12: 作戦会議?
柔らかな光が当る……朝かぁ
昨日の事を思い出して気恥しい。
「おはよう!かすみ、起きてるか?」
ロックがドアをノックする。
「今行く!待ってね」
急いで身繕いをしてドアを開けると、はにかんだ笑顔のロックが立っている。
私を優しく抱き寄せるとおでこにキスをした。
幸せ……
「朝食の準備ができたってさ!行こうぜ。」
そう言うと、私の手を取り階下へエスコートしてくれた。
「起きたわね?お寝坊さん」
お母様がクスリと笑う。
「おはようございます!」
慌てて席に着くと弟のジャンもクスクスと笑っていた。
恥ずかしい。
「さあ、頂こうか」
お父様の一言で、皆んな食事を始めた。
野菜は新鮮でシャキシャキとみずみずしい。
黒胡椒の効いたチキンとフカフカのパン、どれも美味しすぎる!
贅沢な時間を過ごした後、お父様が口を開いた。
「かすみさん、ロックは好きかね?」
いきなりの質問にびっくりしたけど「はい」と答える。
「2人が愛し合っているなら、後ろ盾じゃなく結婚して貴族になってしまうのはどうだろう?
そうすれば、変な輩も下手に手出し出来ないだろうよ」
「それがいいわ!あなた。娘が出来るなんて嬉しいわ!」
お母様もノリノリだ。
「でも、ロックの気持ちも……」
恐る恐るロックを見る
「俺は大歓迎だぜ?寧ろそうしたい」
作戦会議は、結婚話に変わってしまった。
こんなにトントン拍子で良いのかな?
ジャンはニヤリとこちらをみて
「今まで女っ気が無かった兄さんが初めて連れてきた女性だものね?」
「うるせっ」
真っ赤になったロックが小さく呟いた。
「先ずは婚約式をお披露目も兼ねて王都でしようじゃないか」
お父様がそう言うと、皆んなうんうんと頷く。
こんなにスムーズに進む話なの?
ちょっと呆気に取られてしまった。
でも、ロックの奥さんになれるんだ……
嬉しさで胸がいっぱいになった。




