48: 調味料作り
ロックは今朝からまたスラム街に通いだした。
私はと言うと、念願の醤油作り!
マヨネーズやケチャップ、ソースなども作りたい。
先ずは簡単なマヨネーズから、あっという間に完成する。
瓶に詰めて出来上がり!
私、料理だけは知識あるんだよね。
料理サイトよく観てたし。
次はトマトからケチャップを作っていく。
ソースはケチャップ使うからね、先に作らないと!
ソースの準備に取り掛かる。
野菜タップリ入れて、スパイスとケチャップ!
以外と簡単に出来た。
難しいのは醤油……乾燥麹なんて売ってないからね。
まずはコメを洗い水に浸す。
セイロで蒸したら粗熱を取って3日ほど寝かせる。
上手く行けば麹が出来るけど、前世ではカビてしまう事の方が多かった。
でも今は浄化が有るからね?
悪い菌だけ殺せてしまう。
待っている間に商人ギルドへ特許登録にいく。
登録が終わると食品加工業者の元へ。
新鮮な玉子を使うように念を押した。
そのまま料理屋や屋台の出店に味見をして貰い広告して行く。
売れるといいな!
ルンルン気分で治癒院に戻ると、そこには騎士団長が……
嫌な予感しかしない。
「かすみ様、陛下より書証をお預かりしています。」
簡単に言うとすぐに来いだね。
「準備して来ます。」
エラさんに伝えると、支度をして馬車に乗る。
今度は何事だろう……
城に着くと早速王妃の寝室へ通される。
ベッドにはやせ細って喉にしこりのある女性が居た。
甲状腺癌かな……
「治せるか?」
陛下が涙ぐむ。
段々食が細くなり昨日倒れたみたい。
「エクストラヒール!」
周りが光り輝く。
喉のしこりは消えたし辛そうな顔もしていない。
「陛下、病気は治りましたが今は栄養不足の状態です。
精のつくものを徐々に与えて下さい、先ずはスープから始めるといいでしょう!」
「ありがとう!かすみ。そなたには助けて貰ってばかりだな。」
「いえ、お安い御用ですよ。」
「そうだ、褒美を取らせなければならんな!」
断る私を他所に金貨5000枚が運ばれてくる。
「王妃の命はそんなに安くはない、領地も与えよう!」
うげっ……未開地でしょ……?
「ありがとうございます。では私はこれにて失礼致します。」
金貨をアイテムボックスにしまい帰ろうとすると、陛下が行く手を阻む。
「まあそんなに嫌わんでくれ。お茶くらい飲んで行きなさい。」
陛下に言われたら断れない……
「では1杯だけ……」
応接室に通されて前には陛下、周りには騎士団が。
落ち着いてお茶なんて飲めないってば!
「そなたは色々な知識がある様だ。特許の申請はこちらにも連絡が来るからね。
これからも国を発展させておくれ。」
「はい!」
「スラム街の話も聞いている。感謝しているぞ!」
もう帰りたい……笑
「失礼ながら、陛下。
私には治癒院の診察がございます。
そろそろお暇させて頂きます。」
本当は米の温度調節が気になるだけなんだけど。
「そなたは城に入れる様に手配して置く。
何時でも遊びに来なさい。」
「ありがとうございます!それでは失礼致します。」
さっさと馬車に乗り込む。
麹作りは温度が命なんだから!




