35: 試したい
治癒院を早めに閉めてロックを待つ。
ヨハンの講義が頭から離れない……
明日はロックお休みだし、試してみたい。
一体どんな風になっちゃうんだろ?笑
私も相当エッチになってきたなぁ?
想像で下着が濡れてしまう。
早く帰って来ないかな?
本当はポトフを作り置きしていたんだけど、ニンニク料理に変更する。
スタミナつくって言うじゃない?
今夜はたっぷり頑張って貰お!笑
掃除が終わった頃ロックが帰って来た。
「おかえり、ロック!お疲れ様。」
「ただいま!治癒院閉めたのか?」
うん、と頷きアイテムボックスから牛ステーキのニンニクソース焼きと野菜サラダを取り出す。
ニヤリ。
「美味そうだな!」
ロックは美味しそうに食事を食べている。
「今日はご機嫌だな?」
ニヤニヤがバレたのかな。
「だってロックがいるんだもん!」
そう言うと、ロックは満更でもない様子。
上手く誤魔化せた。
食事が終わり少し休憩して、お風呂の準備に。
ロックのアレは皮?が長いのか普段は皮の中に収まっている。
今日は口でするから、念入りに洗わなくちゃ…
おぇってなったらムード壊しちゃうかもしれないしね?
「ドンドン!ドンドン!」
治癒院の方から音がする。
やだ、こんな時に!
急患じゃ仕方ない、渋々ドアを開けるとそこにはお腹を押さえてうずくまったエラさんが居た。
「どうしたの?立てる?」
治癒院の中に招きいれる。
「どうやら陣痛が来たみたいなんです。」
「ちょっと早いね?」
エラさんの出産は冬を越した頃の予定。
まだ赤ちゃんは小さいはず……
「とにかくポーション飲んで様子みようか?」
エラさんはうん、とうなずく。
ベッドに寝かせてポーションを飲ませる。
出来ればあと2ヶ月持って欲しい所だよね。
「どう?痛みは」
「駄目です、治りません」
自然出産は病気じゃないから効かないのも無理はない。
「支度するからいきまないで待てる?」
「何とか……」
経産婦はお産が早いし、赤ちゃんは小さい。
急いで準備をする。
お風呂の為にアイテムボックスに入れて置いたお湯が役に立つ。
最悪の事態に備え、切れ味の良いナイフを準備しておいた。
急いでタオルをかき集める。
少しするとアレクが息を切らせてやって来た。
「先生、お母さんは大丈夫?」
「大丈夫!手を握ってあげて」
私は頭の中で生前見た医療ドラマを思い出す。
先ずは子宮口みるんだったな。
「エラさん下着取るよ?」
消毒した指で子宮口に触ってみる。
3センチほど開いている……
10センチひらかないとダメなんだっけ?
「まだね、子宮口があまり開いてないからいきまず軽く呼吸しててね?」
心配したロックが降りてくる。
「お産だから男子禁止!」
そう言って2階に押し戻す。
段々エラさんの息づかいが大きくなって来た。
触診すると、もう5-6センチは開いている。
「ひっひっふーってやってみて?」
付け焼き刃だけどやらないよりマシかも。
麻酔があれば楽だろうに……
辛そうなエラさんを見ていられない。
パシャっと音がなり、どうやら破水したみたい。
ここからは時間との勝負だな。
2時間ほどたち、子宮口もばっちり……じゃない。
足のようなものが飛び出している。
これって逆子ってやつ?
確かドラマでは、足から出るのは肩が引っかかったりへその緒が巻きついたりしていた。
「エラさん、聞いて!赤ちゃんの足が出てきちゃってるの。
このまま産むのはリスクが高いし、お腹を切って赤ちゃん取り出すけど相当痛いと思う。
我慢できる?」
エラさんは、少し悩んだあと首を縦に振った。
「アレクが頼りだからね!しっかりお母さん支えてね!」
お腹に消毒液をかけると、迷わず一気に横向きに切る。
エラさんは叫び声と共に気絶してしまったみたい。
子宮を切る時は赤ちゃんを一緒に切らないように注意する。
居た!赤ちゃんと胎盤を取り出してへその緒を縛る。
エラさんに強力ポーションをかけて赤ちゃんの背中を摩る。
「おぎゃ……おぎゃー」
やった!少し小さいけど元気な女の子だ!
お湯で綺麗にした後体温が下がらないように毛布で包む。
これで一安心。
ある意味、 違うもの試しちゃったな。
とほほ……。
どっぷり疲れた私は直ぐに眠くなってしまった。
ロック、ごめんね。
今日は寝かせてね。




