね!
夕方前、実家からの返事が届いた。
2日後に集まる事に。
私はマグロの解体をする事にした。
解体ショーは大好きでよく動画を見ていたから上手くいくんじゃない?
新婚旅行の時に作って貰った刀の出番だね!
昨日から来ている料理人が何事かと集まってきた。
アイテムボックスからマグロを取り出す。
5匹もあるから、失敗しても大丈夫かな?笑
先ずは頭を落として厚いウロコを削いで行く。
刀は凄い切れ味で柔らかいマグロの身も崩れない。
料理人達は興味津々で見入っていた。
骨に沿って刀を入れブロック事に切り分けていく。
骨に付いた身も残しませんよ!
大トロ……美味しそう。
あ、味見は大事だよね?笑
脂の乗った刺身をお醤油に付けてパクリ。
うっ……まぁ!
料理人達にも味見をさせる。
2人共感動してたよ!
ワサビがないのが残念なんだけどね。
あーマグロをシソで巻いて食べたい……
海苔も無いんだよなぁ!
ウニもあるから塩水で洗って軍艦にしたい!
とりあえずマグロは柵にしてアイテムボックスへ。
当日が待ち遠しいな。
マグロの解体が終わり、私はロックの部屋へ。
「ロック!あーんして?」
「ん?なんだ?」
「マグロの味見だよ!」
「あーん!」
「なんだこれ!口の中で溶けたぞ?美味いな!」
「明後日実家に行くでしょ?その時に振舞おうと思ってね!」
「これは皆んな驚くだろうな!」
私はドヤ顔でフフンと笑った。
ロックは私の収入の管理もしてくれている。
そのせいで仕事増やしちゃってるから申し訳ない。
段々板に付いて来たね、領主のお仕事も。
私も何か新しい事探さないとな。
忙しそうだったので、そっと部屋を出た。
頑張ってね!ロック。




