49: 2号店
今日は朝早くからアンに来てもらう事になっている。
スラム宅急便の新しい2号店を作る為。
取り仕切ってるのはアンだからね。
王都のスラム街には荷馬車も数台用意したしユニホームも買った、ロックの教えで準備も整っている。
そろそろ名前付けた方がいいのかな?
小鳩急便とかどう?ダサい?
朝食を取り終わった頃、アンはやって来た。
「おはようございます!」
今日も元気1杯だね。
「今日はね、アンさんにスラムを見てもらおうと思って。最終確認って感じかな?
直す所があったらちゃんと言ってね?」
「わかりました!」
早速向かう事に。
スラム街に着くと住民達が神妙な面持ちで待っていた。
緊張してるのかな?
「かすみさんからお聞きしてると思いますが、私はシフォンのスラム街のアンと申します!
今日は宅急便の2号店を出せるか確認に来ました!」
身なりを整え、ちゃんとした口調のアンを見てメグもたじろいでいる。
アンは、一通り見て回ると、清潔にする事、言葉使いに気をつける事、魔物や野党に備えて2人1組で行動する事、笑顔を忘れない事などを付け足した。
「かすみさん、2号店出せそうですね!」
「うんうん、2号店も出る事だし小鳩急便って名前どうかな?」
「いいですね!先ずは王都で請け負っている仕事を引き継いでもらいますね!その後は自分達で仕事を増やして行きましょう!」
そう言ってガッツポーズをした。
住民達もホッとしたみたい。
段々笑顔になって行く。
2号店かぁ……頑張って欲しいな。
早く独立出来るようにね!
アンを家に招き昼食を取る。
今やシフォンのスラム街は、建築も進み家が建っていると言う!
「凄く頑張ってるんだね!」
「もう、立派な街ですよ?今度是非見に来て下さい!」
アンは誇らしげに笑った。
アンを見送ると、ロックと私は貰った領地を見に行く事に。
「未開地じゃ無ければいいんだけど……」
「まあ、行ってみようぜ!」
ロックに背中を押され馬車に乗る。
そこは王都から程近い場所だった。
住民は700名程。
中々いい街みたいだね?
領主代理のシドさんに会いに行く。
「ロック.フォン.レイノルズだ。こちらは妻のかすみ。宜しく頼む。」
「新しい領主様ですね?お初にお目にかかります!シドとお呼び下さい」
シドは小柄な物腰の柔らかい男性だった。
「今の財政や様子を教えてくれ。」
ロックが真面目に会話してるのを見て笑いが込み上げて来る。
私はぶっちゃけ領地経営とかに興味がない。
ロックに丸投げする事にしてお茶を飲む。
陛下ったら、いい所くれたんだなぁ……
土地も有り余ってるし、スラム街の人達を移住させるのもありかもね?
小鳩急便の拠点にもいいかも。
調味料を特産にしてもいいよね!売れ行きも良いし。
ロック達の話が長引きそうなので、私は街を見に行く事に。
怪我人や病人が居ないか気になるからね!
街の人達も新しい領主が気になるのか遠巻きにチラチラ見ている。
作物は主に大豆や麦……お醤油作りにぴったりだよ!
ちょっとワクワクしちゃう。
夢広がるなぁ!
街を1周して戻ると、2人はお茶を飲んでいた。
やっと話終わったんだね笑
ロックの経営手腕はどうかな?
お手並み拝見だね!
ロック、頑張ってね!




