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癒しの力で人生謳歌します!  作者: ぴよコロ


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14/90

14: 赤いドレス

目覚めたら愛しい人が隣にいる。

それって最高だよね……ロックの寝顔にキスをする。


「おはよう……ロック」


今日はドレス選びの日。

起こさない様にそっとベッドを出る。


朝食の支度を終えようとした時、後ろから抱きしめられた。


「おはよう!かすみ」

ロックの甘い声とキスの嵐。


「おはよう、朝食出来たてだよ!」


「温かいうちに食べようぜ」


朝食が終わって、ドレス選びに行く。

流行りもわからないから王都まで行くことになった!


シフォンから王都までは、馬車で1時間ほど。

どんな所かワクワクする。


「いいの見つかるといいな!」


ロックは、自分が選ぶと言って聞かない。

不安だな笑


間もなくして王都に着いた。

街と違う活気に驚く。


「凄い広さだね!想像以上だよ」

私が興奮気味に言うと、ロックがわははと笑う。


人混みをかき分けながら仕立て屋に向かう。


「こんにちは」


「いらっしゃいませ!今日はどんな物をお探しですか?」


「婚約披露のドレスだ!今の流行りはどんなだ?」

ロックはノリノリで私よりはしゃいでる。


「今の流行りは、レースやリボンをふんだんに取り入れたボリュームのあるタイプですよ」


店主がそう言うとロックはうーんと考え込む。

「かすみは逆にシックな物にしよう!色は赤だ」


「赤??」


「そうだよ、赤!かすみの黒髪には赤だよ絶対!胸元から肩までレースで仕上げて……後ろにレースでフリルをつけてだな……かすみは肌も白いから背中は少し広めに。モチーフは薔薇だな。」


やけに真剣、女の私より詳しいのに驚く。

私は暇を持て余して、店内を見てまわっていた。

ここら辺のじゃだめなのかな?


ロックの新しい1面を知ったみたいで嬉しい。

以外とこだわり屋さんっと。


打ち合わせが終わると採寸に入った。

この世界にはブラジャーというものが無いのでついでに試作してもらう事にする。


試作まで1週間程かかるらしい。

早めに終わったので王都でランチを取ることに。

ロックおすすめのお店に向かった。


お店は小気味いい音楽を流して清潔だった。


「素敵だね、ロックは色々知ってるんだね?」


「男の嗜みってやつか?わはは」


頼りになるし、優しい……幸せ者だ、私。


「それにしても、随分ドレス選びにこだわってたね?」


「当たり前だろ?俺の薔薇の妖精のためにな!」


気恥しい事をサラッと言える辺りもびっくり。

毎日新しいロックを知っていくみたい。


楽しすぎてポーションの事など頭になかった、その時までは。


帰り道いつものようにロックにもたれかかっている。

ガタンッと音がして馬車が止まった。


「魔物です!」


ロックが険しい顔をする。

武器なんて持ってきていないからだ。


「かすみ、馬車から出るなよ!」


出るなと言われても心配で堪らない。

そうだ、浄化で消えないかな?

そう思い馬車から飛び出す!


そこには血まみれのロックの姿があった。


「エクストラヒール!」

「エクストラヒール!」

必死で唱える。


行者さんは?

辺りを見渡すと茂みの中に倒れている。

息はあるけど……下半身が無い……


「エクストラヒール!」

ボコボコと肉の塊が出来ていく。

我ながら凄い力だ。


ロックが目を覚ましてやって来た。

怪我は治せても出血量は増やせない、あと一歩遅かったら亡くなっていただろう。


ロックと行者さんを馬車に乗せると急いで帰路に着いた。

舞い上がっていて忘れてたんだ、死と隣り合わせの人達が居ることを。


早く治癒院をやりたい……

転売されてもいい、それまではポーション作り続けて行こう。

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