39: 命の芽吹
春がやってきた。
優しい暖かさが心地いい。
ロックは今日からまた冒険者生活に戻る。
ずっと一緒だったから何だか寂しい……
ロックを起こし朝食を食べる。
「久しぶりだし、十分気をつけてね?」
そう言ってポーションを沢山持たせた。
昼食と夕食とお風呂の準備をしてアイテムボックスにしまう。
本当に便利!
便利と言えば、今ナプキン制作に取り組んでいる。
一般的には生理の時はガーゼを畳んだものを使っているけど、漏れたりズレたりが酷い。
治癒院はエラさんに任せ、業者さんの所に。
説明がわかって貰えず難儀する。
私は絵を書きながら必死で伝える。
綿を圧縮して2枚重ね、裏側には防水シートを薄くした物を貼り付ける。
ズレないようにテープで固定できる、そんな感じ。
試作して貰うとかなり良い出来。
23センチの普通用と42センチの夜用を注文して作ってもらい後の増産を頼み終え、商業ギルドへ持ち込む。
勿論、専売特許の為にね!
名前は……うーん、ソフィーナ笑
ちょっとパクリ気味なのは気にしない!
使い心地も悪くない、後は吸水性を調べたいけど……
そういや生理遅れてるなぁ?
もしかして?
ここには検査薬なんて無いから直ぐにはわからない。
まだはっきりわかった訳じゃないしロックには黙って置こう。
特許の申請が終わり
再び業者の元へ。
30個ずつ袋詰めしてソフィーナと印刷して貰う。
先ずは治癒院でお試しに配ってみよう!
スラム宅急便にお試しを配って貰うのも良いかもね?
何でもっと早くにやらなかったのか?
思いつかなかったからです!
そういや、そろそろ延ばしていた新婚旅行先考えなくちゃな。
魚が欲しいから海のある街かな。
アイテムボックスに入れておけば何時までも新鮮だしね!
やりたい事いっぱいだぁ!
レイノルズ家にもそろそろ顔出さないとな。
結婚式から会ってないからね。
色々考え事しながら治癒院に行く。
いつもの様に昼食を交互に食べて治療に戻った。
ソフィーナはエラさんに試して貰う事にする。
治癒院に来た女性にも配っていった。
仕事が終わり、仕立て屋さんに生理用ショーツを相談しに行った。
店主はまた新しい儲け話に食らいついてくる。
下着のアソコからおしりにかけて防水布を使うと言った物。
夜漏れで布団が血だらけになると頭に来るからね!
お腹は暖めたいので深めのショーツにしたい。
店主は凄く興味津々だ。
「専売特許はわたし共がいただいても?」
「勿論です、それを私の開発したソフィーナと一緒に売って欲しいんです」
そう言って出来上がったナプキンを見せる。
「これをショーツに貼り付ける訳ですな?」
「そうです!」
「これは革新ですよ!デザインも選べるとなれば売れるのは間違いない!お値段は金貨1000枚でいかがでしょう?」
「それでよろしくお願いします。」
そう言って店を出た。
だいぶ日が落ちて暗くなってしまった。
急いで帰らなくちゃ!
ロックがお腹空かせて待ってるからね。
「ただいまぁ!」
あれ、ロックいないや……
今日は遅いなぁ。
ふと嫌な予感がした。




